株式会社電通エルフトアーキテクト

株式会社電通エルフトアーキテクトは、売上規模100億円以上の企業を中心に、デジタルマーケティング支援を行う会社だ。企画・戦略立案、WEBクリエイティブ制作、広告運用、CRM・MAの設計やツール選定に至るまで、ワンストップで支援。包括的な施策を実現できる体制をもって、クライアントの事業成長にコミットする。会社設立から9期目、電通グループとなり4期目を迎えた。少数精鋭規模ながら、ここまでナショナルクライアントをはじめ、500社以上のECサイトを支援してきた。大規模案件の実績を中心に、積み上げたノウハウやクリエイティブの成功パターン、電通グループのシナジー等多くの強みを磨き上げた。今後は培ったノウハウをベースに、手法のスキーム化・ツール化を進め、独自性を打ち出していく計画だ。
第二創業期ともいえる新たな成長局面を迎え、戦力となる人材を求める。

代表取締役の深田浩二氏は、大手メーカー系財閥企業のシステムエンジニア、WEBマーケティング会社創業への参画を経て、2015年に同社を設立。
取締役の中村勇輝氏は、単品通販・D2C会社のトップがひしめく「通販大国」九州で長年ECコンサルティングに従事してきた。
システムやテクノロジーの知見が深い深田氏と、EC事業支援のスペシャリストである中村氏がタッグを組み、同社の成長をリード。クリエイティブ制作、広告運用、CRMの三つの軸にツールの知見を活かしたテクノロジーを融合させ、ワンストップの支援体制を構築した。

2019年1月から電通グループへ参画し、現在の社名に商号変更を行った。2022年1月には電通グループとセプテーニホールディングスの資本業務提携に伴い、セプテーニグループに参画する。広告代理店として国内最大規模の電通と、デジタルマーケティング市場で存在感を放つセプテーニホールディングスという二つの大きな看板の下で、成長を加速したのだ。

今後同社は独自性を確立し、グループ内でのポジションを確固たるものにしたいと考える。好調な既存の事業展開をベースにしながら、さらなる成長を見据えてイノベーションの創出に挑む。新たな人材を求める背景である。

同社が描くビジョンとは。そして実現に向けて、どう進んでいくのだろうか。中村氏に話を聞いた。
「当社は多くの強みを持って成長を遂げてきました。それは専門分野のスペシャリストと、広い知識を持ったジェネラリストの融合チームによる一気通貫体制や、ナショナルクライアントの支援実績から積み上げたノウハウ、検証を重ねた成功への“王道プロット”、各種ツールの知見等です」
持ち前の強みに加え、電通グループとなったことで、経営基盤とブランド力も強化された。

一方で「価値観を固定させない」「人として、ビジネスとして、常に高みを目指して突き進んでいく」と理念を掲げる同社は、現状に甘んじることなく新たな成長軸を追求する。
中村氏は「蓄積した成功ノウハウやセオリーを、スキームやツールといった形にしていきます。ツール化の現状は要件定義をほぼ終えて、開発に着手している段階。まず社内で活用を始めてブラッシュアップし、グループ会社やクライアントへ提供していきたいと考えています」と話す。
人間が行っていた作業のデジタル化・自動化を進め、仕事に割くリソースを65%にまで抑えたいというのだ。

「現状のやり方では案件が増えるほど働く時間が増えて、忙しさが増すばかり。忙しいと向上心を失い、心が縮小してしまいます。そこでツールによる自動化で作り出した時間を、研究開発はもとより仕事以外の色々な世界を知るために費やしてもらいたいのです」
様々な体験、人、知識に触れることで常に自分の価値観をアップデートしてもらいたいと同社は考える。
その一環として『じぶんPDCA』という成長サイクルを提示する。俯瞰的に物事を見て思考する。未熟さを受け入れて、既存の価値観をアップデートする。積極的にチャレンジするために行動する。これら3要素によるサイクルを回すことで人として成長し、全体に良い影響を広げることで会社も共に発展していきたいとの考えだ。

「当社では独自のスキームやツールの活用等、これまでと違ったやり方をお伝えできます。経験は積んだものの、越えるべき壁を感じてクリアの仕方に悩んでいる。そんな人にはマッチしますし、こうあるべきという固定概念が凝り固まっていない方が活躍できるでしょう。当社での経験によって、デジタル領域において人間がやるべきことに特化したプロットやスキームを作れるようになれる。独自性を持ったビジネスマンを目指せます」と中村氏は将来像を示した。

社員には、人生を豊かにする手段として働き、様々な経験をすることで高い視点と広い視野を持つ人になってほしいと考える。遊び心があるイベントや取り組みを数多く行っていることが特徴だ。
社員同士でバンジージャンプへ行ったり、会議室にはeスポーツ大会で盛り上がるためのゲーム機が置かれている。
半年に一度会場を借りて大がかりな総会を開催する他、定期的な食事会、休日には自然の中でのレクリエーションやバーベキュー等を楽しむ。

「代表はサーフィンやピアノ、哲学が好きです。私もバスケやビリヤード、ボウリング、ダーツ、絵画と好きなことが沢山あります。誰かの趣味に誰かがポジティブに影響されて一緒に遊ぶことがよくありますので、新しい人も何か好きなことを持っている人がいいですね。仕事とプライベートをきっちり分けるというよりは、緩やかに柔軟性を持って楽しめる人がフィットします」（中村氏）。
チームファーストを掲げ、チームでの目標達成を常に行動の起点と定める。それだけにコミュニケーションの得意不得意は問わないが、交流を避けない人が望ましいと話す。

職種によって、リモートがメインであったり出社が多かったりするため、オンラインでのコミュニケーションも多い。横軸の交流を活性化させるため、よりイベントフルな会社にしたいという。
スキルアップへの取り組みにも熱心で、WEBマーケティングやクリエイティブ、システム開発等、様々な領域のスペシャリストにOJTを受けられる仕組みを整える。中村氏がプレゼンテーションスキルを伝授する、双方向かつ実践的なトレーニングもユニークだ。
「当社ではいろいろな世界を知ることで、ワクワクできる。新しい挑戦や刺激を受ける機会を意識的につくっています。仕事面のスキルアップはもちろんのこと、人としての厚みも増して“血気盛んなウルトラマン”になれるでしょう」という中村氏の言葉が印象的だ。

中村氏は「To the vantage point ～見晴らしの良い場所へ」というコーポレートスローガンを挙げ、「一緒に、より素晴らしい景色を見ていきましょう」と応募を呼び掛ける。
豊富な大規模案件に対して、高い自由度と裁量を持って取り組める。一方で、大手グループでありながらベンチャーマインドに溢れ、新たな取り組みにも積極的に挑める会社だ。