ご略歴をお教えください。
2004年の大学卒業後に都銀系のシンクタンクに入社しましたが、事業づくりを手掛けたい思いが強くなって、1年後に第二新卒としてHR・販促事業等を手掛ける会社に入社しました。6年ほどネットメディアのプロデュース業務を手掛けましたが、付いた上司が現在のHR・販促事業等を手掛ける会社の社長で、事業づくりをしっかりと教えてもらえたのです。また、この部門で当社代表の太田が同僚となり、一緒に仕事をしました。そこで経験できたことが基礎となって、その後現在まで非常に生きていますね。 その後、スマホアプリを使ったビジネスをやりたくなって、インターネットサービス会社に転じます。ラッキーなことにアメリカに行かせてもらい、2年間、同地でゲームビジネスを手掛けました。 そこでまた新規事業をゼロからつくりたくなり、退職者の再雇用にも積極的だったHR・販促事業等を手掛ける会社に再入社します。希望どおり新規事業開発専門の部署で、日本初のQRコード決済ビジネスや男性向け妊活アプリの立ち上げを手掛けました。前者では、海外の決済アプリとの事業提携を行う等、経験の幅を広げることができました。 その会社で3年ほど仕事をした後、障がい者向け就労支援事業等を手掛けている会社に移ります。その会社の創業者と以前知り合っていて、IPOを果たしたことを知り、話を聞きに行って面白そうだと感じたからです。当時、「“IT×ビジネス”の力で社会課題を解決する」ことを自分のライフワークと決めていたのですが、それを追求するには“IT×ビジネス”が遅れている領域の方が力を発揮しやすく、障がい者就労支援はその際たる世界だと感じたからです。同社でもサービスサイト等のプロダクトづくりを2年ほど手掛けました。 そんな時に、2012年にスタジアムを創業していた太田から「IPOを目指しているからまた一緒にやろう」と誘われたことを機に、2019年に同社に加わります。そして、2021年に新規事業として『Handy進路指導室』を立ち上げ、スタジアムのM&Aを機に2023年7月に当社をスピンアウトした、という経緯です。
御社をどういう会社にしていこうと考えていますか?
当面は、『Handy進路指導室』で日本の高校生の進路選びを変えていくことにフォーカスしていきます。ライフワークである「“IT×ビジネス”の力で社会課題を解決する」において、日本の高校生の進路選択システムは70年間、何も変わっていないからです。 今の高校生の多くは“何となく”大学進学をし、“仕方なく”就職している人が多いのではないでしょうか。「大学に行っておかないと、その後の将来の可能性が奪われる」といった誤解もあるように感じます。実際は、多くの著名企業から高校に求人票が届いており、大卒者と大きく変わらない選択肢があるにもかかわらず、そのことが知られていないといったネックが大きいと思います。70年前に決められた非常にアナログでブラックボックスになりがちな高卒就職の在り方を、“IT×ビジネス”の力でオープンにし、高校生により豊かな選択肢を提供する。そのことが、日本の産業を再活性化することに繋がると本気で考えています。 また、就職の次はいよいよ進学領域にもチャレンジし、『Handy進路指導室』を完成させていきたいですね。
前澤さんの仕事観をお聞かせください。
自分の足跡を残している感覚があります。自分が生きて仕事をするからには、人のためになることをしたいとの思いがありますね。それが「“IT×ビジネス”の力で社会課題を解決する」をライフワークに定めた一番の理由です。
社員に対して、御社でどんな人生を過ごしてほしいかの思いをお聞かせください。
当社でやっている事業はチャレンジブルですし、個人個人が裁量権を持って動くことを求められます。ここで経験できることには多くのものが凝縮されていると思います。ですから、次に転職するにしても独立・起業するにしても、胸を張って「身に付けました!」と言えるだけのスキルや経験が得られるでしょう。私としては、そんな環境づくりを行って、メンバーの成長を支援していきたいですね。自分も前職の会社等で育ててもらいましたから。 求職者の方に対しては、当社ならば「50年間変わっていない高校生の就職を変える瞬間に立ち会い、歴史をつくる仕事ができる」と申し上げたいです。「この歴史を変えたのは自分」と胸を張って言えるのではないでしょうか。ぜひ一緒にやりましょう!
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
9歳と7歳の息子がいて、よくアウトドアを楽しんでいます。また、私は子供と一緒に葛西臨海公園のボランティア活動を行っているんです。そこには野鳥が多くすむ「鳥類園」があり、ラムサール条約も批准しています。その保護のために、休日は息子達と泥を掘ったり木を切ったりという活動を一心不乱にやっています。結構楽しいですね。