株式会社ヒューマネージ

株式会社ヒューマネージは、人材の“採用”から“定着”、その先の“活躍”までを支援する企業。
企業の持続的成長にはパフォーマンスの高い人材を採用し、能力を最大化した形で定着させることが重要。この考えに基づき、人材マネジメントの一連のプロセスである「採用」、「アセスメント」、「ウェルビーイング」の3領域で事業を展開する。採用領域では、自社開発の採用管理システム『i-web』を提供。就職希望企業ランキングで上位にランクされる大手企業の多くが『i-web』を導入しており、採用管理システムのトップシェアを誇る。
変化が激しい現在の人材採用環境下では、一層のスピード感が必要不可欠。そう判断した同社は、開発体制を強化するべく新たな人材を募る。

同社は1988年、総合商社である日商岩井株式会社（現・双日株式会社）の社内ベンチャーとして立ち上がった。
インターネットが普及していない時代、新卒の就職活動ではハガキが利用されていた。就活生から送られてくるハガキの情報をデータベース化して、資料発送をスムーズに行う採用ソリューション事業が始まりだった。その後も電話受付の自動対応等、新たな採用ソリューション提供への挑戦を続けた。

そして1998年、業界初となるマイページ機能を有する選考管理システム『i-web』をリリース。それまで紙で行っていた応募者への情報提供や会社説明会・面接の予約手続き、合否連絡等のやり取りをWeb経由で行えるシステムだ。
当初は個別オーダーメイドのフルカスタマイズでの開発だったが、試行錯誤を経て様々なサービスをパッケージ化。手続き中心の機能に留まらず、応募者との多様なタッチポイントの場として、応募者ごとの志向性に合わせたOne to Oneマーケティングの実践の場として、またスマートフォンやタブレット等の多様な端末への対応と、マーケットのニーズを満たすべく様々な仕組みづくりに取り組んだ。HRテックツールが群雄割拠の様相を呈する中、『i-web』は現在進行形で進化を続け、トップシェアを維持している。

「人＝資本」と捉える人的資本経営の実践には、成果を生み出す人材かどうかという「見極め」が必要。その視点に基づき、同社は各種のアセスメントツールも生み出した。
またハイパフォーマーな人材を獲得するだけでは効果は薄れる。能力を最大化した形で定着させることも重要だ。メンタルヘルス対策として、ストレスチェックツールをリリースした。
こうして「採用」、「適性アセスメント」、「ウェルビーイング」三つの事業領域を持って、包括的にクライアント企業の人材マネジメントを支援する現在の体制となった。

クライアント企業のニーズを先取りし、時代の変化に則したシステムづくりを行う同社。マーケットの一歩先を疾走することをミッションに、チームで全力を尽くす。
同社のサービス開発をリードするテクノロジーグループ サービス開発責任者へ話を聞いた。
技術チームは現在サービス開発を担当するプロダクトチームと、クライアントの要件に合わせてカスタマイズを行うソリューションチームの二つに分かれている。
企画から要件定義を経て、開発、テスト、保守運用と上流から下流まで全工程のハンドリングを行うが、開発部分に関してはパートナー企業との協業がメインだ。しかし今後は自社内での開発体制を強化して、スピーディーな機能追加やサービス改修に努めたいという。

「最初はサービス全般を理解してもらうために、保守運用を担当してもらうところからスタートします。その後は各人の志向やスキルに合わせてチーム間で行き来が可能です。お客様ともっと話したいとか技術を極めていきたいとか、新しいサービスを作りたい等、手を挙げて発信してくれれば、臨機応変に対応します。やりたいことがある人や自発的に動ける人には、楽しみながら活躍できる環境でしょう」と話をされた。
新たな挑戦に臆することなく挑んできた同社らしく、自由で柔軟性に溢れた風土だ。

技術部門と営業部門の距離はとても近く、密なコミュニケーションが常。何気ない会話の中で、言語化されていないクライアントのニーズをキャッチアップすることも多いという。
「営業を通じてクライアントの生の声を聞くことができます。先取りしたニーズや培ってきたノウハウを反映できるので、自分達がやった手触り感を得られやすい開発環境です」と話す。

また『i-web』は就活生ならば一度は必ず使ったことがある影響力の高いプラットフォームであり、ネットニュースになったり採用関連のポスターに『i-web』のURLが掲載されていたりすることも多い。
「広く使われているのを目の当たりにすると、誇らしい気持ちになります。自分達の考えたサービスが日本の人事業界を変えていく。これは、当社のエンジニアの大きなやりがいでしょう」と力強く発した。

時代の先端で改善を繰り返しながら自社Webサービスを磨き上げる。そう聞くと華やかな姿をイメージするかもしれない。もちろん挑戦を奨励する風土や自由闊達なコミュニケーションカルチャーは、気鋭のIT企業そのもの。一方で個人情報を扱うサービスであるためセキュリティー意識の高さと倫理観を何よりも大事にし、社風は堅実だ。「お客様のために」という意識で業務に取り組む真面目な社員が多い。

特にエンジニアは創意工夫しながら改善を重ねてきた開発の経緯があるため、緻密さとコツコツ積み上げることを厭わない粘り強さを求めたいという。
「当社のエンジニアは真面目で誠実。お客様のために頑張れる人達という認識。相談しやすく社内からも頼られる存在です」とバックオフィス社員の談だ。

キャリア採用を担当する社員にも話を聞いたところ、「スキルよりも価値観重視です。当社のカルチャーにフィットしないとか、今いるメンバーと合わなそうだと感じたら、スペックがいくら高かったとしても採用は難しいと判断します。逆に言えば、経験やスキルに自信がなかったとしても、当社で働くことが面白そうと少しでも感じるならば気軽に応募してほしいです」と話す。

前述の通り、ベースには「お客様のため」という意識が根付いている。そこは共通項なのだが、エンジニアのタイプは多様だ。クライアントやメンバーと話すのが好きな外交的な人もいれば、静かに黙々と仕事に没頭したい人もいる。個人の志向を尊重することが自然なため、どんなタイプでも居心地よく過ごせる会社である。実際、離職率は低く勤続年数が長いのが特徴だ。

同社らしさを感じられるユニークな福利厚生も紹介しよう。
社員に快適に過ごしてほしいという願いから、独身寮を用意。借り上げ社宅ではなく、新築で建てた社員寮は同社規模の企業としては珍しいのではないか。しかも立地は渋谷と三軒茶屋という若者に人気のエリアだ。寮内の共有スペースではイベントが開催されたり、寮生以外の社員も遊びに行ったりと気軽な交流の場としても活用されている。

『温泉テアテ』では、東急ハーヴェストクラブと契約し、熱海、箱根をはじめ、東急ハーヴェストクラブの会員制リゾートホテルを会員料金で利用できる。そればかりでなく、利用補助まで支給されるというから驚きだ。少し豪華な食事を楽しんだり、同行者の宿泊費に充てたりできると好評だ。
野菜ジュースが1日1本飲める『野菜テアテ』は、若手社員の栄養バランスを心配する社長の発案で始まった制度。月初めに月替わりのドリンクが登場する『野菜テアテsecret（数量限定）』があり、遊び心を感じる。

「人が資産」という思いを自社内でも体現する同社。少しでも興味を抱いたならば、是非気軽にコンタクトを取ってほしい。