株式会社ビーワークス

株式会社ビーワークスは、出版物、広告媒体、WEB、ゲームを主軸に事業を展開する会社だ。1998年6月に設立され、東京都港区高輪に本社を置く。

「クライアントとその先にいるユーザーの満足を最大化する」をミッションに掲げ、デザインで人を動かし、世の中を動かし、豊かな社会をつくる――。それらを実現するために、ビーワークスの事業は「クリエイティブが貢献できること」のすべてに広がる。課題の本質を見極め、人の気持ちを想い、「Thoughtful design」を考えぬく。そうしてつくり出されたプロダクトがユーザーに届いた瞬間、世の中は少しづつ、着実に動いていく。

ビーワークスが生み出すクリエイティブには、上記の「Thoughtful design」という理念が貫かれている。それは「人の思考活動はすべてデザインである」という考え方/とらえ方であり、ビーワークスの普遍的なデザイン観でもある。あらゆるもの・こと・仕組みには、意図・計画・表現といった数々の「デザイン」が宿っている。そのほんの少しのさじ加減が人の気持ちを動かし、気持ちが行動となり、世の中を動かしていく。つまり、デザインとは「考えること」そのものであり、人の気持ちを想うことにほかならない。ビーワークスはクライアントのビジネスや課題を本質的に理解し、ユーザーの気持ちにありったけの想いを馳せ、新たな価値を生み出すコミュニケーションを設計する。

「Thoughtful design」は、ビーワークスの誓いでもある。設計を設計どおりに機能させるための表現や実装には、幅広い専門的知見が不可欠だ。こうして生み出された良質なクリエイティブだけがもたらす「成果」、それこそがビーワークスが提供するデザインの価値だ。前向きに、全力で、大変なことすら心地よく。制作するその時だけでなく常にそばにあり続け、成し遂げたいこと、ありたい姿、人が求めるあらゆる想いに、ビーワークスは「考え抜くデザイン」で応えていく。

ここでは、ビーワークスが展開する主要4事業について、その概略をみていこう。

■出版サービス事業では、雑誌・書籍・電子書籍に関わる企画・制作をはじめ、関連システムの開発・運用、コンサルティングなどをおこなう。ファッション誌、ビジネス誌、コミック、小説、写真集などジャンルを問わず、また紙やデジタルの媒体も問わず、コンテンツの価値を高めるクリエイティブを提供。編集現場をサポートするシステム開発なども手がけており、自社プロダクト「Any」は、年間2000冊をつくるデザイン会社の知見やノウハウが盛り込まれた、次世代のWeb組版ツールだ。

■広告・販促事業では、企業の広告・販売促進、戦略企画、シナリオ設計、プロモーション企画、およびコンサルティングなどをワンストップで提供する。商品やサービスの案内冊子、カタログ、DM、ノベルティなど各種プロモーションツールのほか、CSR/IR関連ツール、CI・VIを含むブランディングに至るまで、企業活動に必要なあらゆるクリエイティブに対応する。

■Web制作事業では、企業のWebサイトの戦略企画、制作、運用、システムやサービスの開発、コンサルティングなどをおこなう。ホットな期間限定サイトや、存在そのものが商品のサービスサイト、各種コーポレートサイトの多言語カスタマイズなど幅広く手がけ、日々の運用や技術的なキャッチアップもトータルにサポート。他の事業と協働することも多く、Webだけにしばられない立体的な企画ができるのも、総合デザイン会社であるビーワークスの強みだ。

■ゲーム開発事業では自社ブランド「BEEWORKS GAMES」を展開し、「なめこ栽培キット」をはじめとするスマートフォン向けゲームアプリ開発やプロモーションを手がける。事業領域はゲームだけにとどまらず、メディアの運営やグッズの制作・ライセンス管理、イベント企画などにも拡大。ヒットしたアプリのキャラクタービジネスや、その世界観を出版物や映像作品などで表現したコンテンツ事業も展開している。

2020年7月1日時点の従業員数は206名で、社風としてはまじめでストイックな一方、穏やかで親しみやすい面もある。仕事に対しては前のめりだが「ピリピリ感」はなく、自然体で仕事を楽しんでいる印象を受ける。

個々のメンバーのスキルは高い。ポジティブな刺激を受けられることはもちろん、「こういう時にはこうすればよい」という気付きも得られるはずだ。また、クライアントの幅が広いため、世界観やビジネス感が広がるとともに、仕事にはまったく関係なさそうな趣味の知識が役立つことも多々ある。逆に、「ビーワークで働いていなかったら知ることもなかった」というような、普段ならほとんど接点のないもの・ことに関わる機会も多い。

新人でも平等にチャンスが与えられるのも、ビーワークスの魅力だ。「チャンスがある」というより「チャンスを自分でつくれる」風土で、「やりたい！」とアピールすれば「じゃあやってみる？」という返事が返ってくる。自分次第で「やりたいこと」に近づいていける環境だ。

ビーワークスには、「何を基準に行動するのか」の基礎となる“イズム”がある。1つは顧客志向で、高い付加価値を提供できるよう、クライアントやユーザーのニーズを徹底的に汲みとる。2つ目は協働意識で、仕事に携わるすべての人とのチームスピリットを何よりも大切にする。3つ目は成長志向で、意欲的に自己を成長させ、より高い満足や成果を追求していく。

この3つのイズムに基づき、一人ひとりのレベルアップや自発的なチャレンジを生み出す仕組みが、ビーワークスにはある。案件の実績や作品を四半期ごとに評価・表彰する社内コンペ「全社デザインアワード」は、各自のデザイン力やクリエイティブ力向上の発奮材料となっている。社内勉強会や研究会も部署を問わず開催され、業界最前線のノウハウやトレンドを共有したり、各制作現場の担当者が肌で感じたテーマを議論したりする。これらの自発的な学びは、ビーワークスの優れたクリエイティブへとつながっていく。