タカコーホールディングス（旧名：タカコー）株式会社

1992年の設立以来、栃木県小山市を中心に北関東で製造系の人材派遣を手掛けてきたタカコー株式会社は、2017年4月にIT事業をスタート。更なる発展のため2021年10月に親会社であるタカコーホールディングス株式会社へ一部業務を譲渡することによって多角的なサービスの提供が可能になりました。
人材サービス企業は「製造」「事務」「介護」「販売」などそれぞれ得意分野を持っている。事業の柱を増やすのはリスク分散になるが、業種が異なるとクライアントや人材の質が異なり、他業界に進出しようにも敷居が高いもの。財務基盤の安定しているタカコーでもIT事業への進出を狙っていたが、ノウハウがないため踏み出せないでいた。しかし、2017年4月IT事業進出への第一歩を踏み出した。

「一番大事なのはマッチング。拠点勤務や客先常駐に関係なく、入社後にミスマッチが起こらないよう配慮します。面接時には会社説明だけでなく、メリット・デメリットもお伝えします。またタカコーは量よりも質！少数精鋭！を目指します。トラブルが多発する、数十名、数百名よりも、目的意識や人柄がしっかりした数名の方が遥かに尊いです」

「通常の会社組織は現場レベルから経営層までの間に多くの関所があり、意見が届きにくいです。しかし、タカコーでは経営層との距離が近く私たちの意見もよく聞いて下さいます。」2017年4月IT派遣事業を開設、2019年8月には埼玉テクニカルセンターを開設。2020年3月には情報セキュリティマネジメントシステムの資格を取得しました。
初めて受託開発した案件も力を合わせて無事完了し、大きな一歩を踏み出すことが出来ました。その後も自社開発製品（保険日記）を作成し2020年11月より販売を開始。
人材派遣と自社開発・受託開発の両軸で自信をもってサービスを提供することが出来る様になりました。若い部署なのでまだまだ改善するところがあるかと思います。そこは皆さんの意見を取り入れ良くしていきたいと考えています。

またオフィスMT（年3回実施予定）を通じ、皆さんの意見を聞きき、福利厚生等の改正を行っています。
例）☆推奨資格の合格祝い金制度
ビジネス・エンジニア系で会社が推奨する資格に合格すれば、
受験料の1～3倍（または定額）を合格祝い金として支給

☆派遣先での交際費補助（飲食代、業務に関係する書籍購入など）　年間（1月1日～12月31日）上限1万円まで支給

☆電車遅延時の対応（遅延証明書を提出。上限60分までは公休処理）

☆インフルエンザの予防接種代補助（上限4,000円を支給）

☆有給休暇　消滅時効2年の撤廃

2017年4月　エンジニア派遣の新規事業立ち上げ。
2019年8月　埼玉テクニカルセンター開設（埼玉県蓮田市）
2020年3月　情報セキュリティマネジメントシステム認証　取得

着実に一歩づつ成長しております。
2019年12月にタカコーとお取引（社用車100台以上の損害保険契約）のある大手損害保険代理店　保険プロジェ平田社長様との雑談の中で、「事故や保険契約の異動・解約について、対応履歴を直ぐに記録できて且つ情報共有が気軽にできるリスクマネージメント システムがあればなぁ～」と言うお話しを頂きました。


その後、綿密な要件定義などを経て、保険プロジェ平田社長様　監修の下、開発に着手。
2020年11月にリリースとなりました。
人材派遣・受託開発・自社開発と事業の幅も広がり、システム会社として更に成長する事が出来ました。

「なお、下のデザインはIT・オフィスワーク事業部開設後に作成したロゴマークです。現在は埼玉テクニカルセンター社員の名刺やHP、各種印刷物等に使用しています。ロゴの意味としては（人と人との心を繋ぎ続ける）です。捉え方によっては国籍、人種、組織の枠を超えて皆が仲良くと言う意味になります」。

外国人労働者の受け入れに強みを持つタカコーの源流は、会社の創業にある。現在もグループ内にあるNPO法人「一麦の会」で、タカコーの創業者が南米に古着を送るなどのボランティア活動をしていた。その延長線で、日本に来た南米の人に仕事を紹介したのがタカコー創業のきっかけなのだ。

「最初はボランティアで仕事を紹介していました。その後、どんどん数が増えたため正式に事業にしたそうです。最初は日系ブラジル人が大半でしたが、リーマンショック後は、東南アジアからの労働者が増え、スタッフの多国籍化が進んでいます。現在は60カ国の人が在籍。約1,400人いる労働者の9割近くが外国籍です」。


外国に住んでそこで働くのは大変な労力がいる。言葉ができないばかりに、買い物にも苦労し、行政からのお知らせが読めず、手続きさえままならない。タカコーは、自社で働く外国人労働者に各種の生活基盤を提供している。例えば、仕事へ行く足。外国人労働者の大半は車を持っていない。ところが、徒歩圏内で仕事を探すと、職種が限られてしまう。そこで、タカコーでは100台以上の車両を所有し労働者の送迎を無料で行っている。

最近でこそ、不動産会社や家主は外国人に部屋を貸すことに抵抗が薄くなったが、タカコーが創業した30年前は、外国人が部屋を借りるのにも苦労したという。そこで、タカコーが借りて社宅として外国人に提供。冷蔵庫などの家具もタカコーで用意する。文化が違うため近隣の住民とうまくいかないケースもあり、そんなときも会社が日本でのマナーやルールを丁寧に教えてきた。

「東アジア以外の国の人は漢字が読めません。エアコンが故障したという知らせを受けて担当者が部屋に駆け付けてみると、冷房のまま室温を28℃にして使っている。これでは暖かい空気が出ません。ところが、漢字が読めないから冷房／暖房の切り替えスイッチがわからないんです。外国人が日本で生活するのは、不自由がたくさん。日本人が思っている以上に大変です。タカコーは30年以上にわたり、外国人が日本で住むためのサポートをしてきました」

外国から来る人には、日本のどの会社で働けばいいのかわからない。大企業でもビザの取得方法や詳細な内容を知らない会社も多い。そんなときに重要になるのが、外国人のネットワーク。タカコーでは創業して30年以上、外国籍の受け入れを行っており、在留カードの取得・更新についても顧問の行政書士や入管局と密に連携を取り、会社も在留カードの知識やノウハウ、取得実績も豊富です。そんなタカコーを知っている人たちが「タカコーは良い会社だよ」と保証してくれれば、安心して来日できる。タカコーには、そんな口コミをしてくれる人たちが過去に遡れば１万人以上はいるのだ。同社がIT事業で戦う際に、いづれ彼らは強い味方になってくれるに違いない。