心疾患患者のQOL向上へ。世界初の遠隔心臓リハビリシステムローンチを目指す、メドテック系スタートアップ
元々私が医師を志したのは高校1年生の時です。父が医師をしていたこともあったのですが、将来の職業を考えた時に、医師という仕事は「悪」になりにくいなと思いました。
その中でも循環器専門医を選んだ理由は、学問的な面白さがあったからです。医学の中でも循環器は理論的に説明しやすいという特徴があります。心臓はまさに血液を送り出すポンプです。例えば心不全という病気は、このポンプの機能が悪くなることを指します。そうすると心臓から血液を十分に送り出せず、息切れや足のむくみ、体重増加等の症状が出てどんどん悪くなる等、色々な症状が出てきます。その症状も、心臓の機能と病態... 続きを読む
株式会社リモハブ
サービス系 > 医療・福祉・介護サービス
IT/Web・通信・インターネット系 > IoT・M2M・ロボット
1億円
2017年03月
代表取締役CEO 谷口 達典
オンライン管理型心臓リハビリシステム(=リモハブシステム)の開発・製造・販売を実施。
あたかも実際に病院で行っているかのような安心で適切なリハビリを自宅で行うことができるシステムを、「医療機器」として提供することにより、心不全をはじめとした心疾患患者のQOL向上を目指す。
リモハブシステムは、患者の状態をモニタリングする「アプリ」を搭載したタブレット、心電波形等を取得する「ウェアラブル心電計」、IoT化させた「スマートエルゴメーター(エクササイズバイク)」で構成されており、現在、遠隔リハビリ領域における国内初の治験を実施中。
■事業の特色
本事業はスタンフォード大学発の医療機器開発次世代リーダー育成プログラムである、ジャパン・バイオデザインプログラムより生み出された。
バイオデザインプログラムは、2001年にスタンフォード大学のポール・ヨック博士らによって、医療機器イノベーションを牽引する人材育成プログラムとして開始され、開発の初期段階から事業化の視点も検証しながら、医療現場のニーズを出発点として問題の解決策を開発し、イノベーションを実現するアプローチを特徴としている。
「リモハブシステム」は、そのバイオデザインプログラムの思想を受け継ぎ、医療機器として、エビデンスの構築をしながら薬事申請及び心疾患患者における保険適用を目指している。
■リモハブシステムの位置づけ
自宅ですぐできるという優位点があり、フィージビリティ試験においても驚異の実施継続率が示された。
いずれの国においても医療機器として承認を取得し、保険収載されている心臓リハビリシステムは今のところなく、本システムが承認されれば世界でも初の保険収載された遠隔心臓リハビリ医療システムとなる。
■心疾患患者の現状
日本における死因別死亡数全体の第2位(15.2%)となっており、その中でも最多となっているのが心不全と報告されている。現在、心不全患者数は120万人以上と推定されており、高齢者に多い疾患であることから、今後もさらなる増加が見込まれる。このような患者さんの心肺機能を改善させるため、通院下での心臓リハビリが行われてきたが、実施できている患者さんはわずか1割未満に留まっており、その主な理由として、患者さんが高齢であるが故に頻回の通院が難しいことが挙げられている。
エア・ウォーター株式会社(63.2%)
20人
39歳
大阪市淀川区西中島4丁目3番24号 GATE TERRACE SHIN OSAKA 3F