代表取締役　松野郷　喜夫

これまでの経歴、会社立ち上げの経緯は？

私は以前、エンジニアとしてＩＴ業界で長年働いていました。前職では、開発部門の役員として経営には多少携わっていましたが、現場が好きで、正直、経営にはあまり興味を持っていませんでした。 その後、所属していた企業が経営難で倒産したため、倒産によってお客様に迷惑を掛けないよう仕事を継承し、なおかつ、今まで私についてきてくれた社員が路頭に迷うことがないよう、多くの方の力をお借りして、当社を立ち上げました。 当然、経営の経験が無い私ですので、当初は社員の皆さんには多大なご迷惑、ご心配をお掛けしたかと思います。それでも社員達は、倒産経験の危機感からか、自ら考え行動し、営業から契約に至るまで全力で立ち上げに協力してくれました。その点に関しては、今でも大変感謝しています。

ビーフルの特徴を教えて下さい

当社の業務は、宮城県庁や仙台市役所など県内の自治体を支援する仕事が中心です。近年は、国の社会福祉強化の動向もあり、自治体の介護保険システムや総合福祉システムなど、福祉系パッケージの開発が増えてきました。 大きな特徴としては、富士通などの大企業や大きな自治体と直接取引をしているところです。システム開発以外にも企画や提案、サーバー構築などに携わっております。また、システム導入後、システムが正常に動作しているか監視する保守運用業務も行っています。 直接取引については、小さい会社にしかできない小回りの良さで幅広い領域をカバーしてきた行動が評価され、お客様から信用、信頼を得た証と考えます。おかげさまで、その取り組みは業界内においても高い評価を得ており、関東にも商圏が広がり始めています。社員たちは、お客様から感謝の意を表されるときもあり、仕事のモチベーションを高めているようです。

設立時から働き方改革に力を入れていると伺いましたが？

前述したように、私は長年エンジニアとしてＩＴ業界で働いていました。残業や休日出勤が多く、プライベートを犠牲にすることも、しばしばありました。 そのため、社員にそのような辛い思いをさせたくないと考え、会社設立当初から、現在の「働き方改革」のような取り組みを実施してきました。「フレックスタイム制度」や「シフト勤務」、「短時間勤務」などを導入し、社員一人ひとりが、自分らしく楽しく仕事に従事できるよう、柔軟に対応しています。 「残業削減」も推進し、定時退社日を設けたり、残業を行わなくても安定した収入が得られるよう「固定残業手当」なども導入しています。その効果もあり、1ヶ月の一人当たりの平均残業時間は10時間ほどです。もちろん、付き合い残業もありません。また、有給休暇の取得も奨励しています。 一方で、労働時間を減らすためには、効率よく働く必要があります。残業時間が少ないのは、この業界でキャリアを積んだ社員たちの生産性が高いともいえます。社員たちは、当り前に仕事をするのではなく、生産性を高めるために、どのような工夫、取り組みが必要なのか日々考え行動しています。

最後にビーフルの経営理念をお聞かせ下さい

当社の理念は、企業名ビーフル（Benefit Full Workingの略称）にもあるように、ベネフィットを提供する企業でありたいと考えています。お客様の喜び（Benefit）のために、情熱の全て（Full）を提供することが私たちの仕事（Working）であり喜びだと考え、お客様だけでなく、社会、社員に対してもベネフィットを提供し続けます。 お客様の喜びが我々の喜びとなり、お客様と一緒に喜びを分かち合えるような企業を目指していきたいと考えます。今後も東北が活性化するような事業を推し進め、ＩＴ技術をとおして、地域に貢献していきます。