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株式会社ボイドルーターシステムズ

  • 製造・メーカー系
  • IT/Web・通信・インターネット系

柔軟なWEB開発から大手通信キャリアの次世代サービス構築プロジェクトまで幅広く活躍するボイドルーターシステムズ

自社サービス製品あり
残業少なめ
カジュアル面談歓迎

企業について

株式会社ボイドルーターシステムズは、WEBシステムの受託開発からネットワーク機器の研究・開発、製造、販売まで幅広く行っている企業だ。“研究・開発、製造”というとメーカーなのかと思うかもしれないが、そう表記する理由は、同社の独自性の高いビジネスモデルにある。

同社の主要事業は、WEBシステムの受託開発とネットワークソリューションの2つだ。

WEBシステム受託開発においては、わずか4名のチームで年間売り上げが1億円を超えており、まさに少数精鋭と言えるチーム。
一次請けの受託開発において、顧客からの要望をもらい、上流のシステム企画から任せられている。開発チームは、顧客のビジネスを熟知しており、どういった開発フレームを使うか?どういったソリューションを使うか?顧客のビジネス状況から開発はスピード重視にするか、新しい技術を仕様した性能の高さを優先するか?など会話が広がる。開発チームにおいて、顧客から決まった仕様が提示されるケースは少なく、インサイトを捉えて柔軟な姿勢で開発をする。

WEBシステム中心に開発しているが、Androidアプリの開発依頼も来る予定とのことだが、なんとエンジニアチームではAndroid実装は初めての経験であるらしい。顧客のためならさまざまなチャレンジをする、柔軟な姿勢で開発をする、この姿勢が顧客に評価されリピートが絶えない状況だ。

ネットワークソリューション事業に説いて、同社はMikroTik社の正規代理店であり、『RouterBoard』というブランドを中心に、高機能かつ低価格のネットワーク機器を扱っている。しかも、既製品をそのままクライアントに提供するのではなく、クライアントの要望に応じてカスタマイズした上で最適なWi-Fi等のネットワーク・ソリューションを提供しているのだ。例えば、網終端装置の処理能力が原因で通信速度が遅くなってしまっているPPPoEはサブ回線にして、メインにはIPoE接続を使用。IPv6を利用してプロバイダに直接繋げることで速度を上げる。かつ、基本的にはIPoE接続でIIJ側の回線と通信しているが、そちらが駄目な時はバックアップとして、自動的にPPPoE接続でビッグローブとの回線に切り替わる設計にするといった具合だ。

「社名の“ボイド”とは、ソフトウェアの世界では“型がない”という意味で、型がないルーターをつくっていきたい思いを込めています。ネットワーク機器の世界は、『こうでなければならない』といった固定観念が強く、非常に自由度が低い特徴があります。技術だけでなく、業界をけん引するテック企業や製品等がドラスティックに変化しているソフトウェアの世界にいた私としては、凝り固まったネットワーク機器業界に一石を投じたいのです」(代表取締役・北條秀一氏)。

同社には、クライアントのニーズに柔軟に対応できるだけの技術力もある。そのため、「困った時に」相談を受けるケースがとても多い。大型ショッピングセンターを展開する大企業から、ショッピングセンター内にデジタルサイネージを設置する際のWi-Fi環境構築を任された時もそうだった。インターネット関連のグローバル企業が、スポーツイベントの開催に合わせて飲食店等に誰でも接続できるWi-Fiインフラを構築する、というプロジェクトを日本で展開しようとした時に声が掛かったのも、同社だった。社員数10名強の規模では、かなり異例のケースといっていいだろう。

実は、現在同社が携わっているビッグプロジェクトも、同社の“ネットワーク製品をつくる”という独自性と技術力の高さが依頼の決め手となっている。

同社が現在携わっているビッグプロジェクトは、大手通信キャリアとタッグを組んで進められている。次世代のプロバイダサービス構築やローカル5Gサービス構築に向けて、ネットワーク機器の研究・開発・検証を行うというもので、現在は主に、海外等で製造・調達したONU(終端装置)の検証業務を行っているところだ。
「海外メーカーから機器を調達するノウハウを持ち、かつWi-Fiを含めたネットワークシステムの企画から導入まで一貫して対応してきた豊富な実績を評価していただきました」(北條氏)。

具体的には、各社ルーターとONUを接続して検証研究を行ったり、接続側の仕様要求に対してプロトコルレベルのテスト仕様の策定、接続テスト・検証研究等を行ったりしているのだが、このプロジェクトを通じて、クライアントの満足と信頼を得ることは、今後の成長戦略にも大きく関わってくると北條氏は続ける。
「現在、プロジェクトを行っている大手通信キャリアには7社のONUが採用されていますが、8社目に当社がなれます。そこに、これまで培ってきた研究開発技術を投下することで、他の7社とは違う特色を持った機能やサービスを数百万回線あるサービスプロバイダに投入できるチャンスがあるのです。その機能・サービスが万人受けするものではなくても、100人に1人が申し込んでくれるだけで数万台の当社独自ONUが出ることに。これは大きなことですよ。そんなこと、クライアントが受け入れてくれるのかと思うかもしれませんが、アイデアや提案は大歓迎!どんどん来てほしい状況です」

同プロジェクトでは、最先端のインフラ技術に触れることができ、数千万円というめったに扱うことのできない測定機器を使用して検証を行う等、ネットワークエンジニアとしての経験と知見を広げることもできる。
「お客様のサービスサイトのメニュー欄に、当社独自に開発した機能やサービスをのせられる可能性だってあります。そうなれば、多くの利用者がいるサービスだけに世の中に与えるインパクトも大きなものになります。居酒屋に行った時、自分達がつくったサービスについて、隣の知らない人達が批評していたら嬉しいでしょう。それがあり得る仕事です」(北條氏)。

同社に集まっているメンバーの多くは、北條氏がそうであるように技術のプロフェッショナルだ。中にはマニアックと表現したくなるほど、知識が豊富で発想力に富んだメンバーもいる。それだけに、何事も“実地で確かめて理解する”ことが求められる。

例えば、自宅のインターネット代は会社が負担してくれるのだが、メンバーにはインターネット回線をゼロから引いてもらう。
「電気通信事業者に連絡して、どのような手続きをすればいいのか、何を話せばいいのか、インターネット回線が引かれるまでの手順を体験して知ってもらうためです。既にネット回線を引いているのであれば、一旦止めてもらいます。それもまた勉強です」(北條氏)。
“実地で確かめる”精神は北條氏自身も徹底しており、データセンターを借りて光回線だけ引き、あとは自前のインターネット網を構築して独自プロバイダを立ち上げたという。
「自分でやってみて、ビジネスとして割に合わないことが分かりました。しかし、このようなことも会社のノウハウになりますからね」(北條氏)。

ここまで徹底している同社が求めている人材像とはどのようなものなのだろうか。それは、「相手の言っていることを箇条書きにできる人間」と北条氏は教えてくれた。
「技術者である我々は、アナログで話される要求をデジタルに直さないといけません。アナログでデジタルに一番近い表現方法が箇条書きです。技術者は、要件定義といって、相手が言っている要件をくみ取り、整理して何をしなければならないのかを端的に定義しなければなりません。不足していればお客様は不満に思うし、やり過ぎていたら会社の損失になるかもしれません。だから、話を正しく箇条書きにする力はとても大切なのです」

社員数が15名にも満たない会社ということもあり、制度や仕組みが十分整っているとは言い難い。しかし、技術に対してどん欲なメンバーに囲まれて仕事に取り組める環境は刺激的であり、大手企業のプロジェクトにも参加できる機会は、インフラエンジニアとしての成長機会にも恵まれていると言える。この環境や、最先端のインフラに触れられる仕事に興味があれば、一度同社の門をたたいてみてはいかがだろうか。

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インタビュー

株式会社ボイドルーターシステムズのインタビュー写真
代表取締役・北條 秀一氏

── ボイドルーターシステムズを起業した理由は何ですか?

ソフトウェアエンジニアをしていた時、MikroTik社に出合い、そのネットワーク機器の柔軟性の高さを知った時、これなら勝てると思ったからです。ソフトウェアエンジニアをしていた私にとってネットワーク機器業界、特に日本の市場は、とても不思議なものでした。メーカー間でヒエラルキーがあり、対象とするお客様のすみ棲み分けが出来上がっていたり、メーカーの声が大きく、クライアントの要望であっても「それはできない」が当たり前のようにまかり通っていたり。しかも、各メーカーに信者とも思える人達がいて、かたくなにそのメーカーの機器を信奉していたりするのです。ネットワーク機器と... 続きを読む

求職者の声

企業情報

会社名

株式会社ボイドルーターシステムズ

業界

製造・メーカー系 > 電気・電子・機械・半導体

IT/Web・通信・インターネット系 > ソフトウェア/パッケージベンダ

IT/Web・通信・インターネット系 > システムインテグレータ・ソフトハウス

企業の特徴
カジュアル面談歓迎、自社サービス製品あり、残業少なめ
資本金

5650万円

売上(3年分)

202310275,630千

設立年月

2015年12月

代表者氏名

北條 秀一

事業内容

通信機器・装置・システムの研究・開発、製造、販売及び輸入業
情報処理機器・装置・システムの研究・開発、製造、販売及び輸入業
情報処理に関するソフトウェアの研究・開発、販売及び輸入業
電子機器・装置・システムの研究・開発、製造、販売及び輸入業
軍用車両、船舶に搭載可能な3D・位置計算システムの開発、販売
上記各号に付帯または関連するシステムの構築及びコンサルティング
上記各号に付帯または関連する一切の業務

株式公開(証券取引所)

非上場

従業員数

15人

平均年齢

32.5歳

本社住所

東京都千代田区神田佐久間町2-8-1シャンピア秋葉原ビル3階

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