代表取締役　江本 亮氏

ご略歴をお教えください。

大学卒業後、学生援護会系の求人広告代理店に入社し、求人情報誌の関東版を中心とした求人広告の営業に携わりました。1年後に学生援護会に転職し、直販営業を手掛けます。その翌年、26歳で独立し、多摩地区を中心に『めるばいと』というiモードによる求人広告メディアを運営する会社を創業します。その後、2003年からe-ラーニングサービスを手掛けるプロシーズと協業を始め、『jobMAKER』を共同開発し2004年にリリースさせました。しかしながら、2008年に発生したリーマン・ショックで人材ビジネス業界は大打撃を受け、翌年に私の会社はあえなく倒産。そこで、プロシーズが『jobMAKER』を引き取ることになり、私はその事業責任者としてプロシーズに入社しました。以来、『jobMAKER』の機能更新や取引先拡大を手掛け、2017年に会社の経営判断で同事業部門を分社化してウィルビーを設立し、私が代表取締役に就任したという経緯です。

御社を創業して、どういったことが実現できましたか？また、今後さらにどういう会社にしていこうと考えていますか？

ウィルビー設立時は、人材ビジネス業界に価値のあるサービスを提供する企業になるとともに、ほかにはない働きやすい環境をつくることを目標に掲げました。 設立から7年ほど経過した現在、どちらも概ね達成できているのではないかと自負しています。『jobMAKER』は、プロシーズ時代の導入数100サイト程度から500サイト以上まで増やせていますし、働く環境としてもコロナ禍という要因は大きかったものの、フルリモートワークと超フレックスタイム制度を実現させているからです。 もちろん、そこに満足しているわけではなく、もっとチャレンジしていかなければならないと思っています。サービス面では、生成AIによる魅力的な職務経歴書作成サービス開発への取り組みがその一つの例と言えます。また、働く環境づくりも、チームマネジメントを強化して組織化を進め、グレード制による人事評価制度の導入でキャリアビジョンを描きやすいようにするのも、チャレンジの一環です。

そのために社員に対して期待することや、社員が御社でどんな人生を過ごしてほしいかの思いをお聞かせください。

当社が大切にしていることは、「お客様に喜んでいただけるよう、最善を尽くす」ということに尽きます。そのことがずっと言われ続けているので、そうしていると思っている社員は多いでしょう。しかしながら、型ができると深く考えずに流してしまうことがあるものです。そこで、半年ごとの人事考課のタイミングなどを利用して「本当にそうしているのか？」と振り返れば、少しでも最善を尽くしていない部分が見つかるのではないか。そして、見つかったらば、どう改善すればよいかをチームで話し合ってほしいと思います。また、同じ最善を尽くすにしても、時流の変化でほかにもっとよいやり方が見つかることも多いはずです。そこにぜひチャレンジしてほしいです。

江本さんの仕事観をお聞かせください。

物事は、基本的に楽しいからやるのであって、楽しくなければやらないほうがよいことも多いと思います。社長という現在の私の仕事は、まさに楽しい天職のようなものだと感じています。 プロシーズはオーナー企業で、社員時代は自分の好きなようにできない部分もありました。当社を分社化して社長を任された時、毎月の業績数字と3か月ごとのプロシーズへの役員会の出席以外は自由にやってよいと言われました。ですから、自分が理想とする組織風土づくりができています。例えば、社員を性善説で捉えること。世の中には、従業員を性悪説で捉え、ルールをたくさんつくる会社が多いと思いますが、当社は真逆です。そんな当社の社員には、自由に伸び伸び仕事を楽しんでもらえているのではないかと思っています。 求職者の方に言いたいのは、当社ではこのようにお客様のために最善を尽くしていれば、それ以外は自由に働いてもらえる会社だということです。13名の社員の半数以上は、私を含めて子育て世代ですが、みんなビジネスの最前線で活躍しています。仕事のために何かを犠牲にしなければならないということは、当社には存在していないと思います。ぜひ、そんな当社で仕事もプライベートも楽しんでいただきたいと願っています。

オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか？

6歳の息子がいますが、暮らしているエリアの子育てコミュニティで活動することが多いですね。また、40代になって運動不足を感じ、フルマラソンを始めました。やればできると感じ、50代からは筋トレにチャレンジしようと思っているところです。