株式会社スカイダイニング

株式会社スカイダイニングは、飲食店向けPOSレジシステム『ワンレジ』を企画・開発・販売している会社だ。会計や注文だけでなく勤怠管理・売上分析等、飲食店における事務作業を全て自動化・効率化し、かつ、データを活用して収益を最大化するシステムを目指している。会社設立は2003年7月で、本社は東京都文京区小日向にある。

代表取締役の片岡宏明氏は、当時勤めていたチェーン店経営会社に“サービス残業を献上する”ような青春時代を送った。店長として接客サービスから調理、洗い物、発注、商品管理、アルバイトの採用・教育まで年間4,000時間の長労働時間をこなした。

店舗の全ての責任を担うため、重圧はとても大きかった。しかし飲食の仕事は「ありがとう」「おいしかった」と喜ばれ、育てたスタッフからは「恩人」として慕われ、結婚式に呼んでもらったこともあった。

店長時代を振り返ると、労働時間が長すぎて「ずっと辞めたいと思っていた」にもかかわらず、「こんな仕事は他にない」と思うくらい楽しくて充実した思い出ばかりが甦ってくると片岡氏は語る。

仕事を一生懸命に、妥協しないでやればやるほど、時間が足りなくなることは必然だ。だからこそ店長時代に大変だったこと、時間を使わなければならなかった面倒な仕事を「仕組み」で解決できないか？　そう考えたのが『ワンレジ』開発の原点だった。

スカイダイニングはレジを販売するだけの単なる「レジ屋」ではなく、「飲食店経営コンサルタント」を目指している。商品であるレジがクライアントの業務を楽にするだけでなく、営業や導入技術に当たるスタッフも、数ある機能を理解した上でクライアント1社1社の要望を叶え、パーソナライズされた設定をした上で納品をするように心掛けている。

導入後も受け身のサポートだけではなく、カスタマーサクセスチームが経営コンサルタントとしてクライアントと伴走し、「クライアントの利益向上」をミッションとしていることも特徴の一つだ。

『ワンレジ』は、キャッシュレス会計、セルフオーダー等の基本的なレジ機能のほか、給与計算や衛生管理機能も装備。飲食店経営において「『ワンレジ』さえあれば他に何もいらない」と言ってもらえるようなレジを目指している。元飲食店経営者がつくったからこそ「痒い所に手が届く」機能が満載だ。

『ワンレジ』の特徴を一言で表すと、「簡単・便利・低価格」。現場を知っている人間にしか分からない機能やサポートを数多く実装している。機械音痴の人でも簡単に扱える操作性、今知りたい数字が見える自動集計・分析機能、そして、勤怠や金銭における不正を疑う必要がなくなる安心感…。これらの「飲食店の仕組み」を備えたレジは、開発から営業・顧客サポートまで、プロ達の力によって提供されている。

スカイダイニングの強みは三つに集約できる。一つは、経験を活かした現場主義の開発だ。約15年の飲食店経営の経験を持つ片岡氏の豊富なノウハウを基に、飲食業界に本当に必要なシステムを企画・開発し、販売から保守までワンストップで提供。片岡氏は最新の業界ニーズを把握するため、現在も1,000社を超える全国の飲食店オーナーと商談を継続し、現場にとって本当の価値のある商品を追求している。

二つ目はオールインワンにこだわっている点だ。POSレジの企画開発から顧客サポートまで、自社でトータルに提供しているからこそ、「現場の声」がスピーディーに商品づくりやサポートの見直しへと活かされている。これにより、どこよりも早く、正確にニーズに応えられる組織づくりを実現している。

三つ目の特徴は、利益の安定したビジネスモデルが出来上がっていることだ。収益は新規販売時の「販売利益」と、月額利用料の「ストック利益」の2本柱から成り立っているため、事業基盤は極めて安定している。

また、片岡氏は飲食店経営のYouTubeチャンネル『ワンゼミ』を通じて、「メニュー開発」や「開業時に準備すべきこと」等、飲食店経営に役立つノウハウを配信している。

2020年6月時点の従業員数は22名で、平均年齢は29歳。男女比は1：2の比率となっている。役員3名のうち1名が女性で、現在、第一子を妊娠中。産休・育休を取得する予定だ。

飲食業界に働き方改革を推進する会社だからこそ、自らの生産性にもこだわる。月平均の残業時間は5～10時間程度と少なく、繁忙期でも多くて20時間程度だ。

生産性向上に向けた具体的な施策としては、
・無駄なミーティングをしない
・コアタイムなしのフルフレックスタイム制（一部部門は除く）
・フルリモートワーク可（一部部門は除く）
・実力主義（社歴・年齢・経験にかかわらず昇格昇進し、裁量を持つ）
等がある。既存のルールにとらわれず常に最適なやり方を模索し採用する風土で、副業もOKだ。

主な福利厚生は、子ども手当、出張手当、昼食手当、フリードリンク（アイスクリームも無料）、フィットネス（週1回、講師を招いてオフィスで実施。自由参加）、フリースペース（ビリヤード台・卓球台・ダーツ・バー等）、個室スペース等。有給休暇の取得率は98%と高い。模範的な働き方をしている人を表彰する制度として「クレド表彰制度」もある。評価は半年に1度の昇給査定があり、実力主義の下、能力次第で昇給昇格できる。

今回の採用では性別や学歴は問わない。求める人物像は、言われたことをやるだけでなく、積極的に意見を発信できる人、論理的思考ができる人、改善や企画をすることが好き/得意な人、新たなことに挑戦したい人だ。また、企業理念やミッションに共感し、一緒に会社を成長させたいという意思も求められる。中途採用の例としては、業界・職種未経験で営業職として入社し、2年で係長に就任した人がいる。

スカイダイニングのミッションは、飲食店経営者・スタッフ・来店客の全てが幸せになれる仕組みをつくることだ。キーワードは「自主性」。顧客満足のため自分自身で仕事を組み立て、業務の問題解決ができる人であれば、大きな裁量を持って仕事に取り組むことができる。