株式会社アイエックス

あらゆる産業において、デジタル技術を駆使したデジタルトランスフォーメーションが進められている昨今。
この“第4次産業革命”の核となるエンジニアの需要や価値は高まり続けているが、一方でエンジニア不足による業務の逼迫、さらには市場価値と乖離した待遇・評価といった課題が浮き彫りになっている。
そんな課題に真っ向から取り組もうとしているのが、株式会社アイエックスだ。
同社は、内製開発支援を事業の柱とする、DX人材（特にリーダー的役割を担う人材）を提供するDX/SI事業を立ち上げた。
同事業を立ち上げた背景について、副社長の辻孝裕氏は次のように語る。

「私は長年Slerで働いてきました。お客様と開発のプロフェッショナルが同じビジネス目標を共有して協働することで、より高い価値を生むサービスを効率的に世の中に生み出すことを経験してきました。
この協働スタイルにおけるITエンジニアは、サービス実現のための主役の一人であり、事業に対する直接的な貢献と高い価値を生むためのIT開発力に磨きをかけられることを実感できると同時に、ビジネス目標を共有して働くことが大きな成果を生み、周囲から適切な評価を受けやすくなるため、とても魅力のある仕事だと思っています。
また、言わずもがなシステム開発は一人ではなくチームで行うものです。良いシステムを開発するには、メンバー一人ひとりが各々の得意な技術力を発揮することが重要であると同時に、全体最適を意識しつつ視野を広く持ちながらプロジェクトを進めていく意識も必要不可欠です。当社は、こうしたゼネラリストの視座を持つような優秀な人材を提供することで、お客様のビジネスをアクセラレートしていきたいと考えています。」

辻氏は、北海道大学大学院工学研究科で産学官連携での高度IT人材育成の選抜メンバーとしてPMなどの実践的な経験を積み、東証プライム上場の大手Sler企業へ入社。
最初は研究所に配属され、金融系の顧客に向けた大規模分散システムなどを研究開発。
その後、通信系のアジャイル開発に携わり、リーダーとして100名ほどのマネジメントを手がけた経験を持つ。
約18年間にわたってSlerとして活躍してきたからこそ気付いた課題に取り組むべく、独立を決意し、新規事業を立ち上げた。

「Slerの強みは、確実な納期、一定の品質、組織的な対応力だと考えています。どれも素晴らしいことなのですが、“お客様のニーズを完全に捉えきれているのか？”と聞かれると、正直疑問が残ることも事実です。社会へ価値あるサービス提供の実現をするために、主体的な貢献が不足、あるいはそれをしづらい構造である場合があり、課題に感じています。私たちは開発のプロであることに加え、お客様のニーズへの深い理解や先んじた提案などを通じて、実現するサービスの価値向上に対し、より直接的に関わっていくことが重要だと考えます。」（辻氏）。

同社が目指すのは、顧客との協働開発において、大手SIerが真に顧客と対等な立場でサービスの開発するために、質の高い体制を作りやすくすることだ。
大手Slerに不足している部分、例えばリーダー格となる人材や、ビジネス価値の創出まで踏み込んで考える人材の提供をしながら共に活動し、成長することを目標にしている。

同事業では、現在辻氏の所属元である大手SIer企業と共に、大手通信事業者向けプロジェクトを実行中であり、プライムベンダー相当の立場を担っている。
そのため、お客様と直接コミュニケーションを取りながら、ビジネス構想からシステム開発、リリースまでリードすることができる。
まさに、前述した「サービスの価値向上に、より直接的に携わっていく」という形を実現している最中である。

「所属元であった会社が私のビジョンに賛同してくれたため、今後は重要なパートナーとして付き合っていくことになりました。通常は大手Slerクラスでないと、お客様と直接お話する機会は少ないですが、当社では大手Slerと同じ立場から仕事ができます。そのため、大手企業と同じようなキャリアを積むことができると同時に、事業の進め方や働き方などに裁量を持った働き方もできることが強みです。大手とスタートアップの良いとこ取りの環境であり、自身の能力を成長させる場として絶好でしょう」（辻氏）。

今回募集するのは、本事業部のスタートアップメンバーだ。ビジネスサイドのスコープも広げられるため、自身の市場価値を高めることができる。また、現段階で入社する方々には、コアメンバーとしての活躍も期待しているという。事業の立ち上げという貴重な経験を積み、仕事の成果で顧客からの信頼を勝ち取り、共に会社運営に取り組んでほしいそうだ。

ここまで聞くと、“キャパシティを超えるほど多くの業務を任されるのでは？”と不安に感じる方もいるかもしれないが、決してそんなことはない。同社の目的は、あくまで【DX人材・エンジニアが、市場価値に見合った評価待遇を受け、健やかな働き方ができるような社会】を創ることなので、同社の社員には、市場価値に見合った評価や待遇がしっかり用意されている。

「能力や成果に対して適切な待遇があってこそ、人は能動的に仕事ができ、お客様への価値提供も自分事として考えられるようになります。そのため、私の想いに共感してもらえる範囲で、会社の制度設計のアイデア出しに携わってもらえればと思います。社会の見本となるようなエンジニア組織を創っていきたいですね」（辻氏）。

そんな同社が求めているのは、相手の立場に立ってコミュニケーションが取れる方、円満な関係性を構築できる方、メンバーに指導できる方。いずれもシステム開発のリーダー格としてチームをリードするために必須なスキルだ。

入社後は2〜3ヶ月ほどの研修期間が設けられる。
この研修ではフロントを主とした開発スキルを身につけたり、顧客のビジネス面を学んだり、さらには共にプロジェクトを遂行する大手Sler社員と交流したりと、有意義なスケジュールが組まれている。

「目線合わせをしないまま現場に行ってしまうと、目先の仕事に追われてしまう可能性があります。そのため、まずはアイエックスの社員としての自覚を持ってもらうために、時間をかけて研修します」（辻氏）。

また、顧客がフルリモートを推奨していることもあり、メイン業務は在宅でのリモート勤務となる（リモート手当有）。
さらに年間休日は126日と多く、残業は月20時間程度なので、プライベートも大切にできる。
繁忙期には多少残業が増えることもあるが、翌月に思いっきり休むなど、メリハリのある働き方を推奨している。

そして辻氏は大手Sler企業ではなく、立ち上がったばかりのスタートアップ事業だからこそ、得られるものがあるという。

「同社で働く強みは、大きく分けて5つあります。1つ目は、経営者との距離の近さです。経営陣と共に会社運営に取り組めるので、事業戦略や収益情報も把握しながら働けます。2つ目は、業務の幅広さです。大手企業と直取引なので、上流から携わりやすい仕事が多くある環境で経験を積むことができます。3つ目は、採用広報に携われることです。面接や広報を通して、一緒に働きたいと思う方を採用できます。4つ目は、組織を創れることです。パートナー企業の開拓などを通して、メンバーを自ら調達できます。そして5つ目は、柔軟に働けることです。これから社内の仕組みを作っていく段階なので、アイデアは大歓迎。理想の働き方の実現に取り組んでいきましょう」

スタートアップ事業だからこそ、得られる経験やビジネススキルは、これからのキャリアにおいて貴重な武器になるはずだ。エンジニアとしてのスキルのみならず、ビジネスパーソンとして成長したい方には、最適な職場と言えるだろう。