代表取締役　酒谷 信佳 東京工業大学を卒業し、NTTデータに入社。R＆D部門に所属。退社後、2000年12月に当社を設立。

会社創業のきっかけについて教えていただけますか？

前職ではR＆D部門にエンジニアとして在籍していました。海外の技術を国内に持ってきて日本で展開するといったことをしている部署だったんですが、私は「自分の力で新しい技術を作りたい」という想いが強かったので、一人で研究に没頭していたんです。「テクノロジーは社会を変える」と思っていたので、毎日会社に行っては研究ばっかりしていました。 当時はインターネットが普及し始めた頃で、「ネット上でもっと面白いことがしたい」という気持ちで、独立に至りました。

これまでのDataBeeの歩みと「みらいえ」開発の経緯

設立はインターネット草創期の2000年。テクノロジーオンリーのビジネスモデルでガラケーのシステムや自社サービスのスマホサイト変換システムや自動O2O集客アプリ『常連さん』など、様々な自社サービスを開発・販売してきました。 2016年に不動産会社様向けの広告管理・顧客管理ツール『みらいえ』の開発をスタートし、現在まで事業会社として急成長しています。 弊社の考える「人にやさしいIT」が一番必要とされているのが不動産業界であると認識したことがきっかけです。DataBeeは設立当初から不動産会社様から開発を請け負っており、業界の抱える課題については認識していました。不動産業界は高齢就業者の比率が高く、ITの活用の遅れを要因とした紙中心での業務や経験・度胸に依存した営業活動、慢性的な長時間労働など多くの課題を抱えていました。 一方、弊社では誰でも簡単に使える「自動化」「UIUX」を追求したサービス（人にやさしいIT）開発を行っており、不動産業界が最も弊社の考えるサービスを必要としていると確信し、不動産領域で事業を行う方向に舵を取りました。そして、2016年に不動産会社様向けの広告管理・顧客管理ツール『みらいえ』をリリースしました。

今後の事業の展望について教えていただけますか？

現在、不動産業界でのサービスシェア拡大を進めています。 ただ単にサービスのシェアを拡大するのではなく、「みらいえ」を商品情報と顧客情報が最も集まっている不動産業界のAMAZONのようなプラットフォームにしていきたいと考えています。現在の日本の不動産業界は、本来は不要な仕事に時間を奪わている結果、家を借りたい・買いたいと思っているお客様が求めていることに集中できていない状況にあります。 実はアメリカの不動産エージェントは弁護士並みの存在です。不動産は全く同じものが存在しない唯一の高額商品で、その人生で何番目かの大きな買い物をプロに任せたいと思うのは至極当然の話ですよね。ただ、日本では検索代行屋になってしまっています。 今後は「みらいえ」の機能を強化し、より多くの不動産会社に活用いただくことで、本来不要な仕事を全て効率化し、データドリブンな世界にすることで日本の不動産という仕事を「お客様が求めているもの集中できる」素晴らしい仕事へと変えていきたいと考えています！