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医療法人メディカルビットバレー

  • サービス系

長岡から全国へ!地域医療の新しいカタチにチャレンジしている医療法人

カジュアル面談歓迎

企業について

地域医療を変え、社会を変えていく。新潟県長岡市に地域医療の新しいカタチにチャレンジする医療法人がある。

2020年10月、長岡市下柳にエールホームクリニックを、2023年10月、長岡駅前の再開発エリアにエールホームクリニック長岡を開業した医療法人メディカルビットバレーは、これまでのクリニック(診療所)の在り方とは少し違ったユニークな運営で注目を集めている。

エールホームクリニックは、メディカルビットバレーの第1弾のクリニックで「内科」「小児科」「皮膚科」「リウマチ科・膠原病科」「アレルギー科」「小児皮膚科」「呼吸器内科」「腎臓内科」「総合診療科」がそろう総合クリニック。各診療科での診察・治療を基本としながら、患者に対して常に適切な医療を提供するため、専門医をはじめとした医師や医療スタッフが互いに信頼し、連携することによる「シナジー診療」を提供している。

「メディカルビットバレーは『ワンフロア』の精神をベースにクリニックを運営しています。診療科にこだわることなくチームとして連携することにより、効率的な体制で一人ひとりに適切な医療が提供できると考えます。医師も看護師もその他のスタッフも、医療業界特有のヒエラルキーや縦割り組織といったものとは無縁。メディカルビットバレーは、スタッフ全員がチーム一丸となって患者と向き合うクリニックです」(理事長・医師 澁谷 裕之)

2021年6月から新型コロナワクチン接種へ積極的に取り組んできた。2022年3月には、アピタ長岡店の中にエールワクチンセンターを設立。身近な接種会場を用意して、ワクチン接種を広める役割を率先して担った。

「ワクチン接種には医師のみならず看護師、事務に加えて運営スタッフなど、多くの人的資源が必要となります。正直にいって、医師が一人で経営しているクリニックでは対応が難しいのが実情だと思います。しかし、メディカルビットバレーでは、長岡に住む人々の生活を守るため、積極的にワクチン接種へ取り組みました。医師が10名在籍する総合クリニックだから実現できたと考えています」(澁谷氏)

医師が一人で経営するクリニックは、経営状態が厳しいところも少なくない。特に、地方では医師不足が深刻で、地方医療は崩壊しようとしている。メディカルビットバレーは、大型複合クリニックを地方医療の中心に据える新しい医療体制を日本全国に提案しようとしている。

「医師が独りで診療と経営をしているクリニックは、経営面で苦労しているところも少なくありません。医師は医療のスペシャリストであって、経営や組織運営のノウハウを持っていません。診療と経営を分離させることで、医師には医療に専念してもらう。そのためにも、大型複合クリニックを作って、地域への医療サービスの提供を最適化しようと試みています」(澁谷氏)

日本の医療体制は「総合病院」「病院」「クリニック」の3つが連携して、適切な医療を届けられるように制度設計されている。しかし、地方では経営状態が厳しいクリニックも少なくないため、その医療体制は崩壊寸前にあるという。地域医療を存続させるためには、医療制度を「総合病院」と「大型複合クリニック」の体制に作り直す必要があると澁谷理事長は語る。

「地方の医師不足は深刻で、クリニックで地域医療を支えるのは限界にきています。医師一人でクリニックを経営するよりも、数人の医師が集まって一つのクリニックを運営する。そうすることで、さまざまなリソースやアセットを共有することができ、効率的な医療サービスの提供が可能となります」(澁谷氏)

2023年10月にオープンした「エールホームクリニック長岡」は、長岡市が総事業費約263億円を投じる長岡駅前の再開発「米百俵プレイス(北館1F)」にある。

「エールホームクリニック長岡は、私たちが目指している大型複合クリニックのモデルケースとなる施設です。大型複合クリニックには医療設備を充実させられるメリットがあります。例えば、MRIやCTスキャンといった医療設備は高額かつ使用頻度も低いため、既存クリニックでは導入が難しいとされています。大型複合クリニックなら使用頻度が高まり、高額の医療機器を導入する余地が生まれます」(澁谷氏)

大型複合クリニックを地方医療のコアに据えることで、従来は総合病院が担っていた検査などの医療サービスを大型複合クリニックでまかなえる。その結果、総合病院ではより高度な医療に専念でき、地域医療の“質”も高められる。

「長岡と同規模の“20万人都市”へ、大型複合クリニックを地域医療の中心に据える“長岡モデル”を普及していきたいと考えています。長岡と同じように地域医療の新しいカタチを模索している地方都市は全国にたくさんあると推察します。メディカルビットバレーがそのすべての町で大型複合クリニックを運営するのは現実的ではありません。それよりも、“長岡モデル”の事例を積極的に発信することで、全国の20万人都市に地域医療の維持・発展を志す人たちが、自分たちで新しい地域医療のカタチを形成してくれることを願っています」(澁谷氏)

メディカルビットバレーは、地域医療の維持・発展とあわせて長岡の活性化をミッションに据えている。そのため、医療法人とは別に株式会社設立を計画中で、医療法人と株式会社、2つの組織を連携させて長岡活性化プロジェクトへ積極的に取り組む意向だ。

医療と経営を分離して黒字経営でクリニックを永続させ、地域医療を維持・発展させようという試みにチャレンジしている医療法人メディカルビットバレー。そのためには、医師や看護師、医療事務スタッフだけでなく、社内SEや広報といったの.既存クリニックにはないポジションの人材を必要としている。

「社内SEは、メディカルビットバレーのクリニック運営に欠かせない存在だと考えます。無駄を省いた効率的なクリニック経営をするには、ITの力を最大限に活用する必要があります。広報はメディカルビットバレーだからこそ必要なポジションかもしれません。全国の地域医療の維持・発展を目指すには、情報発信が欠かせません。企業で広報として活躍した人材に、メディカルビットバレーの活動を広く伝えてほしいと願っています」(澁谷氏)

エンジニアや広報の人材には、医療法人で働くイメージがわかないかもしれない。しかし、メディカルビットバレーはこれまでのクリニックとは何から何まで異なる、新しい組織を目指している。

「メディカルビットバレーは、医師も看護師も事務スタッフも同じ目線で活動しています。それは運営部も同じです。誰が偉いといったヒエラルキーはなく、横のつながりを大切にして働いています。選考基準は“いい奴”か否か。メディカルビットバレーは年齢、キャリア、職種の垣根がなく、フェアでフラットな職場。みんな優秀で素晴らしい人材です。最高の笑顔で働き、それぞれ個性を持つスタッフが同じ気持ちでつながり、本気で医療システムを変え、医療の質を上げていくことも目指しています。私たちのビジョンに共感してくれる人や『最高の笑顔で働きたい!』という人がいれば、ぜひ一緒に働きたいです!」(澁谷氏)

スタッフみんなで意見を出し合い理想の職場をイチから作っているというメディカルビットバレー。医療法人のイメージとはかけ離れた、ベンチャー企業のような雰囲気とカルチャーを持っている、それがメディカルビットバレーという組織だ。

「既得権益が大きい医療業界で変革を進めるのは、一筋縄ではいきません。大きな労力が必要です。みんなの知恵と努力で少しずつ進めていきたいと思っています。各自がプロとして仕事に励むことで、1+1が3にも5にもなっていく。人間関係の摩擦がなければないほど、効率のよい診療体制の構築とサイコーの成果が実現できる。だからこそ、有能で“いい奴”を求めています」(澁谷氏)

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インタビュー

医療法人メディカルビットバレーのインタビュー写真
理事長・医師 澁谷 裕之氏

── 医療法人メディカルビットバレーを立ち上げるまでの経歴は?

私が医師を志したのは、地域医療で大きな需給ギャップが起きているのを見出したから。長岡の生まれである私は、地域医療の崩壊が予測されていることに大きな危機を感じて、青森県にある大学の医学部に入学。6年間の学生生活を終えて、山形県にある病院で研修医として働きました。

ちょうど私が研修医をしていた頃、医療業界では「総合診療科」がトピックになっていました。私も地域医療との関連で「総合診療科」に興味を持ち、研修医が終わったタイミングで総合診療科のある秋田県の病院に移りました。その後、同郷の先輩から長岡市にある病院が総合診療医を求めていると声をかけられ、20年以... 続きを読む

企業情報

会社名

医療法人メディカルビットバレー

業界

サービス系 > 医療・福祉・介護サービス

サービス系 > 医療・福祉・介護サービス

企業の特徴
カジュアル面談歓迎
資本金

200万

設立年月

2020年04月

代表者氏名

澁谷 裕之

事業内容

【クリニック事業】
・エールホームクリニック
・エールホームクリニック長岡

株式公開(証券取引所)

非上場

従業員数

66人

平均年齢

40歳

本社住所

【本院】新潟県長岡市下柳1−10−13 【分院】新潟県長岡市坂之上町2-3-20 米百俵プレイス北館1F

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