Septeni Japan株式会社

クライアント企業の広告企画や運用、プロモーション戦略の企画・設計のほか、データ活用やAIに関するソリューションやCRMサービスの提供等、総合的なデジタルマーケティング事業を手掛けるSepteni Japan株式会社。2019年1月から電通グループとの業務提携を開始した同社では、現在約3兆円の市場規模に成長したデジタルマーケティング領域でのビジネスを加速させ、競合他社との差別化を図りながらさらなる飛躍を目指している。その同社の現状について、HRビジネスパートナー本部の本部長である河野隼三氏に話を聞いた。

「現在、デジタルマーケティング・Webマーケティングというビジネス領域は成熟期に入ったと言えるでしょう。その状況の中で、当社はWebマーケティングにおけるクリエイティブやオペレーション、データソリューション等、これまでの実績によって得た強みを生かすことで他社との差別化を実現したいと考えています。また、電通グループの中でその強みを生かすことは、マスとデジタルを組み合わせた“オンオフ統合”にも繋がり、クライアント企業に対してマーケティングに関する一気通貫のサービスを提供することができる。そのメリットも活用しながら差別化を実現したいというのが、当社の考えなんです」（河野氏）。

インターネット黎明期から時を経て、Web上で展開される広告は多様化し、出稿・レスポンス獲得だけではクライアントからの十分な満足を得られないフェーズになっていると、河野氏は語る。その現状において差別化を図るために同社が取り組んでいるのが、グループ内での広告戦略の“オンオフ統合”であり、最新技術を取り入れた新しい広告戦略の構築だ。

「AIやデータ活用に関する最新技術を取り入れながら、そこにクリエイティブやオペレーション、販売力といった当社の強みを加えていく。つまり、これまで人の手で行ってきた業務をテクノロジーの導入によって効率化し、そこにノウハウを加えながら仕組み化することで再現性を高めるというところを、当社では目指しているんです。“オンオフ統合”を実現するようなプロダクトはまだ少ない反面、クライアントの課題解決に直結するものとしての伸びしろが大きいことから、私達はその構築に積極的に取り組んでいます」（河野氏）。

同社では、2022年10月に技術部門を新たに設立し、“オンオフ統合”のためのプロダクトを生み出すため、エンジニアチームの活動を開始した。現在は少人数の体制ながらも、GitHub Copilot XやJetBrains AI Assistant等、効率的な開発を可能にするための新しいツールやサービスの力を生かしながら、試行錯誤の中でプロダクトづくりを進めている。2023年4月からはエンジニアの採用も本格化する中、今回の人材募集によって組織づくりへの注力をさらに加速させたいと同社では考えている。

「AIやデータ活用を実現するプロダクト開発は、ある意味では未開の領域にチャレンジする技術部門と言えると思います。エンジニアとしての業務で感じられる面白味は人によって違いはありますが、当社の環境では、組織の立ち上げメンバーとなって未来をつくっていく手応えを得られると、私は考えています。まだ答えが見えていない領域で自身のエンジニアリングスキルを発揮することで、探求することの楽しみ、そして難解な問題を紐解いていく面白味も味わえるはずです」（河野氏）。

既に高い評価を獲得しているようなキラープロダクトを手掛けることは、確かにエンジニアにとっての大きなやりがいに繋がるだろう。しかし、同社の環境で“ゼロ”から“イチ”を生み出し、これまでにない価値を世の中に発信していく組織の立ち上げに関わることは、技術者としての大きなチャンスとなることに間違いないだろう。その組織に必要なのは、ビジネスサイドのニーズとエンジニアリングとの距離感を明確に意識しながら、クライアントの事業成長を目指せる技術者だと河野氏は語っている。

「営業力を一つの大きな武器として成長を続けてきた当社では、そのプロダクトがビジネスサイドにどのように影響し、いかに事業課題を解決するか、深い理解を得ながら開発を進める必要があると私は考えています。クライアントのビジネス成長という目標を同じ目線で捉え、エンジニアの観点を持ってビジネスサイドに寄っていけるような技術者であれば、当社で大きな成功を得ることができるはずです」（河野氏）。

今後、同社に加わるエンジニアには、ビジネスサイドと密に連携し、繫がりを持ちながらプロダクト開発に取り組む力を求めたいと語る河野氏。その思いから、ビジネス部門とエンジニア部門のメンバー達が対話する場を増やしていきたいという。

「当社のエンジニア達は、リモートを中心とした勤務体制の中で業務を担っており、自由な業務スタイルの中で力を発揮していただくことはもちろん、ビジネスサイドのメンバー達と意見交換しながらニーズを理解し、自身のアイデアを発散してほしいとも思っています。そのために、イベント等の機会を設けることも、今後は積極的に行っていきたいです」
「仕様書に沿って開発を進められる技術力はもちろん大事ですが、自身の手掛けたプロダクトで喜んでもらう、という思いを大切にしていただきたいと思っています。その意味では、スキルや開発経験に加え、『当社の文化にマッチするかどうか』を重視したいですし、常に“熱”を持って業務に取り組めるエンジニアをお迎えしたいと私達は考えています」（河野氏）。

『顧客ビジネスの成長のために、デジタルマーケティングの探究と創造を繰り返し、まだ見ぬ未来へと導くプロフェッショナル集団。』その姿を目指すことを経営理念とする同社では、自身の熱量を業務に生かし、社内での議論を活発に行いながらクライアントにとってプラス要素を“探っていける”技術者を求めている。

「エンジニア部門は、新しい価値を生み出すための環境を整備していく段階にあります。そこに必要なものを一緒に考え、クライアントがまだ見ていない未来を共につくっていける方に、ぜひ来ていただきたいです」（河野氏）。