御社が展開している『harmo』はどのようなサービスですか?
『harmo』は、患者様自身で服薬情報や予防接種情報を一元管理できる医療情報連携システムです。 その特徴は、FeliCaという技術を用いたカードタイプの媒体とすることで、例えばスマートフォンを持っていない方でも利用できる、シニアな方であっても、どんな方でも使っていただけるサービスとなっているところ。医療に関連するサービスということで、「使えない人がいてはならない」という考え方が、このサービスの根底にあります。 また、個人情報と薬歴を完全に分離して保存する特許技術を保有していますので、ヘルスケアに関わる情報を高セキュリティを担保し利活用することで、他業種・異業界とも連携していきます。 これにより、医療・介護の現場だけではなく、患者様やそのご家族一人ひとりへ適切なヘルスケアサービスの提供をサポートし、社会的な課題解決を目指すというのがこのサービスの本質です。
今後の事業展開で活躍できる人材として、どのような方を求めていますか?
まず、これから当社のエンジニアとしてお迎えする方には、自社サービスを構築する業務に携わりたいというところに面白さを感じていただきたいと思います。 その一方で、私達は「こんなタイプの技術者」という画一的なエンジニア像をイメージしているわけではありません。 それぞれのエンジニアには違った考え、違った志向があります。 例えば「ネイティブアプリの開発を極めたい」「上流工程の要件定義に関わりたい」「バックエンドの開発にチャレンジしたい」というこだわりを大切にしながら、自身の得意分野で力を発揮できるようなエンジニアを当社では求めています。 当社の事業はまだスタートアップの段階にあり、0→1ベースの開発も多数あります。その意味では、柔軟にポジションをご提供できますし、自社サービスの開発で自身を高めながら、会社の成長にも貢献できるというやりがいも感じていただけるはずです。
新たに仲間となる方々にはどのようなことを期待されていますか?
私達の役割は、プロダクトを開発してヘルスケアに関連するサービスを提供することです。その取り組みにおいては、「大切な人たちの未来・ヘルスケアをより良くする」という思いを常に持ち続けることが重要になると考えていて、そこに共感していただくことをまずは期待しています。 私達の行動をピラミッドで表現するならば、頂点に「大切な人をもっと大切にする」というパーパスがあり、その下に「どんな技術を選定するか」といったエンジニアリングの方針があると思っています。 そのプロダクトがどんな人を幸せにするか、本当に使われて価値を産み出すのか。という観点から、なぜその技術を選定するか理由を十分に理解し、スピードや機能を実現する。そんな取り組みに力を注いでいただきたいです。 業務においては、自分の担当だけに執着して行動を「Job」的に捉えるのではなく、少数精鋭の自社において幅広く活躍してほしいと、私は思っています。努力次第で自由なキャリアを選べるので、是非意欲的に取り組んでいただきたいです!
御社が企業として目指すのはどのような姿ですか?
私達が目指しているのは、一人一人の医療情報をリアルタイムで伝達し、利活用していくプロダクトを進化させ、「harmo」を一般的なインフラとして社会に定着させることです。 一人ひとりのパーソナルヘルスレコードに関して、様々なサービスがアクセス可能なヘルスケアプラットフォームを構築し、日本や世界のヘルスケアを支える会社になるというのが私達の目標です。 現在、医療関係者や自治体、製薬会社といった医療サービス提供者と直接の関わりがない方々であっても、必要な方にしっかりとアクセスできる状況をつくり出す。 そして、患者様や患者様を支える家族となった方々がより良い医療を受けられる環境を整備する会社として、当社は発展していきたいと思っています。 社会インフラを整備するという、大きなチャレンジですが、PHRサービス事業協会の幹事企業の1社として経産省と連携しながらパーソナルヘルスレコードの標準化ルールなどを構築し、PHR業界という新たな業界を創り上げています。 意欲を持って取り組める仲間と共に成長しながら、会社、ひいてはヘルスケア業界全体の成長にも寄与できるという、やりがいのある場がここにはあります。興味のある方は、是非当社の業務で力を発揮してみてください。
『harmo』の新規開発と御社への事業承継の経緯について教えてください。
元々『harmo』というサービスは、当社の現・代表取締役副会長である福士岳歩がエンジニアとしてソニー株式会社に勤務していた際に、社内の新規事業として開始したものでした。神奈川県川崎市川崎区をはじめとした複数の自治体での実証実験も行い、ユーザーの声をプロダクトに反映しながらビジネスモデルの構築を進めていき、実際に事業化することに成功しています。 その後、さらなるユーザーを獲得することを目指し、参入障壁の高い製薬・ヘルスケア領域でのサービス拡大というビジネスの方向性が決定。日本の新薬開発の80%に関わっており、製薬・ヘルスケア業界との強いパイプを持つシミックグループに事業承継し、社会的意義のあるプロダクトとして展開していくことになりました。 2019年6月に事業承継が行われ、21年10月には当社、harmo株式会社が設立されています。