株式会社グッドニュース

株式会社グッドニュースは、クライアントの採用活動を変革する様々なサービスを展開する企業だ。

なかでも、専門職・技術職の採用に特化した自社サービス『Careermap』は、調理や医療、建設分野など150校以上の専門学校が公式導入し、利用企業は5万社を突破（2024年4月現在）。専門学校と企業と個人（学生・卒業生）の三者間を繋ぐ、これまでにないツールで利用者が急増している。「すべての人が、ともにイキイキとはたらく未来を創る」というビジョンの実現へ向けて、さらなるサービス拡大を目指す。成長フェーズに突入する同社は、理念の実現に向けて新たな仲間を募る。

採用活動の変革にこだわるのは、創業者 杉岡充敏氏の思いがある。杉岡氏は、“就職氷河期”と呼ばれた時期に就職活動をした経験を持つ。合同説明会のブースに1時間待ちの行列ができたり、人事担当者の横柄な態度を目にしたりするにつれ、就職に対してネガティブな印象を持ってしまったという。しかし、そんな時に広告代理店で働く社会人の先輩に出会って、考えが一変する。

「とにかく仕事が面白くて、会社が楽しいと言うのです。会社員は会社都合で動くしかないというマイナスの印象しか持っていなかったので驚きました。あまりに鮮烈で、そのままその会社を紹介してもらい営業職として就職しました。」と杉岡氏は笑う。

自己裁量が大きく自由な社風は、自立心が旺盛な杉岡氏にマッチした。また、求人広告が持つ「お客様と一緒に、ビジョンの実現に向かって組織をつくる面白さ」にも魅入られた。商業広告も扱う会社だったが、杉岡氏は求人広告で圧倒的な売上を誇り、入社3年目には全社のトップセールスとなった。まさに“水を得た魚”という状況で、自らも「本当に楽しく働きました」と当時を振り返る。商業広告を主事業へという経営方針の転換があり、“お客様を集める”広告よりも“仲間を集める”広告に魅力を感じていた杉岡氏は新天地を探し始めた。

幼少期から、洋品店を営む祖父母の姿を見て育った杉岡氏。試着後に不安そうな表情を浮かべる客が、祖母の声かけで花が咲いたように照れながらも明るい笑顔になる様子を目の当たりにして、商売の楽しさを肌で感じていた。かつての祖父母のように、“買うての幸い、売っての幸せ”そんな商売がずっと続けられる会社を創ろう。起業を決意して27歳目前で設立したのが株式会社グッドニュースだ。

2006年10月に設立した同社は、人事コンサルティングと求人広告代理店事業を軸に展開してきた。自身がプレイヤーの会社員と、指針を示して組織をリードする経営者では立ち位置が全く違う。「当初は、売上を伸ばさなければと焦りばかり感じて、理念はありませんでした。今思えば、ひとりよがりの経営で社員がなかなか定着せず、採用しては辞めての繰り返しでした」と、設立から数年間の苦しい時期を語った。そのなかで、会社経営が好転する二つのターニングポイントがあったという。

一つ目が新卒採用の実施だ。自身も新卒で入社して、会社のカルチャーを吸収しながら成長を遂げた。そんな原点に立ち返ってのことだった。新卒社員は、社会人経験がないゆえに出来ないのは当たり前。それなのに上手くいかない時、自らの足りない部分を振り返る前に社員のせいにしていたことに気づいたのだ。この時、社員が自らの持つ可能性を最大限に発揮できる下支えをするというマネジメントポリシーが生まれた。

二つ目は、現在の主力事業である『Careermap』を開発したことだ。同社の始まりは、求人広告の代理店ビジネスだが、営業とクライアント担当者間の人間関係だけで繋がり、自社にもクライアントにも積み上げがないビジネスモデルにジレンマを抱えていた。クライアントとともに組織を創り上げていくビジネスモデルとは？新たな“グッドニュース”をともに喜び合い続けるためには？経営理念を策定し、仲間とともに高め合っていくうちにたどり着いたのが『Careermap』だった。

『Careermap』の最大の特徴は、専門学生の採用に特化している点。専門学校は、工業・農業・医療・衛生・教育/社会福祉・商業実務・服飾/家政・文化/教養と、目的に応じて8分野に区分されているのだが、この8分野すべてにリーチできるのは、『Careermap』だけだ。

また、学生が個人で申し込むのではなく、専門学校が公式ツールとして契約しているのも特徴。契約した専門学校に在籍する学生と、卒業生がユーザーになり、利用企業は採用ターゲットに効率的にリーチできる。無料利用も可能だが、有料プランでは動画を掲載したり、学生が興味を持つコンテンツを配信したりすることで、自社の認知を広げ、志望度を高めることができる。

企業と学生間だけでなく、先生と学生間、卒業生同士等、多彩なコミュニケーションが可能な機能も好評だ。使い勝手の良さと実績が評価され、経済産業省の新連携サービスに認定された。導入する専門学校は増加の一途で、社員は自社サービスが若者達の人生の岐路で役立つことに喜びとやりがいを感じている。

試行錯誤の末に理念を確かなものにして、『Careermap』という公益性の高い自社プロダクトを生み出した同社。杉岡氏は社風について、「理念が全ての軸になっていて、社員はその実現へ向けた応答能力を高めることに集中しています。上司の顔色を窺うのはナンセンスであり、自分にも仲間にも嘘をつかないというカルチャーです」と話す。

クライアントや学生の役に立つことが働く意欲になっているというだけあり、社員は親身で心優しいタイプが多い。思いや情熱は、今後も同社らしいカルチャーとして大切にすることに変わりはない。一方で、強化したいのがデータドリブンな手法だ。感覚を頼りに進んできた側面もあったというが、今後はデータを基に論理的に事業を拡大することを重視する。

「数字で未来のストーリーを語れる人が来てくれたらと嬉しい」と杉岡氏。その考えを踏まえて、新たな取り組みを推進中だ。具体的には、情報を可視化・数値化し、部門を越えた連携を軸に売上の増大を図る『The Model（ザ・モデル）』というマーケティングプロセスを実践している。『The Model』を活用する会社の現役社員を招いての取り組みで、関西地区における成熟度は上位だと自信を覗かせる。また、マーケティングオートメーションツールを導入し、デジタルマーケティングが可能な環境も構築した。

会議方法も改革を試みていて、社員全員が自ら考え、事業に貢献する意欲が高まるような会議を成立するためのコンサルティングサービスを導入。意思決定スピードが高まった。このように積極的に新たな施策を実践し、生産性の高い組織体制を急ピッチで構築している。

杉岡氏は社員に望む働き方について、「経営陣が舵を切ってはいるものの、社員一人ひとりが主人公。自分はなぜこの仕事をしているかを論理的に考えて可視化し、全員が会社の経営を自分ごとだと考えていて欲しい。」と語った。

Greenのユーザーへ向けては、「理念への共感はもちろんですが、公益性と将来性に満ちた当社のビジネスモデルに関心を持つ人に仲間になってもらいたい。日本の職業教育の在り方、採用活動の在り方を大きく変えていくことができるビジネスです。お持ちの経験と知見を存分に活かしてください。当社はそれができる環境です！」と力強いメッセージを寄せてくれた。

新たな成長局面を迎える同社に、新風を吹き込む存在として参画できるまたとないチャンスだ。