株式会社ブライトシステム | インタビュー

デバイスソリューション部課長今西完治氏 1977年生まれ。大学では機械工学を学ぶ。大学卒業後、大手電機メーカーにソフトウェアエンジニアとして入社。Blu-rayレコーダー、液晶テレビ等のAV機器を担当。2018年に退職し、株式会社ブライトシステムへ入社。水質計の開発でプロジェクトマネージャーを務めた後、ドラレコ、電子ミラー等、車載機器の開発に携わる。現在は、将来の中核事業とすべく、次世代型IPカメラの開発に注力中。

ブライトシステム社へご入社した経緯をお話しください。

前職からの転職をしたきっかけは、もっと幅広い分野の技術を学んでみたいという思いが大きくなっていました。結果として、その思いが、当社に入社する決め手にもなりました。転職活動を始めた頃は、今までの経験を活かせる会社を中心に探していましが、転職活動を進めていく中で、新たな分野の技術を学べる所を探すようになりました。その中の1社が当社です。面接を受けて、社長と話をする中で、多種多様な製品の開発を行っていることが分かりましたし、個人がやりたいこと、やり方等を尊重してもらえそうだなと感じました。様々な経験をしたいという思いが叶えられる環境だと思い、当社を選びました。実際に、入社後すぐに水質計の開発でプロジェクトマネージャーを任せていただきました。全く経験がない領域でしたので、勉強しながら取り組みましたが、そのプロジェクトをきっかけに取引が広がり、現在も様々な開発をご依頼いただいています。また、水質計の後は、ドライブレコーダーをはじめ、様々なデバイスの開発プロジェクトに携わってきました。私達が扱うデバイスは、これから世の中に出て広がっていく技術を扱うことが多いので大変ですが、その分、やりがいも大きいです。実際に動くものが見られるところは非常に面白いです。

今、目標に掲げておられることはありますか。

IPカメラ製品の開発を、一つの柱として立たせることが第1の目標です。立ち上がったばかりで、大変苦労しているプロジェクトがあるのですが、それがしっかり立ち上がると、様々な方面に広げていける可能性を秘めています。同プロジェクトはお客様からご相談を受けて、回路設計の基盤立ち上げから携わってきました。基盤の開発に当たっては、お客様ごと、案件ごとにカスタマイズできるような形で作りましたので、完成後は、様々なお客様に提案しながら、大きくしていきたいなと思っています。当社は、過去にも4Kカメラ開発キットを提供して、ご好評いただいてきた実績があります。現在、CPUの高速化、メモリの大容量化により、パソコンやクラウドに依存しなくても、IPカメラ単体で様々な処理ができるようになってきました。AIの処理もできますし、小型化も進んでいきますので、用途は様々に広がっていくことが見込まれます。現在のプロジェクトをしっかり立ち上げて、将来的には事業の柱として確立できたら良いなと思っています。

課のマネジメントで大切にしていることをお話しください。

技術者が悩んだ時に、相談できる雰囲気作りとコミュニケーションは大切にしています。エンジニアには、一人ひとり、しっかりとした技術力を持ってもらいたいと思っていますので、無理難題を言っているところもあるとは思います。当社の場合、レベルに合わせてではありますが、最初から仕事を任せて、小さな成功体験を積み重ねることで、技術者の成長を後押ししています。その中で、躓くこともあるとは思いますので、その時に気兼ねなく相談できるような雰囲気作りをしています。小さな成功体験を積み重ねることは、モチベーションを維持するためにも重要です。いきなり大きな課題に取り組むのではなく、現状の実力を超えたぐらいの課題に取り組み、クリアできれば満足度が上がりますし、楽しさも増えていきます。また、そういった経験を通じて、成長も実感できます。入社したばかりの頃は、逐一タスクを割り振ってあげなければ駄目だったエンジニアも、しばらくすると、ある程度ポイントを伝えてあげれば、何をしなければいけないかが、自分で判断できるようになっている実感は持てるはずです。組み込みが好きだと言ってこの業界に入っても、延々とテストだけしかやらせてもらえない環境では、興味を持続することは困難です。もちろん面白いことばかりではなく、大変なこともありますが、それも含めて、様々な経験をしてもらいたいと思っています。

採用の基準をお話しください。

私個人としては、エンジニアにとっては、業界や技術に対して興味を持っていることが最も重要だと考えています。例えば、カメラ製品の開発では、基盤の立ち上げから携わっていても、なかなか映像が出力されないなど苦労することが少なくありません。しかし、苦労を乗り越えて、実際に製品が動作した所を見ると、大きな達成感を味わうことができます。そう思いながら取り組めたら、自ら勉強する等、能動的な行動に繋がっていきますので、興味を持つということは、最低限、必要な要素だと思います。私は前職時代、全く異なる分野で開発を行っていましたので、当社に入ってからは分からないことばかりで、今でも一から勉強し直すことが多いです。しかし、要件定義からお客様と話をして、提案をしながら進めていける案件が多いため、楽しい経験ができていると思っています。最初に取り組んだ水質計の開発も全くの未経験でしたが、仕様を固めるところから関わらせていただき、“ユーザーとしては、こういう機能が、このように使えた方が良いのではないでしょうか”などと、提案しながら、お客様と一緒にプロジェクトを進めていきました。それ自体が非常に面白い経験でした。受託開発では、要件を伝える時、抽象的な表現をされるお客様は少なくありません。それをかみ砕いて、本当にやりたいことは何だろうと理解しながら進めていくことが、この仕事の面白さです。

応募者の方へのメッセージをお願いします。

当社は幅広い事業を展開していますので、3年ぐらいの実務経験を持たれた方なら、これまでの経験を生かせる場面が必ず出てきます。当社がこれまでやってきたこととは全く異なる相談が来ることも、十分に考えられます。一方では、技術者として長年働き続けるつもりなら、新しいことにチャレンジし続けてほしいとも思います。特に中途の方には、これまでの経験に縛られず、新しいことに挑戦しながら技術者としての幅を広げてみませんか、とお伝えしたいです。現在、当社はカメラの技術を軸に事業展開していますが、技術者には、一つのことだけをずっとやり続けてほしいと言うつもりはありません。一人の新しいチャレンジが、後々育って、一つの柱になれば、会社としてもより大きくなるチャンスだと捉えています。経験がないからという理由で躊躇せずに、ご応募いただきたいと思います。