当社代表の福森。データや専門性・戦略などを取り入れる事で、従来の人材ビジネスを変えたいと当社を設立

創業前はどんな事をしていましたか

元々は投資会社で経営企画・アセットマネジメントを行っていました。新卒から数十億・数百億のファンドに関われたことは大変恵まれていましたが、スタッフといった立場でもあり、自分がどんな価値を残せているのか、漠然としたストレスを感じていました。 リーマンショック後の対応が一巡した2009年の秋頃に、以前より憧れを持っていた沢木耕太郎氏の「深夜特急」のように世界を周遊したいとの思いが強くなり、オーストラリアへの留学の後、ヨーロッパ・アフリカ・インド・アジア各地をブラブラしていました。 2011年初頭に帰国した後、次は小さな所で、自分の力で会社を成長させたいとの思いから、ブティック系の人材紹介会社に入社し、当社で共同代表をしている大澤と運命の出会いをしました（笑） 小さい会社故にとにかく個人力勝負で、毎日深夜まで大澤と共に業務を行っておりましたが、おかげで人材コンサルタントとしての力も大澤との絆も深まりました（笑） 彼とは仕事では先輩後輩関係でしたが、プライベートでは歴史が共通の趣味といった事もあり、京都・鎌倉・東北など、色々なところを一緒に旅行しました。 その後、大手の外資系エージェントで新しい部門の立ち上げに参画し、マネージャーとして事業の拡大をリードしました。手探りで仕事を進め、大変なことも喜びも沢山あり、やりがいを感じていましが、外資系大手といった事もあり、海外での成功事例を日本市場に無理やり適用させるような、マーケットとって最適な戦略・組織・制度が整っていないと感じる事が多く、それであれば自分で納得のいくビジネスを行おうと、大澤と共に、当社を設立致しました。

設立後、現メンバーとの出会いはいかがでしたか

私も大澤も、事業立ち上げ経験を持っていたため自信をもって創業しましたが、当社のクライアントは大手が中心といった事もあり、設立間もない我々と簡単に契約してくれるほど、現実は甘くはありませんでした。また、新しい人材ビジネスを確立したいとの思いを持って、ゼロから制度を作っていったこともあり、失敗も沢山ありましたが、理想とする会社を作っている感覚を持っていたので、楽しく働けていました。 採用につきましても、専門性・コミュニケーション力を重視し、優秀な方に長く勤めて頂く事を目標に、妥協しない方針のため苦労すると思っていましたが、2年目には現在の主力メンバーである細谷・濱谷・猪又・吉野と良いメンバーが立て続けに入社してくれたおかげで、クライアントも増加し、順調に成長することが出来ました。 2020年はCOVID－19の影響もあり、苦しい局面でしたが、大澤がリードする建設・不動産チームが事業を牽引し、その間に戦略や制度の見直しを行ったおかげで、無事黒字で着地することが出来ました。楽ではありませんでしたが、皆の頑張りに答えるために、特別賞与を支給できたことは個人的にとても満足しています（笑）

現在、どんな取り組みを行っていますか

先に申し上げましたように、当社では専門性を持った優秀なコンサルタントに、長く働いてもらうことを第一の人事方針としています。当面の目標は平均年収1000万円、有給休暇完全消化です。 人材業界は俗人性が高く、営業力重視の風土が根強く残っていることもあり、稼げる人は若くして年収2000万以上となりますが、反面仕事はきつく、離職率も高いのが現状です。 ビジネスパーソンとしてのマインドセットはとても大切にしていますが、その上に改善文化や戦略、データ活用などを推進することで、生産性が高く、成果と働き方に優れた環境を実現したいと思っています。また、個人のスキルアップにも積極的に投資をしており、書籍購入支援や社費でのビジネススクール通学などの制度も整えています。現在は、労働環境や企業文化改善に力を入れており、服装の自由化やテレワーク、時差出勤なども、社員の声を取り入れながら推進しています。 そのおかげもあり、2021年度は過去最高益となることがほぼ確実で、創業より離職者ゼロ、平均残業時間20時間以下を実現できています。

今後の目指すべき姿

ミドル・エグゼクティブ領域でのトップエージェント企業になる事です。IT・メーカーなど、それぞれの領域での専門性をもった優秀なコンサルタントを核としながら、データ・戦略・改善を重視した事業展開を行うことで、実現したいと考えています。 そのためには人材が一番大切ですので、採用・育成・学習支援には多くの投資を行っています。その反面、現状の最大の課題も「採用」です。おかげさまで、当社独占での役員ヘッドハンティングなど、多くのご依頼を頂いております。しかし、社内リソースが不足しており、仕事をお断りしている状態ですし、私もコンサルタント業務が忙しく、マーケティング、採用、制度設計などに多くの時間をかけられていないのが実情です。そのため、ビジネス拡大を推進して頂くコンサルタント職、私と一緒に企画や事務業務を遂行してくれるスタッフの両方を強く募集しています。