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インタビュー画像代表取締役社長 中瀬 浩之氏 1974年生まれ 大学卒業後、電気機器メーカーに入社し、金融系SE(研究職)として開発エンジニアとして活躍。その後、コンサルティングファームに移り、海外企業と日本企業とのITDDやM&Aプロジェクトに参加した。マレーシアでは日本の大手小売業のシステムコンサルティングを行い、J-SOX整備等に携わった後に独立。越境ECに強みを持つ株式会社BENLYを創業し、グローバル企業化を推進している。

様々なプロジェクトに関わってから、株式会社BENLYを起業した理由を教えてください。

私は30台後半に独立しているので、遅い方だと思います。自分が積み上げてきたスキルを世の中にどう還元できるのか、真剣に考えました。一度きりの人生ですし、自分で起業してチャレンジするのも良いのではないかと思いました。 起業には電気通信事業者が運営する企業内学校に外部一期生で入ることができたことも影響しています。そこで起業家の方々と出会ったり、孫正義氏の生の声を聞いたりした体験が刺激となって「事を起こしたい」と考えたのです。 越境ECを事業テーマとしたのは、私はアメリカの大学を卒業しており、友人に日本で欲しいものをリクエストされて送ったり、逆に私がアメリカから送ってもらったりすることがあって、ニーズがあると感じたからです。また、国内のECサイトの8割以上が海外配送をしないのは、物流や決済、言語、カスタマーサポート等で壁があるからで、これを取り除けば、日本の良質の商品が海外でも売れると考えたことがきっかけでした!

社員のモチベーションを維持するために、意識されていることはありますか??

私は「フェア」であることと、「ケア」することが大事だなと思っています。まず、フェアについてです。会社では、マネージャークラスの人がKPIや事業目標を達成しようとする時、部下に色々と指示、命令を出していくと思います。その時、封建的な支配制度ではありませんが、命令口調が出てしまってはいけないと思っています。そこにしっかりと規律があり、対等でフェアな関係があることが大事です。 そして、社員の皆さんをケアしていくことがとても大事だと考えています。人間ですから、心のバロメーターもありますし、体力的なバロメーターもあります。これらがシンクロする時と、しない時があると思います。シンクロしない時、人間としてケアをしっかりしないとバランスを崩してしまいます。そういう意味で、チーム、社員の皆さんと、確実に意思伝達をするよう意識しています。

「日本をもっと世界へ。」をビジョンとしてお持ちになっていますが、どのように仕事に取り組んでおられますか??

私達はサービスをお客様に提供しているので、「ユーザーファースト」を強く意識しています。ユーザーからのリクエストには、できる限り応えたいと思っています。海外配送の時、書類申請があります。それをスキップしてしまう業者もいるようですが、ユーザーのことを考えると手が抜けません。私達はしっかりユーザーに向き合い、ルールに則って誠実にやっていく必要があります。 海外の越境ECにおけるEC化率はすごい勢いで伸びています。ただ、日本国内に目を向けると、それほど伸びていません。「配送の壁」「決済の壁」「言語の壁」という三つの壁があるためです。当社等が力になって、この壁を取り除き、しっかりとEC化率を上げていきたいですね。 世界に市場はあることは分かっていますが、まだ日本の門戸が開けていないので、そこをしっかりとサポートして日本を活性化させることが、大事だと思っています。

オフの時にされていることや趣味、これからやってみたいことがあったら教えてください。

私の場合、趣味はもう完全に子育てですね。家族は大事にしたいと思っています。妻ともしっかりコミュニケーションの時間を取るようにしています。私の場合、立場的なこともあって、基本的に24時間365日、やはり、仕事のことを考えざるを得ないので、オフの時間は家族と一緒にいる時間を増やすよう心掛けています。 家に帰れば一人の父親ですから、その時間を自分のプライベートとして使うよりも、家族との時間にした方が円滑だと感じます。たまに大変なこともありますが、家族に癒やされています。ランニング、自転車、映画鑑賞も楽しんでいます。 やりたいこととしては、私達のマーケティング関連のサービス『Wanderlist Japan』で動画の配信をしているのですが、日本の観光と、日本の良い商品を掛け算でしっかり情報発信して、ネット上で大きな反響を得たり、販売に繋げたりしていきたいと思っています。

応募者に何かメッセージがありましたら、一言お願いいたします。

当社の越境EC支援事業は、日本の情報を海外に発信したり、物をお届けしたりすることで、海外の人達と接点を持てることが魅力だと思っています。発信するたびに何かと「日本……」「日本……」と発言していたら、ちょっとコンサバティブに見えてしまうかもしれませんが、それでも「日本」をしっかり海外に発信していくことが大切だと考えています。まず、日本を活性化させることが大事です。 そうやって確立した事業手法を私達としては「日本発」という型に収めるのではなく、グローバルなサービスに進化発展させた上で展開していきたいと思っています。 社内に目を向けると、ダイバーシティ等を意識している人達が「すごく働きやすい会社だ」と感じられる会社にしていきたいと考えています。これから、一緒になって世界の人達が幸せになるグローバルなサービスを作り上げていきましょう。

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