株式会社AViC

「株式会社AViC（以下同社）」は、2018年に創業したデジタルマーケティング企業である。同社代表取締役の市原創吾氏は、大学卒業後にインターネット広告代理店に入社。その後20代の9年間を運用型広告事業に身を置き、デジタルマーケティングの最高品質を追い求めて、年間100億円の売上拡大を実現。次なるチャレンジの一歩として同社を創業した。

同社がミッションとして掲げているのは、「マーケティングで人、企業、社会をより良くする」だ。市原氏が過去の事業を振り返った結果、自然と導き出されたミッションだという。

「マーケティングにおいてもデジタルシフトが益々進む中で、潤沢な予算を有さない企業が受けられるデジタルマーケティングサービスは決して高い品質であるとは言えず、予算を有する企業と比較するとマーケティングの成果に大きな格差が発生しているのが現状であると考えております。企業がどんなに良い製品・サービスを提供していても、期待通りのマーケティングを行えず、世の中から姿を消してしまう事例が少なくないと考えております。我々は、良質なデジタルマーケティングサービスを受けられていない企業に対して、当社が有する、国内トップクラスの環境で研鑽・蓄積してきたノウハウ、最高峰のデジタルマーケティング技術を駆使して、質の高いサービスを提供することにこだわり、お客様のマーケティング成果に真摯に向き合います。」（市原氏）。

同社のデジタルマーケティング事業は、大きく分けて「インターネット広告サービス」と「SEOコンサルティングサービス」によって構成される。いずれも顧客のマーケティング課題に深く入り込み、戦略のプランニングから実行までのトータルソリューションを提供している。高品質なサービスを追求することで、既存顧客との取引を継続・維持しながら、新規取引・他代理店からのリプレイスが増加し、取扱高は年平均127%成長（2019/9期から2022/9期会社予想のCAGR）している。

この成長性を支える同社の強みは、サービスの質を何より重視しており、マーケティング技術で効果を出すプロセスが仕組みとして確立されていることだ。

「特にインターネット広告運用にありがちなのは、広告代理店が売上の数字を追い掛けるあまり、作業に追われサービス品質の追求が疎かになり、結果として顧客が求めるマーケティング効果が出ないというパターンです。その点当社には、質が価値を生むという考え方が社員一人一人に根付いています。」（市原氏）。

同社が掲げる最高品質のサービスを可能にしているのは、顧客に提供する価値を増幅させるための「組織知化」だという。

例えば人材の育成にしても、専門性の高いデジタルマーケティング業界ではノウハウが感覚・経験則に基づいてしまい、コーチングが属人化してしまう傾向がある。同社では、トッププレイヤーと育成対象者を比較した上で、言語化・項目化することが難しい能力差を明確化している。その定義に基づき各メンバーを項目毎に採点し、ギャップが大きい項目に対して育成施策を打つことで、育成対象者全員が正しいステップで成長していくという、科学的な人材育成のアプローチを確立している。

また、「マーケティングDXツール」も組織知化に大きく寄与している。同社ではトップコンサルタントの「頭脳」を自社開発の「マーケティングDXツール」にインプットし、圧倒的な高付加価値化と効率化を同時に実現している。例えばSEOコンサルティングサービスであれば、1/10以下の時間でトップコンサルタントが手作業で実施するのと変わらないアウトプットを実現できるという。

今後の事業展望について、同社はデジタルマーケティング業界のリーディングカンパニーとして世の中の存在感を高めたいという。2022年6月には株式上場（東証グロース市場）を果たした。人材採用・育成の強化とマーケティングDXツールのさらなる進化を目指す。また、新規サービスの開発にも着手したいと考えているという。

「今後も引き続き、社員全員が高い成長を実感できる採用・育成の仕組みをつくっていきたいと思います。また働き方においても、効率的に高いパフォーマンスを発揮できる仕事環境をつくり、会社の成長・生産性の向上が社員のベネフィットに繋がる仕組みづくりも今後のテーマにしています。」（市原氏）。

同社は求める人物像として、成長・学びに枯渇している人、さらには自分達で理想の会社をつくる過程を一緒に楽しめる人を挙げている。

2022年9月時点で50名規模の同社は、株式上場を足掛かりに成長スピードがさらに加速するフェーズにある。意欲のある社員一人一人がチャレンジし、自ら成長の機会をつかみ取ることができる―。これは組織が拡大している今だからこそ味わえる醍醐味だ。

「当社は顧客に対して、一人の人間が、戦略設計・プランニングから、提案・実行まで様々な機能を一貫して行います。そのため、縦割りの組織で一部の機能しか担ってこなかったマーケターには、当社は絶好の成長環境にあると考えます。またデジタルマーケティングのスキルを磨くだけでなく、チームのマネジメントに携わったり、新規事業・サービスのプロジェクトに携わる等の様々なチャンスが開けます。」（市原氏）。

同社の社員の特徴を聞いたところ、圧倒的な当事者意識とプロフェッショナリティが高いレベルで持っている点が挙げられた。

「当社の社員には、問題が起きた時には解決策を自分達でまとめ上げ、自ら解決に向けて動くという思考が染み付いていると感じます。直近でも、新卒2年目のメンバーが組織全体の業務効率化を図るプロジェクトを立ち上げた事例がありました。こうした行動が自然と生まれるのは、誠実・真摯なメンバー達が互いをリスペクトし合い、プロフェッショナルとして、あらゆる事象に当事者意識を持っているからに他なりません。」（市原氏）。

最後に市原氏は、Green閲覧者へメッセージを付け加える。
「これから仲間になる皆さんには仕事を通じて充実した人生を歩んでほしいです。そのためには責任ある仕事に価値があると信じ、自己成長に繋がる経験を積むことが欠かせません。当社はまだまだ歴史が浅く、これから業界のリーディングカンパニーとなるべく、チャレンジしようとしています。是非人生における第二の青春を一緒に楽しみましょう！」（市原氏）。