略歴と株式会社フライル創業の経緯
電気通信大学・修士課程で情報理工学を専攻しました。卒業後、新卒でHR Tech系のサービスを開発するベンチャー企業に入社しました。その背景は次のようなことがありました。 父親は地元の茨城で建築事務所を営んでおり、その影響もあってか私は木工やレゴなど工作が好きな子供でした。大学に進学後、修士課程の時に「ベンチャービジネス特論」という授業に興味を持って履修しました。授業の中にはビジネスコンテストもあって、「ゼロから事業のアイデアを描く」ということに面白がって取り組んでいたところ、優勝という結果を得ることができ「自分はこの世界が向いているかも」と感じました。 就職活動では、好きなものづくりに対して「現代のものづくりはプログラミング」と解釈したことと、将来は起業し自らプロダクトをつくるためにもファーストキャリアはエンジニアとしてスタートしようと考え、当時200名程度のベンチャー企業に会社に入社しました。 以来、5年ほどエンジニアとしてプロダクトづくりに関わった後、新卒採用担当を1年、最後の半年はプロダクトマネージャーを務めました。 漠然と30歳までに起業したいと考えていましたが、目前になっても具体的なプランがあったわけではありませんでした。そんな時に、知人を介してCEOの財部とCOOの相羽に出会いました。ジョインを決める上で大きかったのは、それぞれの人柄やスペシャリティを知り、自分1人で会社をやるよりも一緒にやったほうが価値あるプロダクトを作れる可能性が上がると感じたからです。
CTOとして、どんな会社にしていきたいか
経営層の一人として、そしてCTOとして、価値あるプロダクトを作り出すことへの責務を感じています。 どんな会社か、というイメージは“Our Value”に表現されているかと思います。5つのバリューは、財部と相羽と私がそれぞれの原体験を持ち寄り、議論を重ねて言語化したものです。 特に4番目の「実験を楽しみ、未来へ前進しよう」には個人的に強い思い入れがあります。その内容は、「大きなことを為すには、幾度も実験を試み、一歩ずつ未来へ前進しなければならない。実験に失敗はつきもの。常に恐ろしさとの戦いでもある。世界中で使われるプロダクトは、数えきれない挑戦と失敗から生まれてきた。飽くなき好奇心のもと、実験を楽しみ、未来に繋がる失敗をたくさんしよう。」というものです。“試行錯誤”ではなく“実験”と表現しているのは、なにかアクションを行う前に仮説があって実証するという姿勢を示しています。そこに価値が感じられるなら、実証のコストや手間を惜しまず、それを上回る成果を目指してチャレンジしようという考え方です。 また、組織として「プロダクト中心」でありたいと考えています。常に顧客の課題や価値に向き合い、プロダクトとしての理想の体験を提供するためには何をすればいいかを、チーム全体で考えていきたいです。 とにかくプロダクトの磨き込みが必要なため、長期的にもプロダクトサイドのメンバーが組織の大きな割合を占め、それぞれが快適にパフォーマンスを出せるような環境づくりをしていきます。
どのような仕事観を持っているか
人生で最も長い時間を割いて取り組むものとして、やりたくないことをやらなければならない時もあるでしょう。しかし、どんな時であっても、その先にある「自分はこういうことを実現させたい」という目的は見失いたくないと思います。私が実現させたいのは、世の中のプロダクト開発がより良く、より楽しくなるような影響を与えることです。 また、当社にジョインして感じているのは、自分一人ではなく、チーム全体で成し遂げていきたいという強い思いです。そして「人生の代表作」となる、世の中の人に影響を与えるようなプロダクトを残したいと思っています。
チームメンバーに対する思い
エンジニアに限らず色々なバックグラウンドを持った人が高度なパフォーマンスを発揮できる組織でありたいですし、組織が成長する課程で個人も大きく成長してほしいと考えています。そのためにも“Our Value”の「ユーザーの理想に、活路を見出す」「すべては、誠実さから始まる」「多様性を力に変えよう」「遊び心と健康が、いい仕事をつくる」を大事にして実践してほしいと思っています。 また、当社でつくっているプロダクトに関わったエンジニアが、もし当社を離れて他社に行っても、あるいは起業しても、当社で身に付けた良いプロダクトづくりの方法論を再現し、広めてほしいと思っています。
オフタイムの過ごし方
2022年6月時点で1歳7カ月になる息子がいるので、一緒に過ごすことが多いです。自分一人になれる時間は、ギターを弾いたり、読書をすることが多いです。