株式会社インフォコム東日本

官公庁や医療現場等の業務システムから、独自の電子コミックストア『めちゃコミック』まで、幅広くシステム開発を手掛けるインフォコムグループ。その設計・開発から運用・保守までを長きにわたり担ってきたのが、株式会社インフォコム東日本だ。

まずはインフォコムグループについて触れていきたい。親会社であるインフォコム株式会社は1983年に設立。グループとしての事業は大きく二つに分けられる。

一つは「ITサービス事業」だ。官公庁や自治体等の公的機関、医療介護現場といったヘルスケア領域、エンタープライズ（大企業）をはじめとした民間企業等、官民問わず様々な業界の業務システムを手掛けている。

例えば、ヘルスケア領域。医師や看護師など医療業界の労働環境や働き方を見直す「医師の働き方改革」。
こうした業界特有の課題を見つめ、医療現場に特化した勤怠管理システムも手掛け、医療機関での導入も広がっている。また一方で、薬剤情報や放射線情報などについて国内でのノウハウや知見を活かし、東南アジア新興国の医療機関向けへの展開も進めている。

そしてもう一つは「ネットビジネス事業」。こちらは一般ユーザー向けコンテンツの開発・運営だ。中でも『めちゃコミック』は有名ではないだろうか。

『めちゃコミック』では読み切り作品から長編まで、そして歴代の名作から最新作まで幅広くラインアップ。ちょっとした暇つぶしも、更新が待ち遠しくなるような日々の楽しみも提供しているのだ。しかし膨大なコンテンツを集約している分、高い安定性とバラエティ性が求められる。エンターテインメントをより便利に、より楽しいものにするため、日々のブラッシュアップに妥協はない。

同グループの根本思想は「ITを通じて社会に広く貢献すること」。40年という長い歴史の中でBtoB、BtoCどちらにも進出し、この思いを叶えてきたのだ。

そんなグループの機能子会社として、1999年に株式会社インフォコム東日本は生まれた。グループがクライアントから引き受けたプロジェクトを手掛ける他、オリジナルコンテンツ『めちゃコミック』には立ち上げ当時から携わっている。

設計・開発から保守・運用までと、ITシステム構築へトータルに貢献する同社。心掛けているのは、「伴走型のモノづくり」だ。

設立当初から得意としていたのは、保守・運用等のサポート面。トラブルの改善やアップデート、セキュリティ対策等、「いかに安心して便利に使えるか」という、近年業界でも重要視されているフェーズだ。

加えて、現在は開発フェーズも担うようになった。「設計・開発・保守・運用……。こうしたワンストップの事業を成立させ、グループ内での当社の価値は年々高まっていますね。事業によっては、グループ内で当社が一番精通しているプロジェクトもあります」こう語るのは、代表取締役社長の鳥越直寿氏だ。

鳥越氏はインフォコム株式会社で部長も務めてきた経歴もある。グループを深く知る鳥越氏がこう評価するほど、同社の活躍ぶりは目覚ましい。

手掛ける事業はやはりグループ内からの依頼がメイン。しかし、いくら大きな経営基盤があろうとも、決して受け身で仕事をしているわけではない。

まず同社は、案件単位というよりも事業単位で携わるスタイルが多い。同グループやクライアントのそれぞれの課題に寄り添い、長期的にサポートしているのだ。

その上で、ITのプロフェッショナルとして、クライアントに沿った設計や改修の“提案”には妥協しない。「ITの世界では、驚くスピードで技術が進化しています。そうした変化も日々しっかりキャッチアップし、最新かつ快適なプロダクトの形を提案しているのです」（鳥越氏）。

クライアントの状況やニーズを見極め、成功に導くためのプロダクトを一緒に作っていく。設計から開発、運用までのプロフェッショナルが揃っているからこそ、一つの事業全体に、長期的に寄り添える。クライアントにとってはかなり頼もしい存在だ。

こうして同社は1999年の設立以来、着実に成長してきた。手掛ける領域も幅広いことから、景気や時代の変化にも大きく揺らぐ心配はなさそうだ。

今後の展望について、鳥越氏はこう語った。
「ビジネスもエンターテインメントも、ITサービスの競争は止まらないでしょう。AIの進化やクラウド化も進んでいきます。一方で、セキュリティ問題やエンジニア不足も騒がれていますよね。その中で、レベルの高い当社のエンジニアが、アイデアをしっかりと練り上げてモノづくりしていることは大きな強みです。今後も私達の力を信頼してもらい、発揮していく所存です」

「当社にとって最も貴重な財産は、社員です」――そう胸を張って話す鳥越氏。社内のエンジニアのレベルの高さには自信を持っている。

メンバーが「伴走型のモノづくり」を全うできるのは、個々人の能力や努力はもちろんだが、同社の“ITのプロが育つ環境”も理由の一つだろう。

まず、研修制度が充実している。中途入社メンバーには役職に応じた階層別研修や、個々のスキルに合わせた技術研修を実施。またインフォコムグループ主催の教育制度もあり、近年はクラウドやAIといった最新技術の研修が行われている。

また日々の業務の中にも、業界の新技術をキャッチアップできる習慣が根付いているようだ。

例えば、コミュニケーションツール。「基本的に当グループでは、GmailやGoogle ChatといったGoogle系のツールを利用しています。しかし必要に応じて、クライアントや事業ごとに他のコミュニケーションツールやプラットフォームも使っています」（鳥越氏）。

この取り組みはクライアントに柔軟に合わせるためだけではなく、他の狙いもあるという。

「私達はITを通じて支援する組織ですから、新しい技術はどんどん取り入れようとする意識は高いですね。様々なソリューションを使ってみれば、世界で支持されている最新システムの設計を学べます。そうすることで発想のヒントを得て、クライアントへ最適な提案ができるのではないでしょうか」（鳥越氏）。

こうした“ITのプロが育つ環境”で、クライアントへの貢献度とエンジニア自身の成長度は高まり、大きなやりがいへと繋がっているのだ。

最後に、働きやすさにも着目しよう。

同社は2017年に、健康優良企業として「銀」の認定を受けた。そして2022年度の離職率は、3.6%とごくわずかに止まっている。出産や育児や介護等、メンバーには様々なライフステージの変化がある。また希望のライフスタイルもそれぞれだろう。そういったプライベートとのバランスをしっかりと整えることで、優秀な人材が同社で活躍し続けているのだ。

「何度も申し上げますが、当社の一番の財産は社員です。これからも、社員一人ひとりと会社のwin-winな関係を築いていきます」（鳥越氏）。

エンジニアとしてのやりがいと、働きやすさ。そのどちらも実現できる“社員ファーストな職場”は、まだまだブラッシュアップされていきそうだ。

「IT業界で広く貢献し、際限なくキャリアアップしたい」――そんな人はぜひ、同社のドアを叩いてみよう。