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株式会社Sassor

  • IT/Web・通信・インターネット系

IoT・AIの技術を駆使して、新たなエネルギーとの関係を実現するIoT・AIベンチャー

カジュアル面談歓迎

企業について

株式会社Sassor(サッソー)は、エネルギー領域でIoT、ビッグデータ、AIの技術を用いた各種サービスを展開する会社だ。2010年に創業し、主な事業は3つ。エネルギーリソースの最適制御AIソリューション『ENES』の開発・提供、エネルギー領域を中心としたデータ分析サービス、各種センサーデータを収集するためのハードウェアとクラウドサービスをパッケージで提供するIoTデバイスプラットフォームの各事業だ。

代表取締役の石橋秀一氏は、慶應義塾大学SFCの大学院でIoTについて研究し、博士課程まで修了した後、学んだことを社会に活かすためにSassorを創業した。IoTの技術を活かす対象として注目したのが、身の回りにあるのに目に見えないエネルギーだった。「例えば電気。月に一度の請求書が来るだけで、何にどれだけ使っているかわかりません。それを見える化したいと考えました」と、石橋氏は振り返る。

最初は、家庭で手軽に機器ごとの消費電力を計れるセンサーを開発した。現在のIoTデバイスプラットフォーム事業につながるプロダクトだ。当時、業務用の大掛かりなシステムはあったが、ガジェットで安価に設置でき、測定できる点が画期的だった。家庭だけでは需要が限られることから、飲食や小売などの店舗、小規模な工場などへもターゲットを拡大。創業1年後には東日本大震災が起こり、エネルギーに対する危機感の高まりも背景に、事業は堅調に成長した。

引き合いが増え、同時にクライアントからはさらなる要望も出てきた。エネルギーデータの分析を依頼されるようになり、それが次の事業である、ビッグデータ分析やAI領域のサービスへとつながった。AIのスペシャリストも加入し、「センサーから始まり、ビッグデータの分析、さらにデータを活用したエネルギー×AIの事業が見えてきました」と石橋氏。それが、これからSassorの主力事業となる『ENES』だ。

『ENES』は、同社が培ってきた知見とノウハウ、IoT、AIの技術を活用して、エネルギーリソースを最適に制御するソリューションだ。エネルギーリソースとは、太陽光発電機器や蓄電池、太陽光発電と組み合わせて余剰電力を活用するエコキュート、大容量蓄電池にもなるEV(電気自動車)など。ビッグデータに基づいて、これらの発電量、消費電力量を予測し、経済性が最大となるように蓄電池やEVを制御する。再生可能エネルギーへのシフト、脱炭素社会化といった社会情勢を背景に、本格的な普及が期待されるソリューションだ。既に、普及に向けた具体的な話も進んでおり、今後、同社の収益の柱となっていく見通しだ。

『ENES』は、住宅や小規模な店舗、工場などに向けたソリューションで、大手の電力会社、住宅メーカー、住宅機器メーカーなどを通して、建物や設備、機器とパッケージの形で導入する。パートナーとなるこれらの企業とは、既に具体的な話も進んでいるところだ。

だが、『ENES』の活用は、一住宅や一店舗の話に留まらない。より大きな可能性を秘めており、それを検証する実証実験が、今まさに始まっている。それが、バーチャルパワープラント(以下、VPP)だ。現在、経済産業省の支援を受け、民間事業者がコンソーシアムを組成して実証実験を行っているところだ。Sassorも、構成企業の一つとして実験に参画する。

VPPとは、複数の家庭用蓄電池などをエネルギーリソースとして、あたかも一つの発電所のように制御するという試みだ。全国各地の住宅でバラバラに発電し、蓄電している無数の装置が最適に制御されれば、これらを束ねることで、大型発電所なみの大規模で安定した電力供給を実現できるという夢のある話だ。

2021年度には、新たな電力取引市場として「需給調整市場」が開設される。電気は、一般送配電事業者が、刻々と変わる消費に対して瞬時に発電を一致させて供給する仕組みだ。安定供給のための調整弁が必要であり、その役割を担うのが需給調整市場だ。実験は、市場開設に向けて、VPPを電力の需給調整に活用する実証を行うものだ。いずれ実用段階に進めば、Sassorも電力取引市場に関わる大きなビジネスチャンスを得ることになる。

また、現在は住宅、店舗、工場などの蓄電池にソリューションを提供しているが、地方自治体や地域団体、組合、民間事業者などが手掛ける地域電力事業は、全国にあまたあり、今後、それらもターゲットとなり得る。類似サービスを展開する競合は、「海外だとベンチャー企業が活躍していますが、日本ではまだあまり聞きません」と石橋氏。今後、参入があったとしても、既に10年以上この領域に取り組み、データや知見を蓄積してきたSassorに、一定の強みがあることは確かだろう。それを活かして、果敢に攻めていく。

また、『ENES』を足掛かりに、住宅内のIoTサービスにも進出する意欲を持つ。Sassorの原点のサービスでもあり、究極にはAIの支援するスマートホームの実現を目指す考えだ。エネルギー×AI×IoTの持つ可能性を、様々な方面から追求していく。

そんなSassorは、社員約10名と少数精鋭だ。3つの事業分野に合わせ、ソフトウェアエンジニア、ハードウェアエンジニア、データサイエンティストと、それぞれの分野のスペシャリストが集う。自由に、裁量を持って開発したい。自ら手を動かしてモノづくりに携わりたい。そのような思いでベンチャーを志向し、やって来たメンバーが多い。実際、同社はフラットな組織で、働き方も自由だ。コロナ禍以前から、リモート勤務も取り入れていた。自立したプロフェッショナル集団であり、自分で課題を見つけ、解決策を提案し、それを自ら進めていく。これから入る人も、そのようなマインドの持ち主がマッチするだろう。

エネルギーという大きなテーマに挑むだけに、やりがいも大きい。石橋氏は言う。「脱炭素社会へと向かうなかで、エネルギー分野は変革の真っただ中にあります。テクノロジーの発展により、エネルギーをデジタル情報として扱えるようになり、ソフトウェアのエンジニアが、この社会インフラに携われるようになりました。僕らはIoTとAIの技術を活かし、これまでになかった新たなエネルギーとの関係を実現していきます」。

Web業界などと比べると、変化に時間がかかる重厚長大な産業だが、確実に動きだしている。Sassorが先駆者として10年前から取り組みんできた物事が、大きく花開こうとしている。『ENES』がスタートし、今は言わば第2創業期。中核となって、事業をスケールさせていく人材を求めている。

「モノづくりが好きで、みんなに使って、喜んでもらえるサービスを創りたいという思いに、技術を好きな気持ちが掛け合わさって、今日までやってきました。これからも、その思いで、新しいモノづくりや価値提供をしていきたいです」。そんな、石橋氏のピュアな思いでスタートしたSassorは、集まるメンバーもいい人ばかり。コロナ禍以前は月一で交流会(飲み会)を開催し、そこにはインターンや元社員など、各所で活躍する元メンバーたちも顔を出していたそうだ。良き社風が伝わるエピソードだ。社会的意義のある仕事、志を持つ仲間、良好な人間関係、自由な働き方―。Sassorは、そんな様々な良さがある会社だ。

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企業情報

会社名

株式会社Sassor

業界

IT/Web・通信・インターネット系 > IoT・M2M・ロボット

IT/Web・通信・インターネット系 > インターネット/Webサービス・ASP

IT/Web・通信・インターネット系 > モバイル/アプリサービス

企業の特徴
カジュアル面談歓迎
設立年月

2010年09月

代表者氏名

代表取締役 石橋秀一

事業内容

エネルギー事業
様々なエネルギーリソースに対して、予測・最適制御を行うためのAIサービスを提供しています。

データ分析事業
自社アルゴリズム提供から分析コンサルティング・開発・実装まで、データ分析・AI開発を幅広く支援しています。

IoTサービス事業
クラウドと様々なセンサーデバイスが連携されたパッケージを提供しています。

株式公開(証券取引所)

非上場

従業員数

10人

本社住所

東京都目黒区上目黒2-10-4

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