まず、御社を設立した経緯を教えてください
就職したITベンチャーは、いくつものグループ会社を設立していました。私が移った子会社には、25歳という若さの社長がいました。このグループが起業支援制度を実施していたこともあり、起業に興味を持ったのです。始めるまでなかなかすぐに動き出せませんでしたが、30歳を目前にしてやっと「このメンバーとなら上手くいきそうだ」と思える仲間と出会えました。そのうちの二人が、現在の専務である森田と、常務の窪田です。 初めは苦労しましたね。「能力の高い社員を安売りしたくない」という一心で価格交渉に努めました。それを受け入れてくれる顧客にはなかなか出会えなかったのです。ですが妥協することなく、ひたすら耐えて営業を続けました。安売りの先の苦しい仕事等は、仲間にはしてほしくなかったですから。 現在も待遇には重きを置いています。質の高い仕事をするには、安心できる基盤が必要だからです。
現在は、代表として日々どんなお仕事をされていますか?
経営管理や商談を行いながら、地方創生に向けたプロジェクトに関わっています。私の故郷である青森県十和田市を活気ある街にしたいという思いから始まりました。その願いが届き、2015年からは十和田市企業誘致支援大使に就任。ですから十和田市へ出向くことが多いですね。最近は青森県だけでなく、静岡県伊東市にある高校でのビジネスコンテストのアドバイザーも務めています。社内では、「日本全国地元化計画」と冠した勤務体制づくりを進めています。どの地域の人でも地元でリモートワークをしながら活躍できるような環境を目指しているのです。 おかげさまで忙しい日々を送っていますが、結構楽しんでいますね。会社の売上管理や組織運営に関しても、地方創生プロジェクトに関しても、「目の前の課題をどうしたら解決できるのか」を考えるのは面白いです。
社員のみなさんについて、どう評価されていますか?
年次を問わず優秀なエンジニアが揃い、技術面はもはや私の及ぶ領域ではありません。そのため業務に対する口出しはせず、頼りにしています。元々当社はインフラ周りが得意分野でしたが、最近は開発のできるメンバーも半分くらいに増えてきています。今後事業を拡大するためにも心強い存在ですね。 また、当社では担当領域でない業務にもチャレンジする風土があります。例えば、とあるエンジニアは社内の広報も担当。彼らからの立候補や私からのオファーで決め、もちろんその分のインセンティブも作っています。評価に繋がり、自身のキャリア形成にも繋がるため、モチベーションを持って取り組んでくれる社員は多いですね。 そんな社員達と、積極的にコミュニケーションを取るよう心掛けています。出社した時は社長室ばかりにおらず、みんなのデスクの近くへふらっと行ってフリートークを。時には悩み相談に乗ることもあります。
反対に、社員の皆さんへ期待していることは何でしょうか?
さらに望むとすれば、もっとしっかり夢を持ってほしいですね。10年後の自分はどうなっていたいかをしっかり想像し、その姿に向けた目標を立てるのです。実際に私は「会社をつくる」という夢を掲げ、仲間と共に実現しましたから。そして今も、「会社をもっと成長させる」「地方創生に貢献する」という新たな夢を掲げて取り組んでいます。 今後の採用においても同様。夢や探求心を持ってどんどん挑戦してくれる人と一緒に働きたいですね。実は近い将来、新卒採用も計画中。どんどん会社を大きくするため、当社の考えに共感し、同じ方向へ歩んでくれるメンバーを迎え入れたいのです。高いスキルももちろん大切ですが、マインド面を大切にして、共に頑張れる仲間を増やしたいですね。
最後に、休日の過ごし方について教えてください
5歳の元気な娘がいるので、休日の日中は家で一緒に遊んだり、家族で出かけたりしています。先日は青森への出張がてら、家族で故郷の十和田市へ。地元の秋の風物詩である「秋祭り」へ、初めて娘を連れて行きました。娘は新鮮そうに見ながら楽しんでいましたね。 そして、自分の時間も大切にしています。夜、娘が眠りについた頃、映画や音楽を楽しんでいます。私のみならず、社員にはオンオフをしっかり切り替えられる環境をご用意しています。