株式会社アガルートITパートナーズ | インタビュー

CTO　大野直貴氏独学でプログラミングを学んだ後、入社した企業で携帯電話向けメディアのサービス立ち上げに携わり、ゼロ→イチを経験する。その後PG、SEとして経験を重ね、大手IT事業会社へ入社。8年間にわたり、多国籍かつ世界規模のデータを扱う環境の中で開発業務に従事する。 2021年株式会社アガルートに入社。ベンダー管理経験等を生かし、メインプロダクトの内製化を推進する。 2022年アガルートITパートナーズ設立に伴い転籍し、CTOに就任。

ご自身が参画したいきさつについてお聞きします。決め手になったポイントは何だったのでしょうか？

大手IT事業会社で8年間働く中で、慣れ親しんだ文化の中から外に出て自分の力を試したいと考えるようになりました。そうして入社したのは、親会社のアガルートです。アガルートは主軸の事業が好調で、売上が伸びている状況でした。そのタイミングで開発を内製し効率化することで、さらに伸ばすことができる。そこに自分が貢献できるのではないかと。自分の力を試したいという思いがマッチしたわけです。また面接を通して、取締役の人柄の良さとロジカルで判断力のある様子にも魅力を感じました。そうかといってビジネスライクに割り切ってしまうのではなく、人の心の機微も分かる。「この人となら対話しながら共に進んでいける」と感じたことが、一番の大きな決め手になりました。入社後、エンジニア組織はアガルートITパートナーズとして独立することとなり、当初のミッションとは違った形に戸惑いがあったのも事実です。しかし会社を設立して大きくしていくプロセスは、なかなかできない経験。取り組むうちにだんだんと面白くなってきて、今では大きなやりがいを感じています。

御社の開発チームの体制と今後の方向性についてお聞かせください。

当社は親会社であるアガルートとグループ会社のLuxyから転籍したエンジニア、そして当社設立後に採用したエンジニアから成る組織です。設立当初は出自でチームが分かれていましたが、最近ではチームを解体し混ざり合うことで、区別が薄れてきました。現在ではそれぞれが持つ強みや経験の共有が進んでいます。具体的には、アガルート出身者は業務を深く理解しているので、その知識を開発に生かしています。一方で、Luxy出身者は受託やSESで培った高い技術力を有しており、クライアントワークにおいてハイレベルな基準を維持しています。こうして各メンバーがお互いに学び合い、相互に吸収し合う良い形が築かれつつあります。会社としてはグループの仕事に依存せず、単体での価値を高めていきたい。そのため今後は、受託案件を増やしていく方針です。外部からの収益を増やし、会社独自の価値を向上させていくビジョンを打ち出しています。

CTOとして、どのような技術的な戦略やビジョンを持っていますか？またエンジニアのキャリアパスについても教えてください。

現状はアジャイル開発でスクラムの手法を採用していますが、課題も見えてきています。スクラムはチームメンバーのスキルレベルが揃っていないと厳しいですし、クライアントの理解が不十分な状態では意図する形での活用は難しい。そのため、スクラムの一時中断を検討しており、チャンスがあれば再びチャレンジしたいと考えています。今後、技術的なアプローチとして違った方法を検討しています。具体的にはフロントエンドの技術が得意でないメンバーが多いので、ReactやVue.jsといったフロントエンド周りのライブラリやフレームワークを取り入れることで、仕事の幅を広げていきたい。そのためフロントエンドが得意なメンバーや好きな人に率先して取り組んでもらい、社内に広めていってほしいと期待しています。エンジニアのキャリアに関しては1on1の場で相談に乗り、マネジメントやスペシャリスト等メンバーが望む方向性を理解し、キャリアの向上に繋がるようなアドバイスを心掛けています。

チームのスキルアップや成長にどのように取り組んでいますか。

会社は現在、「クライアントワークを一定のレベルでこなせるようになろう」「今あるスキルセットをより堅いものにして、素早く提供できるようにしよう」というフェーズです。基礎固めを行っている段階で、全体のレベルを高くすることに注力しています。そのために経験豊富なエンジニアが、レベルの高い仕事や学び方を実践して見せていく必要があると感じています。私自身もプロジェクトを持って、クライアントとどう折衝し実装していくかを皆に見せるよう意識しています。他の取り組みとしては、エンジニア会という名の勉強会を月2回開催して、業務上で学んだことや興味のあることを発表しています。また当社のテックブログへの投稿も推進しています。自分で書いた記事を読み返してみると分かりづらかったり、検証が必要だと気付いたり、多くの学びがあります。人に伝えるためには、自分自身がしっかり理解しないといけない。そのためメンバーには、積極的にブログを書いてほしいと呼び掛けています。

求める人物像と、応募を検討している方へのメッセージをお願いします。

自走できる方を求めています。自分ができることの中で何をすれば会社に最大のインパクトを残せるか。そこを考えられる方がジョインしてくれたら嬉しいですね。案件の引き合いはどんどん増えているのですが、人数が足りなくて断わる場面が出てきています。そのため採用を強化して、人員を拡大したい。成長フェーズの当社では、チームを作って案件を回していきたい方や、自分の力を思い切り発揮したい方を歓迎しています。バイタリティ溢れる方がマッチしますし、生かせる場を提供します。グループ全体が拡大している今、多様な仕事や新しい選択肢に触れることができ、広がりを感じられる絶好の機会です。私達と一緒に楽しみながら成長して、ユニークで面白い経験を共有しましょう。自身の可能性を広げながら、アガルートITパートナーズの一員として共に歩んでいけることを期待しています。疑問や聞きたいこと等がありましたら、どうぞ気軽にお問い合わせください。