これまでのキャリアは?
大学生の時から、アルバイトとして当社で働いていました。大学卒業後は、ほかの会社で働く選択肢も考えていましたが、当社から誘いを受け新卒で入社することにしました。まずは事業を一通り経験するため、ゴミ収集、環境分析、施設管理等、様々な部署を回り、2012年に取締役に就任しました。 当社には、施設維持管理、水質検査等の膨大なデータがあります。しかし、そのデータを十分に活用できていませんでした。そこで私は社長の後押しをいただき、日本初のデータサイエンス学部を設置した滋賀大学の大学院1期生として、情報技術を学びました。現在は管理本部 全体を統括する取締役として、コスト削減だけでなく環境への配慮としても、会社のDXを進めています。
日吉の事業の強みはどこにありますか?
当社の強みは、事業範囲の広さです。最新設備を備えた検査部門から、環境インフラの維持管理部門、工業薬品の販売部門、さらには廃棄物の処理部門まで、環境問題解決に必要な「はかる」「みる」「まもる」の全てが当社には揃っています。お客様に対して、一つのソリューションではなく、様々な角度でサービスを提供できます。 当社の社是は「社会立社・技術立社」。会社は、社会に貢献しなければ存続できず、またそれを支える技術を持つことで、初めて社会に貢献できると謳っています。100年企業に向けて、ITを中心に新しい技術を積極的に活用するのはもちろん、これまでに積み重ねてきた技術も大切にしていきたいと考えています。 当社には、東京・横浜・大阪に支社があり、横浜には株式会社湘南分析センターというグループ会社もあります。今後も事業を拡大して、滋賀県から全国、さらに世界に当社の技術を提供できるようにしたいと思っています。また、創業当初より地元の人々に育てていただいたという思いは強く、これからも近江八幡市、滋賀県に貢献していきたいです。
日吉はどんな社風の会社ですか?
アットホームで風通しが良く、意見が言いやすいです。家族に対してあまり気兼ねせずに話ができるように、ほかの社員とも気軽に話せる社風があります。 もちろん、若い社員もみんなリラックスしてコミュニケーションを取っています。先日も社内を歩いていたら、「蛍光灯を替えてください」と呼び止められました。私は背が高いので、蛍光灯を替えたり高い所の物を取ったりするのに役に立つそうです。 また、当社に社長室はありません。社長自身が現場の状態を実感し、社員とコミュニケーションをとるためです。 新入社員も社長との交流があります。会社としては、若手の人材に伸び伸びと働いてほしいと願っていることから、細かいことをあれこれ言って縛り付けたり、押さえ込んだりすることはありません。上司や先輩に対する敬意を忘れなければ、彼らのことは気にせず、どんどんいろんなことにチャレンジしてほしいです。
西野常務にとって「仕事」とは?
生活の糧ではありますが、世の中に役立つためにできること。それが仕事かなと思います。世間のニーズに応えることで、対価を頂けると考えています。当社の仕事は、縁の下の力持ちです。当社の事業を知らない方も多いと思います。人々の当たり前の生活を守るのが当社の使命。「当たり前」を仕事にしていると、褒められることは少なく、トラブルがあると怒られます。派手さはないですが、社会には必要な存在。それが私達の誇りであり、仕事のやりがいでもあります。 当社は、創業からフィールドを大事にしてきた会社です。現場で必要としている技術をアップデートさせて、次の事業に繋げます。そして社内で「滲み出し事業」と呼んでいる、隣の領域に積極的にチャレンジする姿勢が、今の当社を作り上げたと思っています。今後も守りの姿勢になることなく、常にチャレンジ精神を大切にして、成長を続けていきたいと考えています。会社が成長することで、社会に対してより多くの貢献が可能となります。
日吉にとってSDGsとは?
当社は時代の移り変わりと共に、地域環境の改善・保全、次世代の環境啓発、環境技術の海外への展開、そして持続可能な社会への貢献に取り組んできました。SDGsやサステナブルな社会といった現代のキーワードは、当社が長年取り組んできた事業と合致するものだと考えています。今後も地球環境への貢献を続けていきますが、その中でも脱炭素は当社にとっても大きな課題です。 地域の産業にも貢献していきたいです。琵琶パール®という淡水真珠の養殖事業に、水質アドバイザーとして携わっています。環境の変化によって、近年は琵琶湖固有種の母貝が育たない状態が続いています。伝統産業の存続と生き物の生息環境を守るため、当社の技術による科学的なアプローチで解決したいです。