取締役 サービス企画開発部部長　　藤原 真氏

まず、ご自身の経歴を伺えますか？

前職は電気通信事業者でした。本社とグループ会社含めて十数年。通信やモバイルといったサービスを企業などに提案・構築する業務を長年にわたって経験しました。そして最後の3年ほどは、ヘルスケア事業として設立された子会社へ異動。こうしたスタートアップ企業での事業に携わる中で、以前からあった「事業戦略に挑戦したい」という気持ちがどんどん強くなってきました。 そこで自分のキャリアを見つめ直している時、同じくヘルスケア領域を扱う当社と出会いました。決め手はやはり、代表含めたメンバーの人柄でしたね。代表と初めて話した時から、かなり話しやすい雰囲気がありました。

やはり御社の魅力の一つは、“人” ですか？

そうですね。当社も凸版印刷の子会社として、スタートアップのような自由度が あります。風通しはいいのではないでしょうか。医療に携わる業界というと、やはり少しお堅い雰囲気になりがちですが、当社はそうではありません。 また年齢層が比較的低いので、フレッシュな気持ちで仕事できる面もあります。前職では経験豊富なメンバーが多かったこともあり、「若手と一緒に仕事するのはどんなものか」と思っていました。けれど、やはり仕事での吸収力が高い。不安はすぐに消えましたね。 また代表の倉重は、やはりメンバーみんなにとって欠かせない存在。薬剤師として経験も豊富ですから、いろいろと規制の多いこの業界で事業を進めていく上でも、頼もしいリーダーです。それでいてかなりフランクなので、何でも相談できます。

藤原様は取締役として、どのような業務をされていますか？

現在、幅広く仕事を行っています。元々携わりたかった事業戦略に従事しながら、自治体や病院等の顧客への提案なども対応しています。 またサービス企画開発部の部長として、自社サービスの開発案件一つひとつに入ってマネジメントしています。現在、患者様や薬局側が使用するサービスを展開していますが、医療機関向けのシステムも構築しているところです。 当社の事業は、診療や処方という『医療』の分野から展開しています。『ヘルスケア』はマネタイズが難しい領域と言われますが、『医療』の領域でしっかり土台を築き、そこから未病や予防などの『ヘルスケア』の領域にチャレンジしていきたいと考えています。

御社のビジョンを、藤原様はどのようにお考えですか？

当社の事業を通して、医療サービスがなかなか行き届かない世界があることを痛感しました。政府が医療のDX化の推進を掲げていますが、医療人材の不足や患者の高齢化など様々な要因で、DX化の推進が難しい状況にあると思います。だからこそ、ただDX化を突き進めるのではなく、デジタルとアナログそれぞれのメリットを生かし、両立した医療システムを実現していきたいと考えています。テクノロジーを駆使することも大切ですが、アナログな面にも良いところがあると思うのです。凸版印刷の子会社としても、その方が当社の存在意義があるのではないでしょうか。 また幹部として、事業の社会的意義と収益性を両立させることは大切だと考えています。「日本の医療格差をなくしたい」というビジョンは、自分達でも誇りを持っています。それをビジネスとして、もっともっと広げられるようにしていきたいですね。

御社のメンバーは、どのような活躍ができると思いますか？

一つの分野や限られた仕事にとどまらず、なるべく多くの経験を積んでもらうつもりです。スタートアップ企業や新たな事業は、決まり切った方法で成功が確約されているわけではありません。だからこそ少数精鋭にこだわり、一人ひとりが地道な業務から、大きなプロジェクトまで幅広く。こうした経験を通じて、市場価値のある人になってほしいですね。 また経営陣との距離も近いので、「会社を動かすのはどういうことか」という意識はダイレクトに感じられるのではないでしょうか。例えば役員の経営会議には、従業員にもオブザーバーとしてオンライン参加してもらっています。普段の会話もしかり、こういった場でも経営方針や思い等を共有しようと工夫しています。 おかげさまで今期は計画を大きく上回る成果を上げることができました。ただ、あくまで一過性のものと捉えています。メンバー全員でビジョンを成し遂げるために、事業をどう進めていけばいいか。同じ意識を持ちながら会社を成長させていきたいです。