HRScience部 白井雪乃
システムアイには新卒で入社し、エンジニアを2年間経験した後に、HR部門の立上げに自身で手を挙げて参画。どんどん急成長する当社で将来的に世界を視野に事業を展開しようとする社長の下でチャレンジしたいと思ったこと、また当時はなかった人事部門（HR Science部）の立ち上げに社内公募があったことがHR参画の大きな理由です。HR Science部は、社内でどのような役割を担っていますか？
「HR Science部」は事業と組織の成長を「ヒューマンリソース」の観点から支える部門として、私が当社にジョインした2019年秋に立ち上がりました。現在は部門長として、人事・中途採用を含め、経営企画や社内外の広報、オフィス環境の構築等、コーポレート管理部門全般の統括を任されています。 初めて人事部門ができたことにより、エンジニアの職種設計や評価、キャリアといった人事制度をイチから構築してきました。 2019年といえばITの総合商社を掲げるSHIFTグループに参画し、第二創業期の入口に立ったタイミング。それから約3年間で業績規模・従業員も大幅に拡大しました。現在全従業員の中で15%ほどを占める外国籍人材も、過去に外国籍人材の採用に多く携わってきた自分が主体となり、一人ひとり増やしてきました。
今後の成長を見据え、今注力している取り組みは何ですか？
一つ目は外国籍の人材を含めたエンジニアの中途採用です。国内・海外の事業成長を加速させるため、様々な求人チャネルを使って年間150名規模の採用を進めています。 二つ目は日本にはないような仕組みで運用する評価制度の構築です。日本企業の多くはトップダウン型の評価制度を運用しているのに対し、当社ではボトムアップ型の評価制度を既に運用し始めています。 ボトムアップ型の評価とは、エンジニア自らがPRした実績に対して、どのように業績に貢献したのか？を評価する仕組みのこと。これはイコール、250人いるエンジニア一人ひとりと対話することを意味し、人事としては大きな労力を伴います。しかし一人ひとりの気持ちに寄り添っている分、エンジニアのモチベーションアップに繋がることは間違いありません。今後も引き続き評価制度のブラッシュアップを図っていく予定です。
エンジニアのキャリア形成については、どのように考えていますか？
日本にはPL・PMにならないと給与がアップしない会社が、まだまだ沢山あるように感じています。そうしたキャリアパスの仕組みではギークな技術ヲタクも窮屈さを感じ、多様なバックグラウンド・強みを持ったエンジニアがイキイキと活躍する組織をつくっていくことができません。私は人事制度の構築を進める中で、技術部門と連携しながら改めてエンジニアのキャリアを体系化させました。 現在は一人ひとりの希望・適性に応じて「スペシャリスト」「PM・コンサルタント」「テックリード」「組織マネジメント」等、多彩なキャリアパスを選択できるようにしています。 もちろんどのキャリアを選んだとしても、平等に給与アップを目指すことができます。中にはスペシャリストとして技術に特化し、年収1,800万円を稼ぐエンジニアもいます。
これまでの取り組みの中で、嬉しかった出来事はありますか？
2022年9月にオフィス増床した際、ワークプレイスの環境を一新させました。エンジニアのパフォーマンスをアップさせるためには、快適に開発ができる環境への投資が大切。そう思った私は開発現場の声も取り入れながら、ゲームチェア、1.4m以上のデスクスペース、メンバー同士で懇親会ができるリフレッシュスペース等、その時の気分次第で使い分けられるフリーアドレスのワークプレイスにしました。 増床前は正直、白いビジネスデスクにPCが設置されている…みたいな昭和なオフィスで、エンジニアファーストとは程遠い空間でした。ワークプレイスを一新した後は、リモート環境が整っているにもかかわらず、「会社に来て仕事がしたい」と言ってくれるエンジニアの人達もいます。
HR Science部としての今後の目標を教えてください。
事業成長のカギを握るエンジニアの中途採用に軸足を置いて取り組んでいきたいと考えています。 また、2023年のアメリカ・シアトル拠点開設に向け、これまで外国籍人材の採用を含めグローバル企業になるための準備を着々と進めてきました。おかげさまで現在は10カ国以上のエンジニアが活躍する組織に成長しています。今後も海外事業の推進によって組織のグローバル化が進みますので、HR Science部のメンバーも英語でコミュニケーションが取れるくらいの語学力は付けていきたいものです。 これまでイチから構築してきた人事関連の制度も、まだまだ良くしていける余地があります。エンジニア一人ひとりの声に耳を傾けながら、誰もが自由に能力を発揮できる組織をつくっていけたらと思います。
