株式会社sustenキャピタル・マネジメント

東京・虎ノ門にある株式会社sustenキャピタル・マネジメントは、おまかせ資産運用サービス「SUSTEN(サステン)」を運用する会社だ。「SUSTEN」はロボットアドバイザー（ロボアド）やファンドラップに分類される資産運用サービスで、Webの診断結果からお客様に最適な運用タイプを提案、最新投資理論に基づき世界中の金融商品への分散投資を行う。

現在日本の個人資産は2000兆円を突破したと言われているものの、その過半数がタンス預金・銀行預金と言われており、金融が進み、投資文化が浸透している諸外国と比較すると、かなり遅れをとっている。SUSTENでは、様々な障壁のため不可能とされてきた資産運用業界の理想を、テクノロジーを駆使することで実現する。2022年3月には総額約15億円の資金調達を完了し、2023年2月には新機能である「つみたてNISA」をリリース。2024年からは新NISAにも対応し、更なるサービス成長を目指す。

◆創業からサービスリリースまで

創業者でCEOの岡野氏は、新卒で入社したゴールドマン・サックスで数百億の運用を行っていた。資産運用のニーズが高まる中、家族や友人から「良い投資先を教えてほしい」という要望が殺到していたが、富裕層向けファンドの運用を行っていた岡野氏は、その答えを持ち合わせていないことにやるせなさを感じていた。ニューヨークで法人・富裕層向けの運用を行っていたCIOである山口氏もまた、「そもそも自分は日本に対して何も貢献できていないんじゃないか」という自身のキャリアへの課題感を感じていたという。ただ売れるものばかりを作っていていいのか？プロである以上「良いもの」、つまり「顧客のためになる面白い運用戦略の商品」を作りたいという想いのもと、2019年にsustenを創業。2021年におまかせ資産運用サービス「SUSTEN」をローンチする。

◆金融×テクノロジー、各分野に精通する経営陣が集結

技術サイドの役員である、中村氏、益子氏はCEOである岡野氏の大学時代の同期である。東京大学大学院工学系研究科の研究室を卒業後、中村氏は楽天で検索エンジンのプラットフォームの内製開発、機械学習を用いた検索精度改善を経験、益子氏はデータやバックエンドのエンジニアとしてディー・エヌ・エーに入社し、社内データ分析基盤の開発運用を経て、susten創業のタイミングで再集結した。外資金融出身の岡野氏、山口氏、web企業出身の中村氏、益子氏、それぞれ金融とテクノロジーといった異なるバックグラウンドではあるが、4人全員が理系大学院出身であり、テクノロジードリブンで物事を解決したいという考え方のもと事業を推進する。

sustenでは、「家族や友人にすすめられる投資サービスの創出」をミッションに掲げている。これまでの金融商品は、資産を運用する運用会社と、販売会社がそれぞれ手数料をとるといった高コスト体制。個人投資家が利益を得ても得なくても手数料は発生するのため、個人投資家の利益を損なっている側面があった。特に日本では、良い商品ではなく売れる商品が優先されるといったことも少なくはない。sustenでは、こういった金融業界の課題を最先端の金融理論とテクノロジーを駆使して解決する。

【最先端の金融理論】

susten は、完全成果報酬型(プロフィットシェア)方式を採用しており、顧客が得た運用益の一部を成果報酬とするため、過去最高評価額を更新していない月には報酬をとらない仕組みとなっている。顧客の利益と会社の利益が直結するため、質の高い運用の実現につながる。日々発展する運用理論の研究に取り組み、学術誌で発表される金融工学の最新の知見をAIに組み込んだ、アルゴリズムによる自動運用を組み合わせることで、顧客一人一人に適したポートフォリオを提供する。

【テクノロジー】

sustenは金融領域の事業会社でフルスクラッチ開発を行う、日本では稀有な存在である。環境顧客向けのシステムや投資信託用のアルゴリズム、トレード機能など、事業に関わるシステムのほとんどを自社で開発している。テクノロジーの力を駆使し、運用会社が考える良い商品をデジタルで直販する=運用会社が投資運用の全工程をカバーするこの仕組みは、手数料を大幅に下げることにもつながっている。

sustenは『誰もが安心して暮らせるsustainableな社会の実現』というビジョンの下、設立された会社だ。ビジョンの実現に向けて、日本の資産運用業界の課題解決に取り組み、環境や福祉のに資金が流れる仕組みをつくる。

◆働き方について

虎ノ門にオフィスを構えるsustenでは、現在フレックス制、ハイブリッドワークを導入している。スタートアップであるsustenでは現在複数の新規プロジェクトを進めていることもあり、Face-to-Faceのディスカッションを重視している。そのため定例ミーティング時など週に2回は出社、その他の日は自由出社といった体制をとっている。また書籍購入費の負担やPCの支給、全席ディスプレイ完備など、働きやすい職場作りに努めている。

◆メンバーのバックグラウンド

sustenには金融業界、大手ベンチャー企業、WEB系スタートアップなど様々なバックグラウンドを持つメンバーが在籍している。入社時に金融に関する知識は必須ではなく、それぞれのメンバーが自身の経験や知識を持ち寄り、新しい風を取り入れながら事業成長に向けて並走していく。金融業界ならではの堅実な側面と、ベンチャー、スタートアップのスピード感やマインドが融合するユニークな環境だ。

◆オープンな社風

経営陣を交えた定例ミーティングでは、役職に関係なく意見を出し合うといったオープンな社風もsustenの特徴である。社内コミュニケーションはSlackやNotionを使用、社内の情報をできるだけオープンに共有することでスピード感のあるコミュニケーションを実現する。

家族や友人に心から勧められる投資運用サービスを創る。ミッション実現に向けて、今後も新規事業やサービスの拡大を目指すとともに、更なる組織成長を続けていく。