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トレードログ株式会社

  • IT/Web・通信・インターネット系

社会の歪みへの静かな変革。“非金融”ブロックチェーンで戦う愚直な挑戦者達とは?

自社サービス製品あり
残業少なめ

企業について

製造・物流・小売・社会インフラ・農業等の主にIoTを活用する非金融事業領域に対し、秘匿型ブロックチェーン技術導入支援とデータ活用支援を行うトレードログ株式会社。事業領域における不合理・不経済・不公平といった市場課題に対し、ブロックチェーンと従来型技術、デジタルとフィジカル、そしてビジネスモデリングとテクノロジーを組み合わせた複合的なソリューションを提供している。

「ブロックチェーン」と聞けば、仮想通貨などの華々しい金融の世界がイメージされがちだが、同社が取り組むのはあくまで「非金融」の領域だ。その背景について同社代表取締役の藤田誠広氏は次のように語る。

「ボラティリティよりも、身近にあるものと向き合いたいという思いが私にはありました。加えて、金融領域は既にデータやプロセスの可視化が徹底的に進められている一方で、非金融の領域においてはそうした可視化が大きく遅れていたことも解決すべき社会課題として重要だと考えたからです」

藤田氏は、驚くほど穏やかで優しさに満ちた表情、語り口で言葉を発する。だがそこには、不合理・不公平・不正といった社会課題と真っ向から戦う揺るぎない意志が溢れ出ている。なぜだろう。そこには、藤田氏の特殊な経歴があった。

2001年に大学卒業後、バックパッカー、ニート、フリーター等を転々とし、非正規労働者として家電量販店での店頭販促に従事。その後CM好感度調査等を手掛ける会社、テレビ番組の視聴率調査等を手掛ける会社を経てトレードログを創業している。

「1990年代頃から“資本主義の歪み”に対して何か取り組みたいと、漠然とですが考えていたのだと思います。バックパッカーとして向かった先は、シベリア鉄道、そして旧ソ連圏の国々でした。帰国後、『何かをしなければならない』と思いながらも、実家を追い出されるような形で非正規労働からのスタート。必死で店舗での販促業務に従事する中、さすがにこのままではいけないとは考えました」(藤田氏)。

その後、2005年にはCM好感度調査等を手掛ける会社、2011年にはテレビ番組の視聴率調査等を手掛ける会社に渡り、両社で「ブランド・生活者・社会」の三者の関係を再構築できる方途を模索する中でブロックチェーン技術と出会い、2018年にトレードログを藤田氏は立ち上げた。藤田氏の社会変革への挑戦は、そこから始まったのだ。

トレードログは前述のように、製造・物流・小売・社会インフラ・農業といった非金融領域をクライアント対象としている企業だ。創業7年目である2024年現在、わずか10名(業務委託を含めて25名)の組織、ネームバリューもまだない中で、同社は創業以来、大手企業との直取引実績をコツコツと生み出している。一社一社とのプロジェクト期間も全て年単位と長い。その背景について藤田氏は語る。

「営業手法はそこまでレガシーなやり方ではないですが、かといって今の時代を超えた特別なものでもありません。真面目に、正直に、正攻法で。全て創業してから新規で開拓しました。最大手と呼ばれるような日系・外資系の数社ともよく競合します。悔しい思いをすることも少なくないですが、自分達にしかないもので実直に勝負する。結果として、振り向き信頼してくれるお客様が必ずいらっしゃいます」

「シーズありきの状態に陥らないために、ブロックチェーンシステムの開発自体を“目的”ではなく“手段”と位置付けました。そこから採録されるデータによるお客様の経営改革、さらには社会変革を私達の目的とするように心掛けています」

同社は二つの自社開発プロダクトを持つ。一つはブランドホルダー向けにブロックチェーンを活用したトークン経済プラットフォーム『OHAJIKI』。もう一つはAI×IoT(ユビキタス)時代のデジタルイノベーション推進担当者に向けたデータ連携支援ブロックチェーンシステム『YUBIKIRI』だ。この二つのプロダクトが強みとなり、クライアントのマーケティング用途・データ共有用途において、スピーディーかつ低コストな技術導入を可能にしている。

また、社会的インパクトの大きな大手企業特有の組織力学を熟知した経験豊富なメンバーが、事業企画の立案から長期プロジェクト推進の隠れたハードルである社内調整まで、フルコミットできることも同社の大きな強みと言えるだろう。「非金融領域向け秘匿型ブロックチェーン技術導入支援」に特化した高い専門性は言わずもがなだ。

トレードログは、「専門」「安心」「迅速」という、まさに正攻法で、業界に挑み続ける。

現在、トレードログを構成しているのは藤田氏および9名の社員だ。内8名は生物・物理・電気工学といった理系出身者。エンジニアは社内で7名、社外パートナーとして十数名が活躍している。社内は落ち着いた大人のベンチャーという雰囲気で、「新しいことに挑戦したい」という動機から集まってきたメンバーがそれぞれを思いやりながら働いている。

「私達の事業は、新しくて難しいことにじっくり腰を据えて取り組まなければなりません。お客様とのプロジェクト期間も2年~3年と長いスパンです。そこにみんなで力を合わせて挑む。だから誰もが自ずとチームワークを大切にしていますし、信頼関係も厚く、関わる全ての人への感謝を忘れません」(藤田氏)。

新型コロナ感染症拡大を受け、同社はフルリモートで勤務できる環境や体制を整備した。業務内容もオンライン会議ツール、チャットツール、ログ管理ツールがあれば完結できる。だが、あえて定期的に皆でオフィスに出社したり、食事をしたりする機会を設けているという。特に新たなメンバーがジョインした際は必ず皆で集まるという。それは、「人とじっくり向き合って、大切に育てたい」という藤田氏の思いによるものだ。ここにも藤田氏の温かい人柄が滲む。

そんな同社が求めるのはどんな人物像だろう。藤田氏に伺ってみた。

「弊社では、いわゆるキラキラしたスーパーエリート人材を求めているわけではありません。どちらかと言えば、一度どこかで失敗して、そこから何かを考えて、新たに挑戦したいと考えている――トレードログは、そんな人達こそ、じっくり腰を据えて思い切り活躍できるような会社だと考えています。それは私自身の経歴も無関係ではないかもしれません」

「転職する際に、全く負の理由がないケースはあまりないだろうと思っています。でもその負の部分から何を考えてどう変わりたいのかを考えた結果、弊社で挑戦してみたいと思ってくださった方なら、是非お会いしたいですね。腰を据えて、5年10年とじっくり取り組める方なら、自慢になるキャリアをきっと得られると自負しています」

そう穏やかな笑顔で語る藤田氏は、採用面談に長い時間を割くことをいとわないという。とにかく、一人ひとりとじっくり向き合い、できるだけその人のことを知る努力をしたいのだという。「人」が好きなのだろう。

「会うだけでも会ってみたい」「話すだけでも話してみたい」そんな方も大歓迎だと藤田氏は語る。何か感じるものがあるならば、是非積極的にアプローチしてみてはいかがだろうか。

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求職者の声

企業情報

会社名

トレードログ株式会社

業界

IT/Web・通信・インターネット系 > ITコンサルティング

IT/Web・通信・インターネット系 > システムインテグレータ・ソフトハウス

IT/Web・通信・インターネット系 > IoT・M2M・ロボット

企業の特徴
自社サービス製品あり、残業少なめ
資本金

1,270万円(資本準備金を含む)

設立年月

2018年02月

代表者氏名

代表取締役 藤田 誠広

事業内容

ブロックチェーン関連事業
データ活用支援事業

株式公開(証券取引所)

非上場

主要取引先

株式会社資生堂、株式会社ザ・ギンザ ブリヂストンソフトウェア株式会社 八千代エンジニヤリング株式会社 川崎汽船株式会社 有限会社フォース(シーコング) など(敬称略、順不同)

従業員数

10人

平均年齢

30.4歳

本社住所

東京都豊島区南池袋1-16-15ダイヤゲート池袋5階

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