Wunderman Thompson Tokyo合同会社

Wunderman Thompson Tokyo（ワンダーマン・トンプソン・トウキョウ）は、広告世界最大手の英国WPPグループの中核である広告エージェンシーJ. Walter Thompsonと、デジタルマーケティングの先駆者であるWundermanが合併し、設立された会社だ。世界90か国で2万人以上のクリエイター、データアナリスト、ストラテジスト、テクノロジストを擁する。両社の強みであるブランディングやクリエイティブ、データ＆テクノロジーを融合し、ブランドの成長を促進するための包括的なソリューションを提供する。
日本法人の設立から3年半が経過し、デジタルケイパビリティをさらに強化することで、クライアントの「グロースパートナー」への進化を目指す。その核となり得る人材を求める。

革新的なテクノロジーが新しい商品やサービスを生み出し、その変化に伴って消費者のニーズ・価値観は多様化している。社会とビジネスは絶えず変化し、世界は複雑性が増して予測が不可能な状況になっている。ブランドの成長戦略においても、市場の変化へ柔軟に対応することが求められている。そのツールとして、デジタルやテクノロジーの活用は必要不可欠だ。
そうした時代の変革期において2022年5月にCEOに就任した鈴木瑛氏は、もはやクライアントのマーケティング・コミュニケーションを代理するという一歩引いたスタンスは許されないとの考えを強める。

「デジタルはあらゆる物事が計測できる特性があり、それは我々のビジネスに結果の透明性と、それに伴う説明責任をもたらしました。従来の広告エージェンシーは、代理人という立ち位置で説明責任を負わなかった。しかし今後はクライアントのビジネスの構想・実装・検証に主体的に関わり、説明責任を果たし続けていく決意です。我々は従来の広告代理店機能ばかりでなく、コンサルティングファーム及びテクノロジー企業としてのケイパビリティにも磨きをかけて、クライアントの成長を推進します。我々は自身の価値を、クライアントの売上・利益・企業価値の向上にコミットする“グロースパートナー”として再定義しました」（鈴木氏）。

同社はコミュニケーション、コマース、CRM、CX、データ、テクノロジーを含むカスタマージャーニー全体に対する深い専門知識を提供することで、日本市場でのプレゼンス向上を目指している。
現在のフェーズについて鈴木氏は「2022年から2023年にかけては、新たなビジネスモデルの立ち上げ期でトライ＆エラーを繰り返してきました。その中でベストプラクティスが積み上がり、現在は立ち上げ期のカオスをオーガナイズして、いかに安定的にサービスを提供し売上を伸ばしていくかに取り組むフェーズです」と話す。
社員はビジョンを共有し、共通の目標に向かって進んでいる。

同社の強みの一つは、世界90か国で2万人のグローバルネットワークを有している点である。
「東京オフィスは立ち上げの進行中で少数精鋭規模ですが、グローバルには既に大きなコミュニティとサポート体制があります。各リージョンに得意分野があり、例えば南アフリカならばDrupal開発、データ分析やコマースはインド、UI/UXならばアイスランドなど。そうしたグローバルチームと連携して、クライアントの成長を支援します。真にグローバルに働ける環境は、魅力的な要素ではないでしょうか」（鈴木氏）。
世界各地のリソースにアクセスし、ビジネスの全てを横断する深い専門知識を獲得できるのだ。

また元々広告エージェンシーとしてスタートしたゆえに、クリエイティブやマーケティングストラテジーに関する豊富な経験を有する。ピープルインサイトに紐づいたアイデアとデザインでコンバージョンに至るカスタマージャーニーを仮説構築した上でのソリューション提供が可能だ。これは他のデジタルエージェンシーやコンサルティングファームなどの競合が一朝一夕には持ち得ない強みであり、期待されている要因の一つである。

こうした強みを発揮して、日本においてもすでに大規模プロジェクトの成功事例を持つ。
例えば国内トップシェアの化粧品メーカーのグローバルサイトの構築や、世界最大の食品・飲料メーカーグローバルサイトのDrupal環境へのマイグレーション、大手ITベンダーサイトのUI/UX設計など、枚挙に暇がない。
またグローバル電子部品メーカーのプロジェクトではＣＭSの導入と運用を行い、さらにCRMデータの活用を視野に入れたカスタマージャーニーの改善などのコンサルティングも進行中だ。サイト構築だけでなく、基盤が整ってからの運用コンサルティングの機会も多くある。グローバル展開を行う名だたる企業に対して、培った自身のスキルを活かし影響力を発揮していくことが可能なのだ。
海外の優れた成功事例を学ぶ機会が豊富にあり、日本の人員が持たないソリューションやメソッド、ツールを獲得し、グローバルレベルで活用することができるのは大きなアドバンテージである。クライアントに対して、グロースパートナーとしての真価を発揮できる環境だ。

同社は多様なバックグラウンドを持つ人員から成り、国籍、性別、年代、前職種において多様性を重視する組織である。約10%が外国籍の社員で、男女比は均等だ。様々な職種が存在し、セールス（アカウントマネージャーやプロジェクトマネージャー）のチームが最も多く、その次にクリエイティブ、テック・デジタルソリューション、ストラテジーといった部門に配属されている。

カルチャーは「いい人」が多く、ストレスフリーでポジティブな人間関係が築かれているという。社員からの「こんないい仲間に出会える会社は今後ないかもしれない」という言葉が印象的だった。

ワークスタイルはオフィス出社とリモートワークのハイブリッドスタイル。オンサイトとオンラインのコミュニケーションが活発に行われ、オンラインでは社内チャット内のコミュニケーションチャンネルを活用して内外の情報共有が行われている。また、オンサイトでは毎月一回の誕生日ランチなど、プロジェクトや職種に関係なく交流が生まれる機会が提供されている。コミュニケーションは前向きで、愚痴や不満のやりとりはなく、建設的な会話が主流だ。

カルチャーとしては時間に対する意識が強く、P/Lの観点による効率的な働き方を重視する。海外とのやりとりのために早朝や夜間のワークも一部あるものの、個人の裁量が大きく自由度が高い。フレキシブルな働き方ができるため、ワークライフバランスを保ちやすい環境だ。

キャリアとスキル向上へのサポートも積極的である。多くの教育プログラムと機会が提供されており、社内のオンライン教育プログラムではリーダーシップやデジタルスキル、ファイナンスなど多岐に渡る動画コンテンツが提供されている。

評価については鈴木氏が就任後、カンパニー（Company）、クライアント（Client）、キャリア（Career）の「3C」をバランスよく評価する方式に再構築した。
「カンパニー」は売上、認知度などの数字にコミットすることを強調し、「クライアント」はクライアントの成功を支えることを評価基準に含む。そして、「キャリア」はスキル向上や資格取得、学習へのコミットメントを含む。これらの3Cを30パーセントずつ均等に評価し、残りの10%には有給休暇の取得状況などを対象とする「ウェルネス」の評価を加える。明瞭で公正な評価方法により、社員の満足度は高い。

鈴木氏は応募を検討するGreenのユーザーに対して次のメッセージを寄せる。
「当社は新たな挑戦の舞台に立ち、第二創業期に突入しました。私たちは社員に対して、組織の一部としてではなくリーダーシップを発揮して自身の働き方と組織を作るチャンスを提供します。ストリートスマートなアプローチで問題に取り組み、野生的に力を発揮できる仲間を求めています。グローバルレベルの学びと成長が叶うチームにぜひ参加してください」
現場での実務に関わりながらも高い視座を持ち、最高の成果を共に追求してほしいと呼びかける。少しでも興味が湧いたならば、まずは気軽に問い合わせてほしい。


※グローバルレベルで、Wunderman Thompsonと同WPPグループのVMLY&Rは2024年1月の合併が決定しています。