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Nextorage株式会社

  • 製造・メーカー系

ソニーにおける20年来のメモリーストレージ事業を継承し2019年に発足 「ストレージの次なる可能性」を目指して創造性を発揮する

自社サービス製品あり
グローバルに活動

企業について

Nextorage株式会社はソニーが手掛けてきたメモリーストレージ事業を受け継ぎ、さらに拡大させていくことを目的に2019年10月に発足した企業だ。

これまでのようにソニーの名で製造するSDメモリーカード・次世代カメラ用メモリーカード事業の他、自社名を冠した個人向けのSDカード・microSDカード、ゲーム機器用SSDの製造販売も開始した。また信頼性を高めたハイスペックモデルを機器組み込み用や自動車搭載用等として展開。産業用記憶装置の切り替え需要の高まりを背景に、一層の事業成長を見据える。

会社設立から2年半が経過した同社は基盤事業を固めつつも、新たな事業領域を開拓しようと一歩を踏み出した。次なる成長フェーズの核となり、新たなチャレンジに挑もうという意欲溢れる人材を求める。

ソニーが20年間にわたり、育てたメモリーストレージ事業。こだわりを持つカメラユーザーに支持される多様なSDカードを世に送り出してきた。世界最速のデータ転送や優れた堅牢性等「尖った商品づくり」を追求し、競争の激しい市場で勝ち残ってきたのだ。高い技術力とユニークな商品開発マインド、築き上げた他社とのリレーションシップ。こうしたソニーのアセットを活用してさらに自由かつスピーディーに製品を届けながら、新たな事業領域を開拓して可能性を広げたい。このビジョンの下に、ソニーからメモリーストレージ事業を引き継いで独立したのが同社なのだ。

立ち上げに参画したのは、ソニーで長らくメモリーストレージ事業に携わってきた本多克行氏(現代表取締役社長)の他、ソニーで商品開発をリードしてきた精鋭のエンジニア達だ。設立後に採用された社員を含めて、各自の経験と技術力を活かすべく二つの部門に振り分けられている。

SxS・XQD・SDカード・外付けSSDを扱う「商品開発1部」と、次世代規格のCFexpressに対応したメモリーカードやSSDの他、産業用向け商品を扱う「商品開発2部」だ。

ソニーからの延長線上で事業を展開したこの2年半で、売り上げは40%の伸びを記録。ラインナップを次々に増やしていくタイミングが来たと判断した。新たな成長局面を迎え商品開発のスピードアップが急務となる中、人的リソース不足が課題となっている。同社がチャレンジ精神に満ちた新たな人材を求める背景だ。

各事業部を統括する部長二人にそれぞれ話を聞いた。
SxS・XQD・SDを扱うカードを扱う商品開発1部 統括部長 正田雅裕氏は求める人物像として「目的達成に向けてリーダーシップを発揮する人材」を挙げた。

「我々の部門は、20年来取り組んできた商品を扱っています。しかし規格の提案や世界最速のスピード・強度を追求する等、成熟したカテゴリの中でも挑戦を続けて新しいところを切り拓いてきました。既存商品を良くしていくためには言われたままをやるのではなく、目的意識を強く持ってメンバーをリードするエンジニアが必要なのです」(正田氏)

力強い正田氏の言葉には、自身の経験が反映されている。2021年9月に発売を開始したPlayStation®5コンソールの拡張スロットに取り付けできるヒートシンク一体型SSDは、正田氏がリードして商品化したものだ。

正田氏は、大企業であるソニーが持つ「つくれば売れる」という感覚から脱却しなければならないと考えていた。この課題意識をベースに、「尖った商品」としてゲーミングSSD商品化のアイデアを導き出したのだ。タイミングを逃さず市場に出すためには、スピード感が必要で、これまでの開発体制では間に合わない。そう判断した正田氏は、できるだけフラットな体制にしたいと組織の変更を代表に願い出た。

「『コト軸』で見ることができるエンジニアは、目的達成のために色々な方法を取ることができます。新たな人材にも、具体的な商品像をイメージしてその実現へ向けて推進するエネルギーと論理的思考を求めたいと考えています」
求めるばかりでなく、リーダーシップを発揮する人材が育つ土壌づくりを意識して提供するつもりだと、正田氏は続けた。

主に産業用向けメモリー商品を扱う商品開発2部の統括部長 麻生伸吾氏は、「我々が手掛けるのはテレビやオーディオプレイヤーのような一般ユーザーが手にするものではありませんが、そういった製品に必ず入っているもの。電化製品や工業製品には、データ記録媒体としてSDカードが使われています。またCFeやSSDは今後ますます発展する市場です。機械に組み込まれるB2B商品は、異なる環境に適応した開発が求められています。我々の部門は、世にないものをいかにつくり、お客様に新しい体験をしてもらうかを日々考え、取り組んでいます」と話す。

そのためエンジニアは好奇心を持って常に新しいことを学ばなければならないというのが、麻生氏の持論だ。
「我々の業務はマンネリがなく、飽きることがありません。また、扱う商品が大規模ではないので、開発工程の上流から下流まで全て自分で見ていけるのも面白いところ。全体を見ながら自分の考えを入れて、工場を含め一体となってものづくりができます」と、部門エンジニアのやりがいについて話す。

続けて、「自分達の商品で世の中を幸せにしていくことにこだわりたい。新しい体験を生み出す商品をどんどんつくり、届けていきたいですね」と展望を語った。

各部門が担当する商品カテゴリは異なるものの、全社的に目指す方向性は同じだ。「ストレージの次世代」「世界初、No.1へ挑戦」「革新的な新事業」といった経営理念を「MAKE THE NEXT」というスローガンで表現して掲げる。中でも、革新的な新事業の創出には社員一丸となって取り組む。

その一つが、月に一度開催する社員自由参加型のオープンディスカッションだ。挙がる話題は技術や開発現場での課題等、多岐にわたるが、日頃感じていることを共有して、新しい商品や事業のアイデアに繋げようという主旨だ。

「開発部門ばかりでなく、間接部門のスタッフも参加しています。エンジニアとは異なった視点や発想が飛び出して面白いです」
「ラフな雰囲気で気軽に話せる場です。ソニー出身ではない社員も増えてきて、新鮮な意見が飛び交っています。スタートアップ的な試みでいいですね」とは、いずれも参加エンジニアの感想だ。

実際にこのディスカッションから派生したプロジェクトチームが立ち上がり、新規事業化計画が進んでいるという。その新規事業とは?と正田氏に問うと、「現段階では詳しくお伝えできませんが、メモリーカードという枠に捉われない分野です」との答えが返ってきた。

麻生氏は「世界初になる新しい体験を目指すという方向性で考えた時、実現手段はストレージに限りません。広い視野で見ていって、商品だけに留まらないソリューションという形もあり得ます」という。近い将来、具体的な姿が見えてくるだろう。いずれにしてもこのタイミングで入社する人材には、エキサイティングな挑戦の場があるということだ。

「原資とポートフォリオを上手く活用できる環境。自分のやり方次第で、責任範囲を広く持って進めていけます。『SDの次の商品は私が責任持ってやります』というような力強いタイプに出会いたいですね」と正田氏。

麻生氏は、「ソニーという大企業が築いたアセットを持つ一方で、代表をはじめマネジメントとの距離が近く決断が早い。スモールカンパニーの利点を活かしてスピーディーに進められます。一般的なベンチャーにはない土台を築いているNextorageは、困難な壁を乗り越える骨太な人材を求めています」と続ける。自らの経験と知見を活かして、新たな商品を生み出すチャンス。そう捉える人物にお勧めしたい。

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インタビュー

Nextorage株式会社のインタビュー写真
代表取締役社長 本多 克行氏 ソニー株式会社に入社後、長年ストレージ事業に携わる。 2019年10月にソニー内から選りすぐりの技術メンバーを招集して、メモリーストレージ事業に特化してNextorage株式会社をスタートし、新たな事業を拡大中。 常にフェアな視点で社員に真摯に向き合い、社員のやりたいことが実現できる会社を目指す。会社の成長に必要な成果を妥協なく求めるリーダーである。

── Nextorageの事業の強みと会社の魅力をご紹介ください。

メモリーストレージ事業で20年間積み重ねた経験と、そこから得た技術的な知識がまず強みとして挙げられます。
また業界との太いパイプを持っていることも他社にはない優位性です。記録メディアは単体で動くわけではなく、カメラ等のホスト機器に繋がることで成立するもの。我々は業界団体の主要メンバーとして規格策定や標準化の提案を行ってきました。これからも業界の中で中心的な役割を担っていきます。培ってきた技術と他社との関係を活かすことが出来るポジショニングが強みと言えるでしょう。
そして、Nextorageの魅力は自由闊達さです。小さなグループや様々なレイヤーでの検討... 続きを読む

社員の声

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企業情報

会社名

Nextorage株式会社

業界

製造・メーカー系 > 電気・電子・機械・半導体

企業の特徴
自社サービス製品あり、グローバルに活動
資本金

6億円(資本準備金含む)

設立年月

2019年10月

代表者氏名

代表取締役社長 本多 克行

事業内容

ストレージメディア機器の開発、設計、製造、販売 および関連事業

株式公開(証券取引所)

非上場

従業員数

54人

平均年齢

46歳

本社住所

神奈川県川崎市川崎区駅前本町 12-1 川崎駅前タワー・リバーク9F

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