代表取締役　山﨑 政憲氏 1975年生まれ。大学院で理学研究科化学専攻修了後、ソフトウェア受託開発企業に新卒で入社。システムに関するトラブル解決や性能改善サービスの立ち上げに携わる。2017年5月にAiritech株式会社を設立し、2018年4月にSHIFTグループに参画した。

企業設立、そしてSHIFTグループ参画の経緯について教えてください。

会社員時代から、部下の待遇をもっと良くしてあげたい、社員全員がより大きな幸せを感じる環境を実現したいと思っていた私は、2017年に独立して当社を設立しました。 設立時には、エンジニアリングを重視した企業を目指す中、私は自社をスケールするために何が必要かということを考えました。私自身、技術者出身だったので営業や人事等のバックオフィス業務に関するノウハウがありませんでしたが、その部分で外部の力を借りようと思い、知人から株式会社SHIFTの丹下大社長をご紹介いただいてグループに参画することが決まりました。 その参画によって経営ノウハウを吸収できたことは、大きなメリットだったと私は感じています。会社経営を成り立たせながら、なおかつ社員に対して以下に還元するか、そのバランスを図る上ではグループのノウハウが活用できていますし、理想とする環境を実現するための大きな力になったことは間違いないと思います。

企業として、どのような姿になることを目指していますか？

エンジニアとしての視点から私が考えているのは、当社は顧客企業にとって「IT領域の企業参謀」という立ち位置を目指したいということです。単純に依頼されたシステムを構築するだけではなく、顧客企業のビジネスを理解し、その事業に最適なものを最適なタイミングで提供できるようなパートナーとしての技術者集団を当社でつくりたい。それが私の思いなんです。 当社で現在注力しているプロセスマイニング技術の活用によるサービスの展開も、その狙いを実現する一つの策なんです。顧客企業が今何をすべきかを導き出し、IT投資によって実行される施策を支える参謀としての役割を担いたいと考えています。当社は、1点集中型のベンチャー企業とは違い、データ分析・活用から開発、トラブルシュートまでの事業を持っていますので、総合的なIT技術を提供しながらDXを推進するようなニーズにも応えていきたいと思っています。

自社を運営する中ではどんな思いを大切にしていますか？

「会社としてこうあるべき」ということに関しては、あまりこだわらないようにしているというのが本音ですね。基本的には、あらゆる仕事というものはお客様のニーズに応えることであり、その成果で喜んでもらうことだと思っていて、その姿勢を持って仕事をするというスタンスには唯一こだわっていると言えるでしょう。 厳しい状況で業務に当たる場合等は、「ここまででいいか」「少し不足があるけど」「面倒だからコミュニケーションを省いてしまおう」という気持ちになってしまうという問題が起きがちです。しかし、私達の仕事はお客様に満足度の高いものをお届けすることであり、その意識を持ちながら手を抜くことなく取り組むことです。お客様に驚いていただけるという面白さがある仕事においては、そういう根本的なマインドは大切にしたいですし、それを社員にも求めたいと思っています。

社員に対して、この会社でどんなことを実現してほしいと思っていますか？

当社は一つの事業、一つのビジネス領域に特化したベンチャー企業ではなく、IT技術に関するプラットフォームとして存在しているという特徴があります。その環境の中で、お客様のためになるのであれば何にでもチャレンジする、というスタンスで事業に取り組んでいますので、社員達には“やりたいことを、やりたいように”やってほしいと思っています。 自分自身がどういうポジションにいて、何をやるのが一番楽しめるか、何に対してやりがいを感じられるか。そういう視点で物事を捉えながら、人それぞれで異なる“自分が輝ける場所”を見つけてほしいというのが、私の願いです。もし現状で“輝ける場所”がないのであれば、自身の思いをもとに「こういうことをやりたい」という意見を発信しながら、社内の枠をどんどん広げていってほしいですね。風通しの良い社内でコミュニケーションが図れる当社であれば、そんな積極的なチャレンジも可能だと思います。

最後に、転職者に向けたメッセージをお願いします。

これから当社では、各部門のキーパーソンとしてご活躍いただけるような人材をお迎えしたいと考えています。そうした方々に一番お伝えしたいのは、当社が自由にチャレンジできる会社だということ。これまでの経験をもとに何か新しいことに取り組みたい方、今までの自分の枠を超えたい方には、是非当社の環境にある魅力を知っていただきたいと思います。 ご自身の枠を広げることは、その結果として会社としての枠も一緒に広げていくということに繋がります。もちろん、そのチャレンジは簡単なことではありませんが、社内のメンバー達と協力し合いながら、一緒に取り組める方に是非来ていただきたいですね。コミュニケーションに関しても、喋るのが得意かどうかではなく、誠実に接することができるかどうかが重要。包み隠さず伝えた思いを実現しながら、当社を成長させるという役割にもやりがいを感じていただきたいと思っています。