ご略歴をお教えください。
大学卒業後の就職に際し、やりたいことが明確にあったわけではありませんでしたが、バリバリ働きたいという思いは明確にありました。そこで、教育関連業界や旅行業界等、関心のある業界で働きました。 そんな社会人3年目の24歳の時のことですが、求人誌の表紙に書かれていた「これから手に職をつけるなら、プログラマー!」といったタイトルが目に飛び込んできたのです。モノづくりに凄く魅力を感じ、自分も手に職をつけたいとエンジニアの道に飛び込むことにしました。大学時代は文系でコンピュータは全く無縁でしたので、ガラッとキャリアチェンジした感じです。 未経験者OKのシステム開発会社に入り、毎日、日付が変わるまで夢中になって働きました。今思えば、かなりブラックな働き方でしたが、個人的にはとても楽しかったです。その後、保険会社のシステム部門に移り、SEとして経験を重ねました。会社のM&Aを機に独立を決めた同僚に誘われ、2005年に3人でイーツー・インフォをスタートさせました。ジョインしたのは、新しくビジネスを始めることにワクワクしたからです。 当社では、開発だけでなく営業も手掛けました。システムのことが分かる技術営業として、色々なお客様とコミュニケーションを取りながら開発経験が生かせるところが面白かったです。会社の業績づくりに関わるうちに、次第に経営のことも考えるようになりました。そして、2014年に2代目の社長を任されることになりました。
社長に就任した時、どのような会社にしようと思いましたか?
社員それぞに合わせた働きやすさ・働きがいを提供したいと思いました。 ・バリバリ働いて早くスキルアップしたい ・ワークライフバランスを重視したい など年代や家庭環境によって変わる働き方の希望になるべく沿えるよう模索しました。 エンジニアのパフォーマンスも、環境で大きく左右されます。 特に若い世代はメンタルに影響を受けやすいので、できるだけケアしていきたいと思いました。 それと、経営者として会社の財務を安定させることです。当社は持ち帰りの受託開発100%だったので、業務量の変動が激しかったのです。そこで、開発だけでなく保守運用まで任せていただく提案を沢山行いました。就任から6年で30%くらい増やせたと思います。 受注する案件の中味も見直しました。就任当時は「何でもやります!」というスタンスでしたが、あまりにも幅が広すぎてエンジニアが振り回されることが多くありました。ECと求人サイトが比較的多く、またこの領域のプロダクトベンダーとの関わりも深かったので、意識的に集中するようにシフトさせました。言語や技術をなるべく寄せることでノウハウを共有し、効率的に開発できる体制をつくることができたと思います。
原さんの仕事観をお聞かせください。
エンジニアになる前を含め、キャリアをスタートしてからずっと、仕事は楽しいものと感じています。公私の境目なく仕事を楽しめる面がありますね。 私個人としては、自分がリードしてビジネスをつくるといったことよりも、人から必要とされることにモチベーションを掻き立てられるタイプです。相手から求められる期待値以上のモノをお返ししたい、という意識が常にあります。
社員に対して、どういった存在になってほしいかの思いをお聞かせください。
仕事をしている時間が1日の中で最も長いですよね。特に、当社は全員が社内で顔を合わせて仕事をしているので、楽しく働いてほしいと思っています。そして、できるだけ長く当社で働いてもらうことを願っています。 一方で、転職も当たり前の時代になりました。それを前提とすれば、職務経歴書に書く技術レベルやトラックレコードをできるだけ充実させるようなプロジェクトや新しい技術に率先してチャレンジしてほしいと思います。本人の努力がベースになりますが、会社としてもバックアップを惜しみません。「イーツー・インフォでスキルアップできた」と実感してほしいです。 転職希望の方と面接をしていると、上下関係に暗黙のルールがあったり、会社に自由にものが言えなかったり、働き方に理不尽な思いをされている方が多いと感じます。 当社にはそういった心配はないと自負しています。
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
海外旅行やゴルフ、スノーボードが好きなアクティブ派です。 最も印象に残っている旅行先は、アフリカですね。もう20年ぐらい前になりますが、日本とは全く違う世界が新鮮でした。最近は新型コロナの影響で旅行に行けないのがストレスになっていますが、落ち着いたらまた出かけたいと思っています。