東海ビジネスサービス株式会社

「人と技術をイノベーションし、社会に貢献し続ける」というコンセプトのもと、これまで幅広い技術領域にて事業展開を行ってきたITカンパニーだ。現在まで大手企業から自治体にいたるシステムおよびアプリケーション開発、そしてサーバ・ネットワークなどのインフラ構築・運用保守、さらにスマートフォン向けアプリケーション開発やECサイトのプラットフォーム構築、各種Webサービスの開発などに携わっており、安定した経営基盤を確立している。

特にここ数年で力を入れ始めているのが、大手企業でのプロジェクトで培った知見を活かしたコンサルティング事業である。これまでも要件定義や仕様策定、設計、開発、テストおよび運用にいたる幅広い工程に携わってきた同社であるが、これまではSESによる開発業務がメイン。これからの時代を迎えるにあたっては受託開発にも果敢に挑戦し、最上位と称される工程にまで手を広げることによって、より多くのクライアントとの信頼関係を構築していくことを目指すという。自分たちがプロジェクトの中心に立つことでエンジニアの活躍の場を広げ、会社としても業績を上げることで安心して長く働き続けられる基盤を構築することが、現在の同社の経営における指針となっているのだ。

今年で設立47期目を迎える東海ビジネスサービスであるが、これまで長い歴史に胡座をかくような保守的な経営を行ってきたわけではない。そもそも47年前のIT業界は現在のようなインターネットは存在せず、ネットワークも専用線でつながれ、汎用機を中心としたシステム開発などが中心だった。つまり現在にいたるIT業界の変化に対し、常に前向きな姿勢で挑戦し続けてきた歴史が現在のポジションを築いているのだ。

「このベンチャー的思考と行動力があるからこそ、当社のエンジニアは転職や独立をすることなく、自分たちの市場価値を高めることができています」と語るのは、東海ビジネスサービスの採用担当。これまでもエンジニアが挑戦したいことに対して、会社がリスクを負うことでその夢の実現を後押ししてきたのだという。

「当社には『チャレンジ制度』というものがあり、たとえばエンジニアからAIに関する開発に携わりたい、RPAで自分のやりたいことがしたいなどの要望が上がってきたら、営業がその希望に応えられる案件受注を目指します。未来志向のエンジニアにとって自分の声が経営に伝わるので、非常に高いモチベーションをもって仕事に取り組めると思います」（採用担当）

また、東海ビジネスサービスでは、エンジニアのキャリアパスにおいても様々な方向性へ挑戦できる風土がある。上級SEとしてのキャリアアップだけではなく、PMやITコンサルタント、ITアーキテクトを目指すことも可能であり、さらにバックエンド・フロントエンドの両方、またはシステム開発とインフラ構築のどちらの知識も習得したいなど、複数のポジションに挑戦することもできる。同社では2種類以上のポジションを担うエンジニアをフルスタックエンジニアと定義し、より広い知見を得ることで課題解決能力を上げることを推奨しているのだ。

「私たちが目指すのは、複数領域および技術によって課題解決を行う“コンサルティングエンジニア集団”になること。これまでコンサルティングの経験がなくても、やってみたいという意欲が大事だと考えています。一人で様々な課題解決に取り組めるようになれば、エンジニア本人のキャリアをより輝かしいものにできるはず。そんな人にチャンスを与え、育てることで会社も成長していく。そんな良きスパイラルを生み出し、個人も会社も市場価値の高い存在になろうと考えているのです」（採用担当）

東海ビジネスサービスでは「愛情溢れる会社」を合言葉に、エンジニア同士の相互理解や協力関係を養い、明るい社会づくりに貢献するという理念がある。コロナ禍前までは新卒歓迎会のほか、社内イベントなども積極的に行うことでエンジニア同士の親睦を深める取り組みを行ってきた。特にボーリング大会においては自由参加にも関わらず、80名近い社員が集まって全レーンを貸切にしたという。もともとはSESではエンジニア同士の交流機会が少ないからという目的で行われ、今は一部のイベントを自粛しているが、社会情勢が落ち着いたら再開も検討しているという。

先の話にはなるが、10年後には年商規模を50億円まで拡大しようという事業計画がある。この目標を実現するためにもエンジニアの育成やコンサルティング事業の拡大が必須となるが、同時にエンジニア同士の協力体制のさらなる強化も必要だ。様々な制度やリソースを活用することで、人間味溢れるエンジニアへの成長も実現することで、きっと目標達成も夢でなくなるだろう。