NSW株式会社

NSW株式会社は創業50年超えの社歴を持つ、独立系ITソリューションプロバイダだ。エンタープライズソリューション、サービスソリューション、エンベデッドソリューション、デバイスソリューションの4セグメントに区分して事業を行う。基幹系システム・業種システムの構築から、大規模システム運営、データセンターでのアウトソーシング等をワンストップで提供。これらの実績を活かして、データセンターソリューションやインテグレーションを含め、幅広いサポートを提供するクラウドコンピューティングサービスも実現する。また、携帯電話・デジタル情報家電等の中に組み込まれるLSIやソフトウェア等の組込みシステム開発を行うほか、ボードの設計、開発も手掛ける。
幅広い技術領域をカバーする同社は豊富な知見と経験を活かし、顧客との共創型ビジネスを推進する。さらなる成長に向けて、テクノロジーを駆使した価値創出の原動力となる人材を求めている。

同社は1966年に独立系ソフトハウスとして、ソフトウェア開発事業からスタートした。その後、運用管理サービス事業とデバイス開発事業を開始。IT技術の進化に伴い、SI事業とデータセンター事業、クラウドサービス事業、IoT・M2M事業へと次々に領域を拡大していく。
1999年4月に東証2部へ株式上場し、2000年3月には東証1部（現：東証プライム市場）へ昇格した。
2022年8月には、さらなる飛躍を見据え、旧社名の日本システムウエア株式会社からNSW株式会社へと社名を変更。2023年3月期の連結業績は過去最高を更新し、11期連続の増収増益を記録した。2024年3月期の連結業績において、12期連続となることが予想されている。

同社は2025年3月までを対象とした新たな中期経営計画を策定し、現在進行中だ。コンセプトは「DX FIRST」と「共創」。顧客に技術を提供するSIerから、顧客とビジネスを共創するSIerへの進化を目指す。近年はAIをはじめとした最新テクノロジーを活用するソリューションを積極的に提案し、新たな顧客価値の創出に努めている。

同社はエンタープライズソリューション、サービスソリューション、エンベデッドソリューション、デバイスソリューションの四つの事業を展開しており、技術シナジーを活かしたDX関連事業の拡大を進めている。ソフトウェアとハードウェア双方の技術とノウハウを兼ね備えている点が大きな強みだ。
各事業セグメントを担う部門の概要は以下の通りである。

●エンタープライズソリューション事業本部
幅広い領域のICT基盤技術をもって、コンサルティングからシステム設計、開発、保守・運用に至るまで、顧客に最適なソリューションを提供する。製造業、物流、官公庁向け等で長年にわたり培った業務ノウハウを最大限に活用し、顧客のデジタル変革を推進している。

●サービスソリューション事業本部
IoT&AIサービス、Webサービス、クラウドサービスを提供。IoT&AIサービスではデバイスからクラウドまでトータルコーディネートできる強みを活かし、IoTプラットフォーム『Toami』をベースに、データの蓄積から分析・活用までワンストップでサポート。顧客の新たなビジネス価値創出をリードする部門だ。

●エンベデッドソリューション事業本部
組込みシステム開発とエッジデバイスソリューションを提供。組込みシステム開発では、アプリからミドルウェア、ドライバ開発までを統合して製品の多様化や高品質設計に対応する。エッジデバイスソリューションでは自社で組込みアプリ・デバイスの設計・開発を行い、顧客に最適なIoT環境を提案している。

●デバイスソリューション事業本部
LSI・FPGA（製造後に構成を設定できる集積回路）の開発を行う。仕様検討、論理設計・物理設計、検証、レイアウト設計からテスト、量産に至るまでほぼ全ての工程を担う。画像処理や通信制御等の各分野で低消費電力設計や、先端プロセスに対応している。

エンベデッドソリューションおよびデバイスソリューションは、技術的な参入障壁が高い。そのため独立系の同社規模で同事業を手掛ける企業は少なく、競合優位性を発揮する。収益の柱であるエンタープライズソリューション事業では培った業種・業務知識、サービスソリューション事業においてはクラウド・インフラの技術と次世代デジタル技術への先進的な取り組みが強みだ。これら4セグメントの強みを融合することで、DX実現による顧客価値の共創を追求する。そのほか、成長が期待される分野や収益性の高い分野へリソースを集中し、新たな事業収益の創出にも取り組む。その実現に向け、新技術習得やナレッジ蓄積への教育投資を強化している。好調な状況に安穏とせず、アグレッシブな姿勢でさらなる成長を目指しているのだ。

同社は策定した中期経営計画に則り、新たな価値創造に挑む人材の育成に注力している。入社後は「⾃ら学び・考え・⾏動し、⾃⼰変⾰し続けるマインド醸成」を一貫したテーマとして、様々な教育研修を実施。若手から管理職までの階層別研修のほか、職種に合わせた技術別研修を揃える。資格支援制度や自己啓発支援制度等、自己研鑽へのサポートも手厚い。

教育と実務を通してスキルを磨いた先では、自らのキャリアを主体的に選択できるようサポートする。「社内リクルート」は、部門内で新規業務が発生したり適性人材が不足したりしている部署が、社内公募を行う制度だ。新しい仕事への挑戦意欲を尊重し、社員は希望に合わせたキャリアプランを形成することができる。一方で、社員側からも挑戦したい職種・業務を選択して申告する制度「ジョブリクエスト」がある。教育制度やキャリアデザインの仕組みにも、自ら考えて主体的にキャリアを切り開いてほしいという同社の思いが表れている。

社員のワークライフバランスに配慮した福利厚生も魅力だ。例えば長期リフレッシュ休暇取得の義務化。社員は有給休暇のほか、年度内に5日間の特別休暇を連続で取得できる。シーズンを外して安く旅行できるといった喜びの声も多く好評だ。
出産や子育ての時間、介護が必要な家族のいる社員への両立支援制度も整える。育児・介護休業や就業時間の短縮、フレックスタイム制、在宅勤務制度の活用等を明確に制度化して、働きやすい環境を提供している。
「社員一人ひとりの価値を尊重し、個性や感性、創造性等の価値を最大限に引き出して活かす」これが同社の一貫した人材活用の思想であり、創業以来培った社風である。人を大切にする風土が、顧客第一のビジネス発想や社会に貢献する姿勢に繋がっている。

キャリア採用において業務経歴は重要だとする一方で、既成概念にとらわれず主体的に動けるという人物面も重視する。同社は長い社歴の中で新たな領域に挑み続けてきた。チャレンジを評価する同社に対して、臆せず自身の意欲を表現してほしい。