株式会社ウブン

誰もが知る世界最大のECプラットフォームであるAmazon。このプラットフォームを主戦場に、国内オンリーワンの事業ポジションを確立し、勝ち続ける企業がある。それが株式会社ウブンだ。

同社はAmazon特化型のコンサルティング、SaaS型分析ソリューション『Ubun BASE』、EC事業・ブランドのM&Aという三つの事業を柱に、EC事業者のブランド成長を実現するグロースパートナーとして、2018年に設立された。以降、年200%の成長を重ね現在に至る。

同社の強みは、ECマーケティング・デジタルマーケティングに圧倒的に精通したメンバーで構成されていることだ。実際に、同社がコンサルティング施策を行ったEC事業の成長率は300%という驚異的な数字をたたき出しており、契約を打ち切られたことは一度もないという。

また、独自のSaaS型分析ソリューションである『Ubun BASE』の利用者は1,000アカウントを突破し、その流通総額は月間40億円に至る（2022年10月時点）。

「『Ubun BASE』開発の起点は、“2度同じ作業をしたくない・させたくない”“2度やることは可視化・仕組み化できる”という考え方でした」

そう語るのは、同社の代表取締役・CEOの森岡健太郎氏だ。

「Amazon出店者が1日当たりの売上や利益の推移といったデータを取得するには、単純作業でありながら、ものすごく労力がかかります。出店者がそこに日々労力を割くよりも、売上や利益を上げることに労力を使えるようにしたいと思い、『Ubun BASE』を開発しました。

さらに『Ubun BASE』には、弊社のコンサルタントが日々培う新しい業務工程や実績、ケイパビリティ、イノベーションといったものを可視化・自動化してどんどん組み込んでおり、『Ubun BASE』の利用者はその全てを活用することが可能です」（森岡氏）。

現在はβ版として提供されている『Ubun BASE』だが、利用者は全ての機能を無償で使うことができる。2021年9月のリリース以来、一切の広告宣伝を行わなかったにもかかわらず、各界著名人やインフルエンサー等による口コミだけで利用者を増やし続けているのも当然のことだと思える。

また、ウブンは、Amazon主催のセミナーにおける国内初のゲストスピーカーであり、現在までにAmazon社との共催セミナーやAmazon主催イベントへの多数の登壇実績を誇る。まさに名実共に国内唯一のAmazonのブティックエージェンシーなのだ。

ではウブンは、どのような経緯や想いの下に創立されたのだろう。森岡氏は次のように語る。

「私は幼少期から、『自立する』『自分で稼ぐ』『自分で生きる』ことを父から教わり続けてきました。その価値観がまずベースにあります。だから、いずれ独立・起業するということは当然のことだと考えていました。さらに大学を出て就職するという時に、『より早く成長したい』という意識も加わりました。結果として選んだ先は、急成長の途上にあったIT業界の広告代理店。業界1位より2位の方が必死に戦える分、成長も早いだろうと考え、業界2位の会社に入社を決めました。

実際に入社した先では、昼夜を問わず働き通しでしたが、『目の前のことを毎日100%やりきる』ことを繰り返し、現場からマネージャー、マネージャーから事業責任者、事業責任者から子会社の代表へとキャリアを積んでいきました。しかし、ある時に立ち上げから関わっていた事業の半分を売却・譲渡しなければならなくなり、人員削減を担わなければいけない立場になったのです。子会社の代表でありながら、事業をどうするかの意思決定に関わることができませんでした。その悔しさから、独立を決めました」

森岡氏は、もう二度と第三者からの意思決定で仲間を失いたくないと考えたのだ。

社名にもその想いは込められている。「ウブン」とは、南アフリカのズールー語「ウブントゥ」に由来するもので、ネルソン・マンデラ氏がスピーチに使った言葉だという。「他者への思いやり」「あなたがいるから私がいる」「あなたのための私」を意味している。「働くメンバーのために家族のような強い絆の集合体として法人格があり、それがウブンなのだ」と森岡氏は言う。

起業に当たって森岡氏は、「より早く高く飛べる」ポジションを確立したいと考え、世界最大のECプラットフォームを主戦場に選び、精通し尽くしたデジタルマーケティングの領域で勝負に出た。

当初は一人での創業だったが、いつの間にか古巣やその取引先より、かつて辛苦を共にした面々が集まってきたのだという。そうして同社は、「より高く早く」飛ぶことに成功したのだ。もちろん、その飛躍はまだまだ始まったばかりで、高度も速度も今後まだまだ伸びていくだろう。

これまでリファラル採用を中心に行ってきたウブンだが、急速な事業拡大に伴い、様々なチャネルでの求人をスタートしている。そこで、同社に求められる人物像について森岡氏に伺ってみた。

「自立している。成長していくのが当たり前だと考えている。価値観が自分だけでなく周りと共にある。この三つが揃っている方であれば、きっと弊社にフィットすると思います。

年200%の成長を続けている5期目のスタートアップベンチャーですから、もちろん楽ではありません。でも自分が成長して自信を付けるとそれが笑顔になり、その笑顔が家族や仲間をまた笑顔にするわけです。笑顔の連鎖で世の中を良くしていくことこそがベンチャーの使命だと考えていますので、そこに共感できる方に来ていただきたいですね」

ちなみに、同社に集まってきているメンバーのほとんどが、大手広告代理店等でデジタルマーケティングをやり尽くしてきた人達だ。やり尽くしてきたのに、「知識だけがアップデートされてキャリアが上がらない」「どれだけ数値と向き合っていても、マーケティングのリアルな成果が見えない」「これが本当にマーケティングの本質なのか？」といった壁にぶつかっている人が、同社の門をたたいてくれたのだという。

では、同社で働くメリットはどんなところだろう。

「世界最大のECプラットフォームにおけるダイレクトマーケティングで、手掛けた施策の成果を明確に知ることができる。それが弊社で働く大きなメリットだと思います。さらに、マーケティング・テクノロジー・ファイナンスという三つの事業軸を持っているので、キャリアパスが豊富なことも強みと言えます。

キャリアやスキルが高い人には当然高い報酬とやりがいを提供しますし、仕事もプライベートも充実させられる環境を提供できます。何かを得るために何かを諦めなければならない、といったことは弊社ではまずありません。全部要求して手に入れてください。

1日の中で最も長い時間を過ごす場所が会社ですから、その会社が人生という軸の中でプラスにならないとすごく残念だなと私は考えています。だから採用面接やオンボーディングの1on1でも人生を軸にした夢や目標についての話をよくしていますね。弊社に興味を持ってくださった方と、そんな話ができる日を楽しみにしています」（森岡氏）。