株式会社D-Standing

株式会社D-Standingは、エンドユーザーとの100%直接取引にこだわり、システム開発の内製化支援を行う企業である。多重下請け構造を良しとせず、顧客は大手事業会社のDX部門のみで構成するという明確な方針を掲げる。これにより、営業とエンジニアが顧客と直接対話し、根本的な課題を解決しながら成果を提供する環境を実現している。

代表取締役の江本稔弘氏は、自身の豊富な営業経験を通じて「顧客の顔が見える、声が聞ける位置」での課題解決が重要であると確信。ユーザーに一番近い立ち位置でのサービス提供を信条とし、東証プライム上場企業や大手事業会社を中心に安定した取引基盤を築いてきた。「顧客理解日本一の企業を目指す」を企業理念として掲げ、全社一丸となって顧客の期待に応え続けている。

例えば、ある金融機関との取引では、営業とエンジニアが密に連携し、顧客の業務改善ニーズを迅速に捉え、具体的なソリューションを提供した。その結果、プロジェクト完了後も次の案件で声がかかる等、信頼関係を築いている。また、生命保険会社との取引では、営業とエンジニアが一体となり、潜在的な課題を事前に察知し、適切な提案を行ったことで高い評価を得た。
どの現場においても、エンジニアが現場で遭遇した問題はすぐに営業に共有され、逆に営業からのフィードバックも即座に現場に伝わる。このようにスムーズな情報共有を実現する体制が、チームの一体感を高めている。顧客からは「トラブルがあっても一枚岩で対処してくれる」と高く評価されており、新たなプロジェクトの発注に繋がるケースが多い。

「エンドユーザーとの直接取引にこだわることで、顧客を深く理解し、課題に対して迅速かつ適切なソリューションを提供してきました。顧客の声に直接耳を傾け、より大きな付加価値を生み出し、長期的な信頼関係を築いています」と取締役は語る。

同社で働くエンジニアには、技術力を磨くと同時に、課題解決や提案を主導する場面が多く用意されている。クラウド環境や最新フレームワークを採用したプロジェクトでは、技術トレンドを実務に生かしながら幅広い知識を吸収できる。さらに、金融、Eコマース、Webサービス等、業界にとらわれることなく案件に携わることで、多様な業界知識と視点を養うことができる。こうした経験は、キャリア形成において大きな財産となるだろう。

2019年の設立以来、同社はエンジニアの正社員採用を行わず、フリーランスや外部パートナーを中心にプロジェクトを進めてきた。その理由は、顧客基盤の強化と取引先の厳選に集中することで、成長の礎を築くという戦略に基づく。
江本氏は、「現場でエンジニアが主体的に価値を提供できる環境を整えるには、まず信頼できる顧客基盤を構築することが不可欠でした。その準備が整った今、満を持してエンジニア組織の立ち上げに踏み切るタイミングだと判断しました」と語る。

2024年12月現在、同社は売上で約9億円を達成し、さらなる成長を見据え、エンジニア組織をゼロからつくり上げる初期メンバーの採用を開始。このフェーズでは、重点顧客を深掘りし、現場でチームとしてのパフォーマンスを高める取り組みに注力していく。具体的には、エンジニアが複数人でプロジェクトに参画し、個人プレーではなくチームでの成果を最大化する体制を構築することを目指している。

さらに次のステップでは、新卒採用を含む若手エンジニアの育成枠を設け、現場での経験を通じて技術力と実務能力を高める環境を整える。その後、複数の顧客プロジェクトを社内チームが横断的に対応できるモデルを構築し、業務効率と品質向上の両立を図る考えだ。

同社が目指すのは、単なるSES事業に止まらない幅広いソリューション提供である。現在は、要件定義から運用保守までの工程をカバーしているが、今後はプロジェクトマネジメント（PMO領域）や企画段階（コンサル領域）等、より上流の工程へ拡大し、開発の全領域をカバーすることを計画している。これにより、エンジニアが顧客の事業戦略に深く関与し、ビジネスそのものを変革する力を持つ「課題解決のプロフェッショナル」として活躍する場を提供していく考えだ。

その先で同社が描く長期的なビジョンは、開発支援企業の枠を超え、業界や社会に「新しい基準」を提示することだ。具体的には、事業会社を傘下に持つグループ構造を構築し、各事業が独立しながらもシナジーを生み出す体制を目指している。江本氏はこう語る。「顧客の課題に応じた柔軟な体制を構築することで、業界全体に変革をもたらし、新たな価値を創出したいと考えています。この壮大なビジョンを実現するためには、優れたエンジニアと共に次のフェーズへ進む必要があります」

2024年、同社は大きなターニングポイントを迎えている。これから入社するエンジニアは、プロジェクトを遂行するだけではなく、組織の基盤や文化を共につくり上げる重要な役割を担うことになるだろう。同社と共に成長し、新たな可能性を切り開く絶好の機会がここにある。

重要なフェーズを迎えている中で同社は、エンジニアを「顧客の課題を深く理解し、価値あるソリューションを提供するプロフェッショナル」として位置付けている。技術力を発揮することはもちろん、顧客との対話を通じてニーズを捉え、プロジェクト全体の成功に寄与する役割を求めている。また、社内においては、組織の基盤づくりへの積極的な関与を期待している。
取締役はこう語る。「エンジニア組織の初期メンバーには、顧客への価値提供はもとより、会社全体の成長を支える原動力となっていただきたいと思っています。このフェーズは、他では得難い挑戦と成長の場になるでしょう」

報酬面でも、同社はエンジニアにとって非常に魅力的な環境を提供している。元請け企業としての強みを生かし、業界水準を上回る報酬を保証するほか、努力と成果を正当に評価する仕組みを整備。3カ月ごとの昇進・昇格の機会を設け、個々の成果がキャリアに直結する設計となっている。
さらに、提案型エンジニアにはインセンティブが加わる仕組みを準備中だ。このような透明性の高い評価制度は、エンジニアの成長意欲を後押しするに違いない。

働き方の柔軟性も大きな特徴である。プロジェクトの約9割がリモート対応で進行しており、社員のライフスタイルに配慮した運用が行われている。帰社日を強制することはなく、必要に応じた対面でのコミュニケーションを取り入れることで、業務効率とチームの連携を両立。働きやすい環境が整えられているため、プライベートと仕事のバランスを保ちながら自分のキャリアを築くことが可能だ。

エンジニア組織の立ち上げは、同社の未来を形作る大きなステップである。同時に、その文化や仕組みをゼロから構築する過程に参加することは、エンジニアにとっても自身のキャリアを飛躍させる絶好のチャンスだ。
「当社では、これからの組織を共に形作る仲間を求めています。まだ完成形ではありませんが、理想の環境を自分達の手でつくり上げたいという意欲を持つ方には、これ以上ない挑戦の場を提供できると確信しています」（取締役）。
ビジョンに共感し、自らの力を成長フェーズに重ねたいと思うエンジニアにとって、同社で得られる経験はかけがえのないものとなる。興味を持った方は、ぜひ直接話を聞いてみてほしい。