ご略歴をお教えください。
1993年に大学卒業後、新卒で当社に入社しました。就職活動では、一業種につき一社ずつ選んで検討したのですが、信販業界で選んだ当社が業界No.1で、他は結果的にほとんどNo.2だったのです。やっぱりNo.1がいいなと思ったことと、入社していた先輩から誘われたことがきっかけとなって、入社を志望しました。 配属されたのは岡山支店で、当初の半年間は新人研修の一環で督促業務を行い、その後営業職に就きました。1996年に銀座支店に異動となり営業の仕事を続ける中、インターネットが進展を始めて、私もその無限の可能性に魅かれるようになりました。そうした中で会社がECによる新規事業を立ち上げることになり、プロジェクトメンバーを公募したのです。すかさず応募し、2000年にEC事業推進部に移りました。そこで『オークションマーケットジャパン』というオークションサイトの運営、EC事業を手掛けます。2003年にはカード推進部に異動して提携カードのネット入会システムの開発等に関わりました。そうした流れで2005年にシステム企画部に転じ、主に基幹システムをリニューアルするビッグプロジェクトに携わります。新たな基幹システムを構築する傍ら、従来のシステムを継続させる必要があり、私はその開発、運用を主に担当しながら新規開発プロジェクトの一部にも参加しました。この間において、立場上当社のシステム全体を知り尽くすことができました。そして、2019年にシステム企画部がIT・システム企画部、IT・システム管理部、システム推進部からなるIT・システムグループに組織改編となり、私はIT・システム企画部長に就任し現在に至っています。
IT・システムグループの責任者として、どういった組織にしていきたいと考えていますか?
一言で言えば、強い組織です。目下当社は中期経営計画を進めているところですが、そのテーマは“Transformation Now!~お客さま起点で価値を創造する新時代の金融サービスグループへ~”というもので、DXによってCXとEXの両立を実現させていくという内容です。つまり、当グループが全面的に関わるものであり、事業部門にどれだけ噛み込んでいくかが問われることになります。そこで私達は、「ITでオリコの事業を切り拓く」という当グループのビジョンを掲げ、①攻めのIT、②守りのIT、③ガバナンスという三つの戦略で臨む方針を立てています。差し当たって、②と③を固めてから①に取り組みます。なぜならば、お客様のカード番号や債務情報といった重大な個人情報を扱う上で、情報漏洩等の問題を起こせば致命的な事態となるからです。そこで、社内外のネットワーク環境における従来の「境界」の概念を捨て、守るべき情報資産にアクセスするものは全て信用せずにその安全性を検証することで、情報資産への脅威を防ぐ「ゼロトラスト」を取り入れています。 人材育成の観点では、スキルの“見える化”とスキルアップの仕組みの運営を通じて、強化に取り組んでいきます。
中内さんの仕事観をお聞かせください。
以前は「仕事は趣味」と言っていました。担当者レベルではそれでも良かったのでしょうが、会社を変えていくIT部門の責任者である今は、組織運営を通じてどれだけ会社に貢献できるかを考え、実践することが仕事であると考えています。
メンバーに対して、どういった存在になってほしいかの思いをお聞かせください。
楽しく働いてほしいですが、どうすれば楽しく働けるかは人それぞれであり、自ら見つけ出してほしいと思っています。その点、当社の、少なくとも当グループのメンバーは仲間意識が強く、面倒見がいい人が揃っているメリットがあるでしょう。当グループでは、提携先である大手システムベンダーのスタッフに詰めてもらっていますが、皆さん「オリコさんの人は優しい」と言ってくれています。ですから、楽しく働ける土壌は十二分に耕されているのではないかと自負しています。 また、システム関連の仕事が楽しく感じられるには、システムを使うエンドユーザーの使用シーンや使い勝手を理解する必要もあると思います。その点、当社の社員はエンドユーザーそのものになることができます。家族や友人、そして自らで便利さや不足点を感じ、改善していけることは、大きな手応えに繋がるのではないでしょうか。 これから当グループに入社される方に対しては、自らの仕事がオリコのビジネスにどれだけ貢献できているかをダイレクトに実感できる職場であると言いたいです。経営や事業部門のニーズに対して、「こうすればもっと良くなる」と、いわば“超上流”から提案できるからです。システムに関わる人材として、こんな職場はそうそうないのではないかと思いますね。
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
もっぱらゴルフを楽しんでいて、月1回は友人や以前の上司等とラウンドしています。コロナ前までは会社のコンペもありましたが、中断中で再開を期待しているところです。 後は旅行も好きで、気に入っている軽井沢に年4~5回通っています。今は新幹線で近い上に、好きなゴルフや温泉が存分に楽しめるからです。