株式会社OTONARI

「“スキ”を表現できるソーシャルメディアを通じて、世界中のおとなりを幸せに」をミッションとして掲げ、広告代理店事業、インフルエンサーマーケティング事業、メディア事業を展開し、急成長を続けている株式会社OTONARI。

代表取締役の宮下晴光氏は1992年生まれ。大学2年の時、ベンチャー企業でインターンとして営業を経験。その後、大学の先輩の会社に入社し、Webサービスの立ち上げに携わる。そして2015年3月、大学3年の時に株式会社クラフィルジャパンを創業し、代表取締役に就任した。起業の経緯について宮下氏は次のように語る。

「先輩の会社でWebサービスを立ち上げた時に、自分達がゼロから作り上げたサービスを使ってもらえることに衝撃的な喜びを感じました。大学3年になり、これから社会人になってどのように生きていこうか考えていた時、その喜びを思い出したんですね。自分達が手掛けたサービスで多くの人を幸せにできたら、生きていて良かったと思える人生になるに違いない。そう考えて、自ら起業してサービスを作ろうと決意しました」

クラフィルジャパンでは2016年に男性美容メディアの『BiDAN』をローンチし、約半年で黒字収益化を達成。そして2019年12月に、大人のおとなりに寄り添うYouTubeエージェンシーとして『OTONARI』を設立する。そして2020年5月に社名を株式会社OTONARIに改称した。

「Webメディアを主力として展開していましたが、時代と共にソーシャルメディアが主流になってきたことから、『OTONARI』を立ち上げました。その後、さらにソーシャル化の流れは加速し、ソーシャルメディア主体の会社へと、事業形態を変える必要があると感じていました。ちょうどメンバーも拡充してきたこともあり、第二創業的な意味も込めて、社名を『OTONARI』へ変更することにしたのです」（宮下氏）。

現在同社は、SNSソリューション事業、インフルエンサーマーケティング事業、メディア事業の三つの事業を主軸として展開している。

SNSソリューション事業では、自社提携・所属インフルエンサーをはじめとしたインフルエンサーネットワークを活用し、インフルエンサーのキャスティングからプロモーションの施策立案・効果検証までのマーケティング支援を行っている。

YouTuberやインスタグラマー等のインフルエンサーのためのアフィリエイトサービス『OTONARI ASP』を展開している。

メディア事業では30の1万フォロワーを超えるInstagramアカウントを運営。そのうち『節約ライフ！』は45万フォロワーでInstagram公認アカウントとなっている。

大人クリエイターの活動をサポートするソーシャルメディアマーケティング企業として急成長を続けているOTONARI。売上は2019年度の5,000万円から2020年度は2億6,000万円へと大きく拡大しており、2023年度は8.3億円の売上。

中でも急成長しているのが、2020年5月にローンチしたYouTuberやインスタグラマー等のインフルエンサーのためのアフィリエイトサービス『OTONARI ASP』だ。サービス開始から1年で提携インフルエンサーは700名を突破した。

「当社は自社でもアカウントを運営していて、その中で蓄積した売れるクリエイティブやSNS運用のノウハウをインフルエンサーの皆さんに無料で共有しています。また活動上の課題点等をヒアリングし、ソリューション提案を行う無料コンサルも行っています。案件の紹介だけではなく、ノウハウ提供やコンサルティングまで行っているのが強みです」（宮下氏）。

また、SNSソリューション事業も好調だ。着実に実績を重ねており、クライアントは化粧品メーカー、アパレルメーカー、エステサロン、Webサービス会社等、増加を続けている。OTONARIは自社メディアや自社SNSアカウントを複数所持している点からも、一般的な代理店と大きく差別化した多角的なソリューションを提供できるのが強みだ。

「クライアントからこんなターゲットに向けて商品をアピールしたいというご要望を伺い、SNSを使って商品の認知度を上げる戦略を提案しています。自社でYouTube事務所とInstagramアカウントを保有している当社なら、他の代理店さんよりも具体的な提案ができます。」（宮下氏）。

同社の魅力は、大きな裁量を与えられ、年齢や社歴に関係なく、新事業部の立ち上げ等、責任ある仕事に携われることだ。

「当社では、自ら考えて主体的に行動する人には、どんどん重要なポジションを任せています。例えば入社2ヶ月目の社員を事業部長に抜擢したことや、インターンに事業部を丸ごと任せたケースもあります」（宮下氏）。

さらに現在メディア事業の責任者を務めている山口純一氏は次のように語る。

「私は2019年9月にインターンとして当社で働き始めました。そして、2020年2月に代表と一緒に『OTONARI ASP』の立ち上げに携わるチャンスをもらいました。仕事を始めてまだ半年も経たないタイミングで、新サービス立ち上げに携わることができたのは、貴重な経験でしたね。正社員になって2ヶ月目で、メディア事業の責任者として予実管理も任されており、他ではなかなかできない経験ができています」

現在、OTONARIは約40名体制（2023年4月末現在）。ASP事業部10名メディア事業部門28名、バックオフィス部門2名という内訳だ。平均年齢は25歳と、20代の若手が中心となって活躍しており、男女比は男性7割、女性3割。オフィスは東京都品川区のオフィスビル内にある。JR「五反田駅」から徒歩約4分と、アクセスのいいロケーション。同社の企業カルチャーについて、宮下氏と山口氏はそれぞれ次のよう語る。

「今はコロナで自粛していますが、全社員で旅行に行く等、社員同士の仲はいいですね。仕事に当たっては、社員一人ひとりが主体的に動くことを重視しています。上から命令・指示するのではなく、『こういう状態にしていきたいよね』といったミッションを共有し、各自が自分で考えて行動するボトムアップ組織マネジメントを取り入れています」（宮下氏）。

「人生のこと等、仕事以外のことにも親身に相談に乗ってくれる、いい意味でおせっかいな人が多いですね。私達社員は定期的に代表とワンオンワンを行っています。会社組織の中でどうすれば自分自身の価値を出せば良いのか等、私も色々相談に乗ってもらっていて、とても助かっています」（山口氏）。

同社が求めるのは、「人の幸せを追求するために主体的に考えやり抜くこと」「高い知性を持つことに対して熱量が高いこと」という同社の掲げるバリューに合致する人材だ。

「来てほしいのは、クライアントやインフルエンサー等、自分が関わっている人達の幸せを第一に考えることができる方です。ギブ・アンド・テイクという言葉がありますが、そのギブの精神がある方で、見返りばかりを求めるテイカーは当社には合いません。とはいえ、人の幸せに貢献するのは簡単ではありません。困難に立ち向かう力や高い知性、主体的に動くことが必要です。向上心を持って仕事に取り組む方に来ていただきたいですね」（宮下氏）。


「当社はまだまだ未完成で、これから会社を作り上げていくフェーズです。会社を大きくするためにどうすれば良いかをインターンも含め、全員で考えている最中です。もちろん、大変なことも沢山ありますが、それをむしろ楽しんで乗り越えていくぐらいの方と一緒に働きたいですね。当事者意識を持って会社を成長させたい想いを持った方をお待ちしています」（宮下氏）。