ご自身のこれまでのご経歴について教えてください。
大学を卒業した2002年に、新卒でコンサルティング等を手掛ける会社に入社し、主に新規事業立ち上げに向けたコンサルティング業務を担当していました。領域としては、医療や介護といったヘルスケアに特化し、健康保険組合等のクライアントに対して、健康診断やレセプトの分析結果をもとにした健康に向けた施策立案、予防策の実施に関する業者選定といったコンサルティングを行ってきました。約18年勤務し、事業戦略立案などに留まらずアプリ開発といったシステム寄りの経験も積んできた、というのが私の経歴です。 これまでのキャリアの中では、コンサルやアプリ開発といったサービスの展開に加え、大手企業との連携によって“街自体を健康に”といった大きな視点でヘルスケアを考える活動も経験することができました。そして2019年に、当社を設立しました。
御社設立によって、どんなことを実現したいとお考えでしたか?
事業として実現したかったのは、健康をもたらす環境づくり、いわば“その場所にいるだけで健康になれる”というものをつくることでした。例えば「禁煙」ということに関しては、現在の東京都ではほとんどの職場で喫煙できなくなりましたが、地域・環境によってはまだ徹底されていないケースもあると思います。そのような状況を変革し、空間として健康を実現するような環境をつくるというのが、私の目指すところなんです。その取り組みを、リアルとデジタル技術を組み合わせながら進めていくことが、当社の事業コンセプトになっています。 また個人的には、生涯“現役”でいられる状況を手に入れるために独立したいと思っていました。会社員の立場では、ある年齢で管理職になり、時期が来れば退職、というキャリアパスが一般的ですが、私は死ぬまで好きな仕事をしたいと思っていました。その環境を実現したいと思ったのも、当社設立の動機になっています。
企業としてどのような姿を目指すお考えですか?
例えば株式を公開して上場企業になる、という姿も考えますが、無理な経営手法によってそれを果たしても意味がないと思っています。大切なのは、「やりたいことを、やりたい時にやれる体制」を維持することだと思います。 当社であれば、現在も実行している三つの事業のシナジーによって価値を提供するという取り組みを今後も続けていくことが重要です。企業の自己満足に終わらず、社会貢献の一端を担いながら事業を推進するために必要な規模を目指していくことが、私達の考えです。 その理想の姿を追求するために必要なのは、業界においてトップクラスの先進性を維持しながら、プラットフォーム運営企業として必要とされる事業規模を目指すことです。現在は大手企業との協業を中心に事業を展開していますが、今後は自社での独自サービス展開も視野に入れながら、チャレンジを続けていきたいと思っています。
自社の人材に対してはどのような思いをお持ちですか?
ベンチャー企業である当社においては、事業・会社を“自分事”として、主体的に取り組んでほしいと思っています。誰かが決めたことの指示を待つのではなく、自分から提案して欲しい。課題を解決するためには何が必要かという「仮説」を立て、その実現のために何をするかを常に考えながら自主的に行動してほしいというのが私の思いです。 当社では、やる気を持ったメンバーには様々な業務をお任せしていますし、積極性を発揮できる方には大きなチャンスがあると思います。もちろん、全部が思い通りになるということではありませんが、例えばひとつアイデアが受け入れられなくても、何度でも次のアイデアを模索していく、そしてその積み重ねを楽しめるような方に是非来ていただきたいと思います。 経営のキャリアステップを目指す方、新しいものを生み出す企業で実績をつくっていきたいと考える方には、最適な環境だと思いますよ。
最後に、転職者に向けたメッセージをお願いします。
今後に向けて、当社に必要なのは事業リーダーやCOOといったポジションの人材になりますが、求めるのは専門性や長い経験ではなく、失敗を恐れずに業務を担えるマインドです。ある事柄に関して、100%の正解にたどり着けなくても、たとえ70%の精度だったとしても、分からないことを学びながら諦めずに取り組む。そんな意思を持つ人材を、私たちは必要としているんです。 また、他のベンチャー企業に比べて事業の幅があり、また大手企業との連携という業務のやりがいもあると思っています。その意味では、企業の核として事業を推進するチャンスがあり、またご自身にマッチするフィールドを見つけるチャンスもあると思っています。何かを成し遂げたいという強い思いのある方は、是非一度話を聞きにきてもらえれば嬉しいです。