代表取締役社長・目黒 雄一氏

御社の事業における基本的なコンセプトについて教えてください。

当社の基本的な事業コンセプトとしては、まず一つがHadoopを活用した『Asakusa Framework』やRDB『劔"Tsurugi"』の展開を進め、新しい技術・テクノロジーを広く提供していくことです。先進的なプロダクトに関しては、問題発生時の責任やリスクを重視するあまり、導入をためらう企業が多いことも確かです。その現状を変革し、誰もが納得感を持って活用できる、使いやすいサービスとして提供することで、日本社会の技術レベルを底上げしながら世の中に貢献したいと私達は考えています。 二つ目は、エンジニアの地位を確立するための新しい仕組みをつくり上げることです。企業によっては、社内の情報システム部門を“コストセンター”と見なしてしまうケースもある等、エンジニアの地位が低い環境が存在します。そうした環境に新しい仕組みを提供することで風穴を開けていきたいというのも、当社の思いの一つです。

御社が手掛けるビジネスには、どのような特徴がありますか？

主力のプロダクトである『Asakusa Framework』『劔"Tsurugi"』は、オープンソースのサービスとしてライセンス料を課すことなく展開しています。当社は、そのサポートや保守によって収益を得ることを目指していますが、より多くの方々に利用していただき、その有用性を世の中に広めながら社会に貢献したいという思いが、そのビジネスモデルに表れています。 また、競合他社との大きな違いの一つとして言えるのは、当社が日本では数少ない“プロダクトアウト型”の企業であること。データベースに関しては、日本国内で「国産DB」となるプロダクトを有する企業はありません。そして、海外のDBを利用する場合、業務時間外は英語対応のサポートだけのケースもあると思いますが、国内のお客様にも高いレベルのサポートサービスを実現できるのも、当社のビジネスの大きな特徴だと思っています。

御社の業務ではどのような面白味を感じられるとお考えですか？

社内に在籍するエンジニアが非常に高いレベルの技術力を有していることは、今後入社される方にとっての魅力になると思います。技術者として受け身にならないマインド、常にテクノロジーに対して前向きに取り組む姿勢、積極的に情報を獲得しようとする意欲等に触れることは、エンジニアにとって大きな刺激となるはず。そんな仲間達に囲まれた環境で、先進的な技術を取り入れながら業務を担う面白味はとても大きいと思います。 これまで当社では、AWSをはじめとするクラウドサービスの導入やHadoopの採用等、世界でも先進的な技術を進んで取り入れてきましたが、それも技術者の積極的なチャレンジがあったからこそ。レベルの高い技術者を同僚としながら、日本だけではなく世界の最先端技術を意識して業務に取り組める。そんな面白味が、当社の業務で感じられるはずです。

御社として、自社の社員に求めるのはどのようなことでしょうか？

何よりも、向上心や向学心を持ち、日々学びを得ながら成長を目指してほしいと思っています。当社の社員達は、進んで情報を取りに行くという行動を自然に実行できる人材が多く、また同時に古いテクノロジーを新しいものに替えていくためのスピード感を有していると思っています。そうした姿勢や行動力は、今後入社される方にもぜひ意識していただきたいと私達は考えています。 もう一つ求めたいことは、地道な積み上げをきちんと行うことです。思い付きで画期的なアイデアを発信できることは少ないと思いますし、最初のアクションで成果を導き出すことは難しいはずです。お客様の意見を聞き、手段を講じながらトライアンドエラーを繰り返し、小さな気付きを積み上げることで知見を得てほしい。私はそう考えています。

最後に、御社への転職を目指す人材に向けたメッセージをお願いします。

Webシステムやキラーアプリケーションの企画・開発・運用等、ある意味で“キラキラ感”のある業務に比べると、当社の事業や業務は地味なものに映るかもしれません。しかし、当社の業務を経験することで、「どこで役に立つか」等、真に世の中に役立つ技術の知見を得てほしいと思っています。当社のサービス対象となるような業務システム、バックエンド側のシステム等は、実体経済を成り立たせるための仕組みを持っていると言えるでしょう。その取り組みを目にできることは、皆さんのキャリアアップに大きく役立つはずだというのが、私の考えです。 世の中にある古いシステムをリプレイスすることで、生み出される成果も大きく変わるはずです。社会は何によって動いているか、という物事の根本に近い部分を当社の業務では感じることができるはずですので、現在の当社が手掛けている面白い取り組みを、ぜひ見に来ていただきたいと思います。