河野社長の人生の目標は何ですか?
私は、昭和42年2月生まれで、今55歳です。 小学校の卒業文集に、「将来の夢=大きな会社の社長」と書いていました。小学生ですから、他のみんなはプロ野球選手とか、パイロットとか、書いていましたね、 私の父は、印刷会社に勤めており、親戚にも経営者の方はいません。 幼い頃に、松下幸之助翁が、リヤカーの行商からパナソニックグループを作り上げたことに感銘を受け、漠然とそう思ったように記憶しています。 だから、今でも尊敬する経営者と言えば、松下幸之助翁や昭和を代表する経営者です。日本のモノづくりが、最も輝いていた時代です。 「では、今の人生の目標は何ですか?」って聞かれると、日本の経営を「継承」し、やはり小学校の頃の夢であった大きな会社の社長ですね、ただ、15年前に会社経営に失敗したこともあり、違った見え方で、夢を見ています。言葉を加えて、「大きな価値のある会社」です。 江戸時代は、親から子へ家業を継承していました。今でもスポーツ選手や政治家は親から継承している方多いですよね、最近「鬼滅の刃」という漫画を読みましたが、師匠から弟子への継承がテーマになっていました。 何を継承してきたのか? 技と心構え、そして「想い」が託され、継承されていきます。 子供の頃から「継承」しているって大きなアドバンテージではないでしょうか。私たち日本のエンジニアリングが、細部まで拘っているのは、無意識に日本的な考え方を継承しているからだと思っています。 私たち日本の良いところ、それを強みとしているモノづくり。 それを、体現できる会社であり、 同時に、人と人が、力を合わせて、「事を成す」ことの尊さを大切にしたいと考えます。 「大きな価値のある会社を作ること」 直近では、世の中のすべてのサービスが、スマートフォンでできるように試行錯誤しながら進んでいる時代、私たちの会社が、その担い手となり、真の価値のある会社になること。 これが、私の人生の目標です。 そして、私が、一番人生の中で楽しいと感じていることは、良い人と出会い、ご縁が広がること、そして、助けたり、助け合ったり、それが人生であり、時には涙を流し、時には達成感で喜びを共にしたり、人生の最後まで、そんな生き方ができれば、私にとっては最高の人生です。
経営理念の一つである「先義後利」について詳しく教えてください。
言葉の通り、「義を先にして、利益を後にする」 義とは人として当然あるべき道のことで、困った人を助ける、誠心誠意お客様のために仕事をする、不義理を働かない、そういうことです。 今、与えられた仕事を誠実に取り組み、期待以上の成果を出す。 その仕事がたとえ小さな仕事であったとしても、見る人が見れば、 どのような考え方で取り組んだのか、もっと喜んで頂くために、 創意工夫をしているのか、 報告連絡相談がしっかりと出来ているのか、 ということが見えます。 たとえ仕事を覚えるのが、人一倍時間がかかったとしても、 そういう方は大成します。周囲がそういう方を、引き上げたいと思うから、本気で支援して頂けるからです。そして、信頼を一つ一つ築き上げていき、大きなことを成し遂げていきます。 クライアントへ請け負った仕事以上の貢献をすれば(先義) 信頼が増し、今以上の大きな仕事を任せて頂けるようになる(後利) この順序が先義後利です。 つまり 「今、与えられた目の前の仕事を、信頼・感動レベルまで、踏み込んでやり切る!」 これに尽きます。 現場から叩き上げで上に登っていった人は、みんなこれをやってこられた方だと思います。 一人一人が、先義後利で行動すれば、自ずと会社(全体)は成長していきます。 経営理念であると同時に、私河野の生きる上での信条でもあります。