ソフトコミュニケーションズ株式会社

Web/ITソリューションをトータルかつワンストップで提供している、ソフトコミュニケーションズ株式会社。同社は、目下ニーズ増加中のシステム開発領域を手掛けるエンジニアを求めている。

同社が提供しているソリューションは、大きくクライアントの事業拡大フェーズと業務効率化フェーズに分けられる（これらをまたがるECサイト構築もある）。

事業拡大フェーズにおいては、Webサイト（コーポレートサイト、サービスサイト、LP等）やWebマーケティング、オウンドメディア、セールスプロモーション（パンフレットやロゴ、キャラクター制作等）といった販売促進施策に加え、採用サイトの企画から制作・構築、運用までを一貫して手掛ける。


業務効率化フェーズにおいては、SFAやCRMをはじめとする業務管理システムの構築・運用を担っている。その概要について、専務取締役の福田豊一郎氏は次のように説明する。
「Salesforceを導入しても、日本の古い商習慣に合わず、使いこなせていない企業が結構多くあります。そんな企業に対して、基幹システムとエンドユーザーを繋ぐ業務管理システムをフルスクラッチで構築し、古い商習慣におけるビジネスを効率化するといった比較的ニッチな案件が増えているのです。2005年の創業以来、Webサイト構築等のコミュニケーションデザインの案件をもっぱら手掛けてきましたが、お客様のニーズを深掘りしていくと、こうしたシステム案件に沢山繋がってきているという状況です」

コミュニケーションデザインにおいて、同社はイメージ構築的な要素よりも、いかに直接利益を生むコンバージョンに繋げるかといったUI/UXを強みとしてきた。「管理画面の構築を頼まれることも多い」と福田氏は話す。

一方のシステム開発においては、SPA（Single Page Application）が強みの一つ。SPAではVue.jsやReactといったフレームワークが用いられるが、Vue.jsが得意ということで入ってくる仕事も多いという。
「SPAは、エンジニアがやりたいと言うので取り組んでもらっているという経緯です。このように当社には、メンバーのやりたいことをできるだけ尊重する文化があります。また、当社の規模や業態で、フルスクラッチで対応しているところは少ないのではないでしょうか」と福田氏は話す。

自社で独自にWebマーケティングを行い集客している同社は、アクティブで数百社ものクライアントを擁し、その80%と直取引している。その1社である共立製薬には、『ご長寿ペットフォトコンテスト』を提案。2008年の第1回目から2022年の第15回まで、企画から運営事務までを一貫して手掛け、7,000件の応募がある日本最大級のフォトコンテストに高めているというケースもある。

同社は、2005年3月に、代表取締役の秋葉薫氏によって創業された。その経緯について、秋葉氏は次のように説明する。
「それまで、飲食業向けコンサルティング会社で集客拡大施策に関わっており、ホームページ構築やSEO、広告運用といったプル型のデジタルマーケティング施策を成功させてきました。その会社は起業家を輩出するというカルチャーがありましたが、たまたま30歳の時にクライアントの人からWebマーケティングでの共同創業を誘われたのです。残るか、出るかとの選択において、優秀な人が沢山いる社内に残るより出て勝負した方がいい、30歳なら失敗してもやり直しがいくらでもできると、踏み切ることにしました」

1年後に共同創業者が離脱し、以降は秋葉氏が一人で経営を続ける。当時、Webマーケティング業界では、クライアントに対して専門用語を多用し、親しみにくいところが多かったという。「そこで、親切丁寧な対応を社是にした」と秋葉氏。こうした対応が奏功すると共に、自らのWebマーケティングによって新規顧客を次々に獲得していった。

こうして徐々に規模を拡大すると共に、Webマーケティングだけでなく、前述のとおりシステム開発のニーズも拾い上げていった。
「これまでは、“コミュニケーションデザイン”に力を入れてきましたが、これからは“Web戦略の絶対的パートナーとなる”というパーパスを掲げ、集客や採用、ブランディング、DXといった困り事に対応するWebソリューションの提供に概念を広げていきたいと思っています」と秋葉氏はビジョンを語る。そのプロセスにおいて、中小企業版人事管理システムといった独自のパッケージ開発にも着手している（2023年リリース予定）。

当面の成長目標としては、「2～3年後に2022年9月現在の27名から50名前後まで増やしていく」と秋葉氏。そして、サービス提供の目的を次のように高めていく方針を掲げる。
「これまでは、優良な小規模企業や中堅企業を中心とするお客様に対応してきました。グローバルにおいて日本経済が地盤沈下している中、これからは世界と闘っていく、日本を代表するような企業とより多く関わり、その支援をしていきたいと思っています」（秋葉氏）。

同社の企業風土について、福田氏は「いいものをつくるという意識が高いメンバーが揃っていて、非常に勉強熱心」と話す。こうしたなカルチャーの基軸として、同社では次のような指標を多重に掲げている。

●Value：デザインのその先の価値を提供する
●Passion：
・常に顧客視点で考える
・どうすれば出来るかを考える
・素直であること　迅速であること　嘘をいわないこと
●SC way：いい仕事をする
●行動指針：10箇条（略）
●プロの条件：10箇条（略）

「これらを掲げている一番の狙いは、社員同士が『会社のルールは守ろうよ』とお互いに注意し合えること」と秋葉氏。
「これらから一部分を切り取って『クレドカード』にしたり、セキュリティーやスケジュールといった対顧客上の重要順守事項についての就業規則を分かりやすくまとめた『ディシプリン』といったものを作成して、毎日の朝礼で読んでいます。これを続けることで、メンバー間に浸透していると思います」（福田氏）。

また、四半期ごとのマネージャーとメンバーとの評価面談において、これらの実践状況を評価指標として確認している。
「と言っても、規則でガチガチの風土ということでは全くなく、業務上の納期やセキュリティーにはシビアなだけで、それ以外はできるだけ楽しくやろうぜ、というカルチャーがあります。ガチガチな環境では、クリエイティブな発想は難しいからです」

同社ではコロナ禍前からリモートワークも取り入れているが、オフィスはフリーアドレスで、リラックスして仕事ができるよう、好きなBGMを聞きながらでもOK。服装もカジュアルOKだ（クライアントに行く場合はジャケット着用が暗黙の了解）。

チーム構成は、ディレクターやデザイナー、エンジニアといった職種別。チーム単位はもちろん、横や斜めに交わっての懇親会も頻繁に行われている（コロナ禍で中断）。さらに、2022年中に近郊への社員旅行を復活させる。

人材育成においては、先輩が後輩を教えるというカルチャーが定着している。「早く育てようとアプリ開発をしっかり教える先輩が少なくない」と福田氏。また、業務時間の10%は学習に充ててもOKというルールもある。

そんな同社が求める人材像について、福田氏は次のように期待を寄せる。
「まずはやる気があり、仕事を面白がったり楽しそうにやれる人。そういったポジティブに取り組める方に来ていただきたいと願っています」
百聞は一見に如かず。まずは同社のコーポレートサイトにアクセスして、ビジネスの確かさや明るく誠実なカルチャーを感じ取ってほしい。