Srush起業のきっかけは?
実はSrushの前に、製造業向けのSaaS開発をする会社を立ち上げていました。それなりに上手くはいっていたのですが、工場向けソリューションということもあり、全国を飛び回り週7日働いていました。「無限に働いてこそ正義」みたいな価値観のスタートアップでしたね。当時娘が産まれたてだったのですが、育児にかける時間はほとんどなく、妻がワンオペで育児に取り組み家庭が完全に崩壊しました。自分も0歳の娘の記憶が殆ど無く、COOだったのですが抜けることにしました。家庭やプライベートを捨てフルコミットでどうにかする、というのはスタートアップでは珍しい事ではないと思いますが、プロダクトドリブンでとにかく成長を目指して清貧に頑張るというのは人を蔑ろにしている生き方だと思いました。
仕事のやりがいや大変だったことで、どんなエピソードがありますか?
仕事はやりがいしかないですね。 Srushではプロダクトとして営業・マーケティング・CSといったセールスプロセスに特化した分析SaaSを提供しています。この分析ツールでは、AIによる高度分析でパイプラインの最適化や売上予測、受注相関分析を行ったり、100種類以上のテンプレートからマーケ営業特化のグラフを瞬間作成し可視化できます。 しかも700種類以上のサービスとの連携が可能な上に、データ接続、統合、成形の手間が一切かかりません。。もちろんエンジニアリングスキルは一切不要です。 なので従来 Excel等で行ってきたデータ分析にかかる工数を圧倒的に削減する事が出来るんです。 つまり、毎日自分の原体験のある営業の領域で、セールスプロセスに関わる1000万もの人々をサポートするシステムが組み上がっている訳ですよ。これはすごく高揚します!しかも自分たちのプロダクトによって喜んでくれるお客様がどんどん増えてきて、毎日すごく幸せですね。 逆に大変だった事はピボットですかね。スタートアップにはよくある事ですが、一年かけて制作してきたプロダクトを全捨てしないといけない事があって、その意思決定は強烈に大変でした。 それでも山崎さん(現CTOで共同創業者)が2、3日ぐらいで今のプロダクトの原型となるものを作ってくれたんです。 それこそSales Rush BoardのVer0.1みたいな。一目見て、僕はこれは絶対にマーケットに必要なものになると思いました。
スタートアップでありながらホワイトなSrush。秘訣はなんでしょう?
人に恵まれているので、最低限のルールを設けたらあとは自由裁量に任せる、という体制を保てているのが秘訣かと思います。 あとは社員であろうと業務委託の方であろうと、「自分のために働いてほしい」という想いで採用している事もあるかもしれません。 自己実現欲求があっての仕事だと思っていて、人に言われてやる仕事ほどつまらないものはないと思うんですよね笑 やりたくない事は断ってくれたら良いし、やりたい事はいくらでも裁量渡すのでどんどんトライして頂ければ、というスタンスです。本気で辛かったら相談してくれれば良いし。働く上での要望や意見は最大限尊重するので、何でも言って欲しいですね。
Srushの代表として事業を進める中で思う事・大切にしている事は?
スタートアップって、短距離走じゃなくマラソンってよく言うじゃないですか。 でも自分はマラソンでもなく終わりなき旅だと思っています。 旅だったら、ひたすら前だけ見て進み続ける訳じゃないですよね。素敵な場所を見つけたから観光しようとか、宿に泊まってゆっくりしようとか、ロードマップ上にあるものを楽しむ余裕がいくらでもあると思います。 でもマラソンってそうはならなくて、走り続けないといけないじゃないですか。 仕事で一生懸命走り続けるのは大変だと思うんですよね。仕事にかける時間は長いし、会社は永続的に成長しなくちゃいけない。目的地はギリギリあるかもしれないけど、そこまでの道のりは本当に長いからこそ、走り続けるのは難しいと思います。 だから旅なんです。長距離を進んでいかなきゃいけないから、爆走せずとも緩く長く進んでいける。 なので、プライベートと仕事はある程度分けつつも、ライフアズワークみたいな感じで進めていきたいですよね。 あと一緒に旅する仲間たちですが、共通しているのは旅する所のベクトルだけで、嗜好性や大事にしてる事とかはやっぱり違うと思います。 だから、それぞれが大事にしたいことを尊重して、ベクトルだけ少し合わせて、方向を決めていくイメージで事業を進めているんです。だから一応自分が代表取締役ではあるんですけど、常に僕が意思決定している訳では全然なくて。 一人一人がそれぞれの得意領域の意思決定者として動いてくれています。
Srushの求める人材像は?
一番をつけるなら「明日も仕事楽しみだな」って思ってくれる人です。 当たり前の話ですが、仕事の時間って人生の1/3以上を占めていますよね。だから仕事は感情を失ってお金だけ稼ぐツールみたいに考えてしまうと、すごくもったいないと思うんですよ。 喜怒哀楽の総量が人生の幸福度を決めるらしいのですが、仕事で感情を失ったらもう人生の幸福度が三分の一ぐらい減っちゃう訳です。 だからつまらない仕事なんかすぐ辞めた方が良いですね。本当に仕事を楽しんだ方が絶対得だと思います。その上で仕事で喜怒哀楽を表現できる人は最高です。 あともう一つ「明日楽するために今日頑張る人」も素敵です。 そのスタンスで毎日生きているので、実は明日は一生楽にならないのですが、僕はそんなスタンスでスタートアップをやっています笑 あとは1言ったら5ぐらいやってくれる人、主体性ある人、行動力ある人、瞬発力、自走する力のある人…求める力は言い出したらキリがないですけど笑 とにかく「いつか」楽になるために、今仕事を楽しく頑張ってくれることが一番です! 株式会社Srushでは一緒に働く仲間を募集しています!