ご略歴をお教えください。
SESのプログラマーとしてキャリアをスタートし、7年間の最後はプロジェクトリーダーを務めました。この間、長時間大量の業務をこなし、評価はされても口先だけのものでした。一定の実力を身に付けたところで、貢献しただけの見返りが得られない働き方から脱しようと独立し、ITコンサルティング会社を創業しました。6年ほど経営したところでバイアウトし、着信電話のポップアップソリューションを提供するスタートアップに合流しました。その経営者は、以前自分が経営していた会社の経営指導を依頼していたコンサルティング会社の担当者だったという縁です。 同社では、No.2の経営企画担当執行役員として“攻め100%”の代表を支える、守りに徹する立場。3年強支え続けて一定の成果は上げましたが、攻めが得意な自分としてはどこか満足できませんでした。そこで同社を離れ、大手流通業の期間限定実験プロジェクトを経て、前々職時代の取引先であった当社に入社しました。 当社を選んだのは、前々職でのポップアップソリューションの経験がそのまま生かせること、黒字で投資資金があると思えたこと、そして採用責任者であった“守り100%”の取締役から“攻め100%”の立場を任せたいと言われたことが決め手になりました。 プロダクトの企画開発責任者の後、当部の部長を任せてもらっています。
ボイスソリューション部をどういった組織にしていきたいとお考えですか?
当社はFIGグループの一員ですが、ボイスソリューション部の売上シェアは現在4%程度です。これをまずは15%まで持っていき、中核的存在にしたいと思っています。 そのコアとなる戦略は、既存のボイスロギング(録音)領域に加え、新たな柱として音声認識AIという領域を確立させること。つまり、データビジネスを太くしていくということです。そして、レッドオーシャンであるボイスロギング領域においては、闘い抜いてNo.1のシェアを取りにいきます。 そのためには、まず自社を知ってもらうこと。知名度を上げていくことが課題です。
メンバーに対してどういった存在になってほしいか、思いをお聞かせください。
自己分析をして自らの得意・不得意を把握し、得意なことにだけ着目してさらに伸ばしていってほしいと思います。自分や多くの人がそうしてきたことによる成功体験・成功事例があるからです。そのために、若手社員には目標とするベテランの行動を完全コピーすることから始めてほしい。完全コピーし、ベテランがやるとおりにできるようになったら、自分独自のスパイスを調合してオリジナルの味をつくってほしいと思います。この順番が大成する近道と思うからです。 一方、中堅やベテランは、なぜこのプロダクトやサービスをつくるのかという私の意図や考え方を理解してほしいと思います。ちなみに、私はどうすればこのドメインで最短で営業利益を上げられるか、という一点のみを考えています。 メンバーに対する思いとしては、自分の報償に満足できるまで、仕事のレベルを上げてほしいと思います。会社としても、社員がいくら努力しても報償が見合わないといったことにはならないようにしますので。
神原さんの仕事観をお聞かせください。
自己証明、自分の存在意義ですね。周りの人が自分を認めてくれているのは仕事だけだと思います。そして、この立場で成果が出せなければ去るべきと思います。 仕事で成果が出ていなければ、遊んでいても面白くないですよね。だからこそ、仕事で成果を出すこと以外考えられなくなりますし、それが自分だと思っています。
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
通信制の大学でITビジネスを学んでいます。社会人になってずっと携わってきているITビジネスを一度棚卸しし、体系的に整理してみたいからです。その上で、そのサイエンスを当社でのビジネスにも応用し、双方を肉付けしていきたいですね。 後は、おいしいものを食べに行くことでしょうか。着る物とか車とかには一切お金を使わないので、もっぱらグルメに使っています。メンバーもよく、3,000円とかの特上トンカツを一緒に食べるために連れて行きますよ。こういうおいしいものがいつも食べられる生活をしたいと思ってほしいからです。