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Green Premium Interview
事業会社から責任者として転身 
Cloud Native事業責任者が語る新しいSIerとは?

日本のシステム開発を支えてきたシステムインテグレーション(SI業界)が、大きく変わろうとしている。1980年創業の株式会社システム情報(現・株式会社SI&C)は、MBOを実施してプライム市場からの上場廃止という決断を下した。その背景にあるのは、新しいビジネスモデルへの刷新とリブランディングによる企業価値の向上だ。
多重下請け構造というSI業界特有のビジネスモデルにおいて、主に「Tier2」の会社として、業界を支えてきた老舗SIerは、既存の開発を続ける一方で、クラウドを徹底活用した Cloud Native事業の推進を計画。そのエンジンとして、リクルートでもエンジニアとして活躍した経歴を持つ、kubell(旧Chatwork)元CTOの春日重俊に白羽の矢を立てた。2024年7月にMBOを経て社名を「株式会社SI&C」へと改めた同社に事業責任者として入社したばかりの春日氏に、SI&Cのチャレンジの内容と今後の展望について伺った。

目次

1. SIerから事業会社への転身。最新技術に取り組んだキャリアの前半
2. ベンチャーでの成功経験を生かし、新しいSIerのカタチにチャレンジ
3. 新しいSIerとして発進するSI&Cで活躍するエンジニアを大募集

Kasuga
Corporate Officer
Cloud Native Unit Leader 兼 Management Strategy Group
春日 重俊
明治大学経営学部を卒業後、電通国際情報サービス(現・電通総研)に入社、大手企業の基幹会計システム導入の経験を積む。その後リクルートに入社、新規事業の業務に従事し、組織マネジメント・サービス企画・BPRなどに携わり、2016年1月にChatworkに開発本部長として入社。2019年3月に執行役員就任。2020年7月にCTO就任。2024年10月、株式会社SI&CのCorporate Officerに就任。
SIerから事業会社への転身。最新技術に取り組んだキャリアの前半

ーー新卒入社した「電通国際情報サービス」では、どんな仕事に携わりましたか?

春日

キャリアのスタートはSIer。私が社会人になった頃、世の中は“就職氷河期”の真っただ中。IT業界でスキルを磨くことで、中長期的なキャリアを築けると考え、経営学部の出身でしたが、未経験で業界に飛び込みました。

3年目には、プロジェクトリーダーを任され、プレイングマネージャーとして、開発の最前線で駆けずり回っていました。当時、国産初となるJavaのフレームワーク「Seasar2」が話題でした。私はその「Seasar2」を初めて実装する開発に携わりました。初めての経験ばかりだから、開発は大炎上して、現代では考えられないレベルの労働時間を費やした思い出があります。若い時にハードワークを経験したおかげで、自分の限界を知るとこができ、その後のエンジニアライフに生かされたと感じています。

ーーその後、リクルートへ移籍しますが、SIerから事業会社に移った理由は?

春日

SIerで5年間、さまざまな開発に携わった後、2008年にリクルートへ転職しました。SIerで働く中で、コンシューマー向けのサービス開発に携わりたいという想いが湧き、注目したのがリクルートでした。

私がジョインした頃、リクルートは紙からWebへビジネスモデルの転換を図ろうとしていました。最初に配属されたのが「じゃらんnet」。成功を収めた旅行予約サイトの一つで、リクルートで初めてネットだけで大きな売り上げを立てた事業。業界トップの楽天トラベルに追い付け・追い越せの勢いがありました。

リクルートは「Hadoop」という技術を使って、ビッグデータをマーケティングに生かす取り組みに、日本でいち早く取り組んだ企業。私もリクルートで、ログデータを活用してユーザーの興味・関心とリクルートのサービスをマッチングさせるマーケティング領域の基盤づくりの立ち上げ責任者を担当しました。

ーー大手企業リクルートからスタートアップであるChatworkへ移ったのはなぜですか?

春日

リクルートでの仕事をやり切った感があったのが、一番の要因です。リクルートのエンジニアとしてイベントに登壇したり、新規事業の立ち上げも成功させたり、納得できる仕事をやった充実感がありました。

加えて、リクルートには「卒業」というカルチャーがあり、優秀なメンバーがどんどん社外へ出ていきます。転職して他社で活躍する人もいれば、起業したりフリーランスで働いたりする人もいます。私も自分がこれまでに磨いたスキルをリクルート以外のフィールドで試してみたい気持ちもありました。

Chatworkというベンチャーが、組織マネジメントや、技術的な課題に直面していると聞き、私の経験を生かせると感じエントリーしました。事前にブログ記事を見て、エンジニアによる勉強会が活発で、社員同士でピザパーティーをするようなワイワイした雰囲気のスタートアップだと思って面接に臨みましたが、いい意味でギャップを感じました。後にCEOとなる山本CTOとの面接は、技術の話で大いに盛り上がりました。気が付けば終電の時間。3時間以上、話に熱中していました。

ベンチャーでの成功経験を生かし、新しいSIerのカタチにチャレンジ

ーービジネスチャットツールとして注目されていたChatworkでは、どんな役割を務めましたか?

春日

2016年にChatworkへ開発本部長として入社し、2020年から2代目のCTOを務めました。Chatworkの課題の一つであったインフラ。24時間365日稼働するサービスを運営するのに、専門のSREチームがありませんでした。

そこで私は経営陣に掛け合って「SREチーム」を組織しました。ちょうどオライリー氏のSREに関する書籍が出版されたタイミングで、日本のIT業界でも「SRE」はホットワードでした。SREチームを作ったことで、安心安全な運用が可能となりました。インフラが安定したおかげで、Chatworkはサービスを安心して拡大しました。

組織マネジメントの面でも、ミドルマネジメント層を作り、プロダクトマネジメントチームも組織。プロダクト開発の最高責任者とエンジニア組織のトップを務めて、私の中である一定の成果を出した自負もあって、次へのチャレンジを考えました。Chatworkの組織が順調に育って、後を託せる人材がいたのも大きな理由です。そんなこんなで、2024年秋にChatworkを退社して老舗SI企業のバリューアップという選択を選びました。

ーースタートアップでの成功から、老舗SIerへ転職を決めた背景は?

春日

Chatworkでの実績を認められ、多くの企業からお声がけいただきました。SaaS系を含む事業会社からのオファーが大半でしたが、その中に株式会社SI&Cからのお話がありました。

SI&Cは、1980年設立の老舗SIer。プライム市場に上場する企業でしたが、2023年11月にMBO(マネジメント・バイアウト)を実施し、SIerとして新たなチャレンジをスタートさせたばかりだと聞きました。ファーストキャリアがSI業界の私は、特有の業界構造や体質を理解しており、最初は乗り気ではありませんでした。ところが、SI&Cと会って話をする中で、日本企業のデジタルシフトを加速させるために、同社が「垂直統合」を目指しているというビジョンに触れ、興味をいだきました。

SI業界は、建設業と同じ多重下請け構造で動いており、SI&Cはいわゆる「Tier2」がメインのシステム開発会社。開発レイヤーを得意としてます。それを、エンドユーザー直請けの案件中心に切り替え、各種クラウドサービスを活用してワンストップでユーザーに提供する「ソリューションビジネス」へとシフトする。そんなチャレンジに取り組んでいると聞き、SI業界での受託開発と、事業会社でのサービス開発、そして前職のSaaS開発のスキルをフル活用して、SI&Cのチャレンジに貢献できると、ジョインを決めました。

ーージョインしたばかりのSI&Cですが、今後、どんな仕事を展開していく予定ですか?

春日

Cloud Nativeサービスを中心とした顧客の業務体験を変革できる事業を推進したいと考えています。エンドユーザーのニーズに沿って、最新の Cloud Service導入支援やCloud環境でのスクラッチ開発を提供していきます。

日本企業のDXが海外に比べて遅れているといわれる原因の一つは、SI業界が行ってきた“テーラーメイドな開発”に慣れているからだと思っています。自社の業務フローにフィットしたシステムを求めるあまり、SaaSなどのクラウドソリューションでは物足りなく感じてしまう。私はそこの課題を解決していくのが、これからのSIerに求められる役割だと考えています。ツールに業務を合わせるのではなく、ツールを業務に最適な形にカスタマイズする。その際に追加の開発が必要となりますが、SIerには優秀な開発エンジニアが揃っています。

最新のCloud Serviceをベースに、ユーザーのビジネスにフィットしたシステムを組み上げる。エンドユーザーのビジネスに寄り添って、Cloud Nativeな開発でスピード感もって開発するのが、今後のSIerのカタチだと思います。そして、SI&Cはまさにそんな新しいSIerのカタチにチャレンジしています。

ーーSI&Cでの仕事では、これまでのどんな経験が生かせると感じていますか?

春日

前職のkubellにおいて、Cloudを活用してServiceを磨き上げた経験が生かせると考えています。

ビジネスにITが不可欠となった現代において、Cloud技術の活用は、大きなメリットがあります。ITサービスを開発する事業会社においては、SREやDevOpsが当たり前となりつつありますが、SI業界のユーザーである企業の多くは、まだ「オンプレミス×ウォーターフォール」を前提とした開発と、その後の運用といったスタイルが残っています。セキュリティの観点などを踏まえると、オンプレミスの開発は今後も必要ですが、SIの潮流は明らかにCloud Nativeの方向に流れています。

データドリブンな経営が求められる現在において、従来の開発手法で作られるシステムでは、ニーズに応えきれません。データ分析の基盤開発などにおいては、Cloudが大きな力を発揮します。SI&Cの既存顧客に対しても、Cloudを活用したソリューションの開発で、価値提供できます。

新しいSIerとして発進するSI&Cで活躍するエンジニアを大募集

ーーSC&Iが新しいSIerとして進化する際の強みはどこだと考えていますか?

春日

SI&Cは「プロジェクトマネジメント(PM)」が得意な会社です。PMスキルを証明する「Project Management Professional(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)」の資格取得者が120名を超え、ソフトウェア開発プロセスの成熟度を評価するためのモデルである「CMMI(Capability Maturity Model Integration)」の最高レベルとなる「レベル5」を連続で取得している日本で数少ない企業の一つ。PM力には定評があり、CMMIコンサルティングも提供しています。

SI業界を垂直統合した新しいSIerでは、正にこのPM力が必要とされます。最新のCloud Serviceを活用したソリューション構築を手掛けるシステム開発会社は他にもありますが、SI&Cが他社と異なるのは、長年SI業界でPMのポジションで活躍し続けてきたエンジニアが在籍しており、そのノウハウが社内に蓄積されている点です。これは今日明日に得られるものではなく、長い時間を掛けた継続的な努力の賜物。今後もSI&Cの大きな強みであり続けます。

ーーSI&Cで Cloud Nativeな開発に携わるエンジニアの仕事は、どんなイメージをしていますか?

春日

SI業界でクラウド活用がメインストリームになりつつある昨今、Cloudを活用した開発のスキルやノウハウは、既にSI&C中に溜まっています。ただ、SI業界での仕事は、受託が基本。受け身の姿勢で開発を進みます。これからのSIは、お客様に対してより一歩踏み込んだポジションで、共にサービスやシステムを開発し育てるパートナーのような役割が求められると考えます。

そのために重要なのが、SI&Cが提唱する「垂直統合」という考え方。エンドユーザーとのやり取りを、社内の開発エンジニアが最速で実装する。SaaS開発の現場で、ビジネスサイドと開発チームの関係に近いです。そのため、事業会社で開発エンジニアのキャリアを歩んできた人材でも活躍の機会があります。

SI業界での仕事は、いろんな顧客の開発に携わるチャンスがあり、一つの会社でエンジニアをするよりも、技術や経験が広がります。他方で、SI業界で働くエンジニアにとっては、ユーザーのビジネスに深くかかわる機会が増えると思います。システム・サービスを作る仕事から、ビジネスを生み出し育成する仕事に変わるとイメージしてください。

ーー新しいSIerを目指すSI&Cで活躍できるのは、どんなエンジニアだと思いますか?

春日

変化を楽しめるエンジニアです。ITの世界は技術進歩が激しく、特にクラウドの進化のスピードは目を見張るものがあります。新しい技術に貪欲な姿勢を持つエンジニアと働きたいです。

キャリアのスタートから現在まで、最新技術と格闘してきた私のエンジニア人生。SI&Cでの仕事は、その集大成となる大きなものにしたいという思いがあります。個人的に新たなチャレンジの場を求めてSI&Cにやってきました。同じように新しい技術や取り組みに挑戦したいエンジニアを求めています。アウトプットの質を高く保つことで、ユーザーにSI&Cだから可能な価値提供を実現したい。そのためには、一人ひとりのエンジニアが自己研鑽を怠らず、ハイスペックな技術者集団にしたいと考えています。

SI&Cの社内にも優秀なエンジニアがたくさんいますが、新たな事業を立ち上げるにあたって、外部から経験豊富なエンジニアにもジョインしてもらい、社内へ向けて「SI&Cは変わる」というメッセージを発信したいです。

Cap1

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