SAMURAI Security株式会社

東京都渋谷区富ヶ谷に本社オフィスを置くSAMURAI Security株式会社は、ブロックチェーンやAI等の先進技術の社会実装を通じて様々な社会課題を解決することをミッションに創業したテックベンチャーだ。自社開発のサービス（BtoC）やシステム（BtoB）を提供し、主に「お金や資産」をDXするシステムの開発実績が多い。

SAMURAI Securityの理念は「ITが人々を支え、応援しあう社会をつくる」。大手企業や有名ブランドのように大きな「信用力」を持たない個人や零細企業であっても、応援者や賛同者の「熱量」がプロダクトやサービスの信用保証になるシステムをつくる。

特にブロックチェーンを活用した非中央集権のコミュニティによって、「応援や支援の枠組み」を実現する活動を推進。これまで、システムやアプリ開発を行うことなく地域通貨や電子プレミアム商品券等を発行・利用できるフィンテックシステムや、実印＋印鑑証明の組み合わせと同等の証拠力を持つ電子実印を発行・利用できる電子契約システム等を手掛けてきた。セキュリティや法律の都合上デジタル化が難しいとされている領域をデジタル化するソリューションに圧倒的な強みを持つ。

CEOを務める濱川智氏は、2000年からクリエイティブディレクターとしてWebサイト制作やWebビジネスの改善に従事してきた人物だ。2008年には、顧客とブランドの絆づくりに特化した会社を立ち上げ、クリエイティブディレクター、マーケター、エンゲージメントの専門家として活動。大手企業のWebビジネスコンサルティング業務に携わりながら、多くインターネット新規事業の立ち上げをハンズオンで支援してきた。

技術力を駆使してより良い社会への変革を担う一員となるべく2018年4月にSAMURAI Securityを設立。2020年度には黒字化を達成し、営業利益率20%も成し遂げ、急成長を遂げている。2021年からは相続DX事業をスタート。アナログの領域だった相続をフルデジタル化するサービスで、年間で約50兆円規模のお金が動く相続領域の手続きや契約等をデジタル化する。

SAMURAI Securityが手掛ける主な事業について簡単に見ていこう。

【スポーツテックソリューション事業】では、アスリートやチームを応援することで経済援助できる『スポーツテックソリューションYOSEGAKIシステム』等、スポーツビジネスを革新するテクノロジーを提供している。

B.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム「富山グラウジーズ」のエンゲージメント強化では、感染症拡大による観戦機会の減少を課題とし、ファン同士やファンと選手の新たなコミュニケーションを創造する応援体験アプリを開発した。「デジタルトークン」を用いてアバターや選手の動画等のコンテンツを購入できる収益モデルもつくり上げた。

【地域通貨ソリューション事業】では、地域応援通貨による地域社会の活性化プラットフォーム『YEL』システムの提供を通じて世界とローカルエコノミーを繋ぐ。富山県の地域振興のため、株式会社富山第一銀行と取り組んだ“地域限定の電子ポイント”は、2020年5月に内閣府表彰に採択された。

“地域限定の電子ポイント”のベースとなる『YEL』システムは、地域で循環型の消費を生み出すことを意図したシステムだ。ブロックチェーン技術による決済システムと、利用者と加盟店が交流するコミュニティー機能を併せ持つ。

【コンサルティングソリューション事業】では、ブロックチェーン技術をビジネス活用するために求められる事例や実証データ、法的知識、事業リスク等を経験豊富なコンサルタントがサポートし、ブロックチェーンに関する疑問を解消する。

今後のSAMURAI Securityは「相続DX」に力を入れる。相続市場は2040年まで拡大が続く成長市場である一方、トラブルも多く問題解決の多様化が望まれている市場でありながら、現在までアナログサービスしか存在していなかった。SAMURAI Securityは国内2,400万人を超える「金融資産1,000万円超の人々」を対象に、終活ナビ『サラス』を通じて終活のデジタル化を推進。東芝グループや金融情報メディアと提携し、市場へのアプローチ導線を確保して、早期の市場シェア獲得を目指す。

2021年8月時点の従業員数は5名で全員が中途入社だ。平均年齢は38歳で、男性3名、女性2名。フロントエンド・バックエンドのエンジニアと、Webデザイナー、ボードメンバーによって構成されている。

仕事の上で大切にしていることは「挑戦し続ける姿勢」だ。また「自由と公平」をモットーに、やるべきことをやれば正当に評価される風土、教えてもらうのではなく自ら学び、成長する気風を大切にしている。

働き方はフレックスタイム制（標準労働実働8時間、コアタイム11:00～15:00）で、月平均の残業時間は20時間以下。組織にプラスの影響を与えていることが示せれば、働き方については関知しない。仕事が終われば早く帰ってもいいし、休んでもいい。そもそもメンバーの多くが在宅で自由に働いているので、先輩が帰るまで帰れないような理不尽さとは無縁だ。

通勤手当や残業手当といった一般的な手当項目はしっかり支給される。昇給幅は原則的に業績連動で決まり、そのため成果を出せば出すほどリターンも大きくなる。個人の業績よりも、組織やチーム全体の評価やパフォーマンスを重視する評価スタンスだ。

今回の採用では実務経験がある技術職を求めている。長期的なキャリア構築を前提としているため、40歳未満が年齢の目安となるだろう。求める人物像は技術力が高く、業務遂行力も高い“プロフェッショナル人材”。成長にこだわり、自立志向が強いベンチャー志向の人にマッチする。

これまでに採用されて活躍している人には、Web制作会社等で受託制作からインハウスに転向したくて入社した人や、自分の手で一貫して事業やサービスを育てたくて転職してきた人がいる。

SAMURAI Securityは「世界一の応援テックカンパニーとなる」をミッションに掲げ、数々の行政・大手メーカー等のアクセラレーションプログラムに採択される事業構想力と技術力を強みとする。自分のアイデアや想いをサービスに昇華させることができるため、自立心・成長心の強い人に最適な環境だ。