株式会社Tenvars

株式会社Tenvars（テンバース）は、日本という枠にとらわれず、日本と韓国のWebマーケティングにチャレンジするスタートアップ。日本メーカーを積極的に韓国へ進出させ、アジアから世界へ挑戦しています。

同社では、海外だけでなく日本国内のWebマーケティングにも力を入れています。日本と海外相互のノウハウを活かしたWebマーケティング、広告を得意としている。クライアントの商品やサービスに合わせて様々な媒体を展開。FacebookやLINE、Google、Yahoo!、TikTokなどを中心にコンテンツ型広告の運用を手掛けている。

「多様化が進んでいる時代に合わせて、入念なリサーチからターゲット顧客の解像度を上げています。潜在層に向けたピンポイントマーケティングによってリアルな顧客体験を創造させる広告を実現し、良質なユーザー獲得を図っています。また販促だけに留まらず、クライアントサービスの成長を共に創るため商品設計から携わり、フロントからバックエンドまで様々な方面から協力させていただいています」（CEO・田村司氏）。

Web広告の運用において、同社が大切にしているのは「消費者目線のリアルな広告」。単にインプレッション数を稼ぐのを目的とせず、チームメンバー自ら商品のモニタリングを行い広告に活かすことで上辺ではなく本質的なPDCAの改善を図っています。

「『正しい顧客をキャッチする』と社内では表現していますが、商品やサービスを深く理解することでターゲット顧客の解像度が上がり、集客のミスマッチを未然に防いでいます。インプレッションを獲得できる広告表現であっても、お客様の顧客ターゲットやブランドイメージが合致しないなら、『やらない』という選択をすることもあります」（田村氏）。

クライアントにとって「正しい顧客をキャッチする」。そのために同社では「記事広告」を活用した「コンテンツマーケティング」を積極的に展開している。また我々、一人一人が販促を行わせていただく商品の理解度を深め、実際に愛用してファンになることでサービスや商品の魅力をより深く掘り下げて伝えることができると考えています。

逆を言えば我々が納得のいかないものはお断りすることもあります。

「当社はMeta社、LINE社、SmartNews社の認定パートナーでもあり、デジタルマーケティング領域を得意としています。一般的な広告とは異なり、顧客体験を深掘りする広告を作成することができるため、クライアントのサービスや商品の魅力を的確に表現することが可能となります。『正しい顧客をキャッチする』には、非常にマッチした広告手法です」（田村氏）。

同社が国内のデジタルマーケティングと並行して進めているのが、美容、ヘルスケア関連のD2C事業。日本国内で開発した独自ブランドを軸に韓国でブランド展開しています。

「韓国市場向けに美容、ヘルスケアのD2Cブランドを展開しています。クオリティーの高い商品を作れば自然と売れると考えるのは時代錯誤。特にインターネットでビジネスをしたければ、Webマーケティングは必須。とはいえ、日本と韓国は隣の国ですが、文化や考え方も全く異なります。日本で売れていた訴求も海外では通用しないことは当たり前に発生します。そのため自社商品でABテストを繰り返し、どうすれば韓国市場に受け入れてもらえるのかを全員に試行錯誤し、ノウハウを蓄積しています。」（田村氏）。

同社が韓国でD2C事業を展開するのは、同国でのWebマーケティングにも力を入れるため。日本のメーカーを中心に「越境Webマーケティング」を提供するのが狙いだ。

「海外でのブランドリポジショニング戦略を日本国内の企業に対して提供しています。日本国内は人口減少や貧困層の拡大により、売ることの難易度が上がっています。国内で失敗して売れ残った商品でも、他国でリポジショニングすれば、商品が持つ本来の魅力を取り戻すことができます。D2C事業で培った韓国でのマーケティングのノウハウをクライアントワークでも活用しています」（田村氏）。

越境ECを成功させるために必要な「越境Webマーケティング」を、日本企業に対して提供している同社。マーケティングリサーチから商品設計、開発、テストマーケティング、広告配信、配送在庫管理、顧客対応まで、ワンストップで提供しているのも強みだ。

「ブランドのリポジショニングだけでなく、越境ECを成功させるためのフロントからバックエンドまで全域を提供できます。言語の壁もあって、越境Webマーケティングを成功させるのは難しいですが、当社には韓国語と日本語を流暢に操る社員も在籍しています。日本と比べて海外の消費者はこまめなコミュニケーションやフレンドリーな対応を求めている方も多く、弊社では熟練した韓国メンバーによる手厚い顧客サポートができることも強みです。」（田村氏）。

また韓国の美容大国としての強みを活かした「韓国インフルエンサー」のキャスティング事業も手掛けている。

「美容大国である韓国のインフルエンサーは影響力も大きいので、国内のキャスティングでも使いたいと多くの方からお声をいただきます。韓国コスメに代表されるように、韓国は美容大国。韓国インフルエンサーは、韓国だけでなく日本も含めた世界各国で活用できます」（田村氏）。

日本国内のWeb広告事業、韓国でのD2C事業。その二つのクライアントとユーザーを繋ぎ合わせる形の「越境マーケティング事業」。そして、それに付随する韓国インフルエンサーのキャスティング事業。順調に事業展開してきた同社は、次なる事業として越境マーケティング「SaaS」の開発に着手している。

「当社のテーマは『言語の壁をなくしグローバルマーケティングを当たり前にする』。そのために、越えなければならないのが『言語の壁』です。現在開発しているのは、日本語の管理画面で海外Webマーケティングを実施できるシステム。これまでに培ったグローバルマーケティングの知見を注ぎ込んでいます」（田村氏）。

次々に新しい事業を展開している同社だが、最小限のメンバーでここまで事業を拡大してきた。さらなる事業拡大に向け、Webマーケティングの領域で新たな人材を求めている。

「まだ4期目の会社なので、Webマーケティングといっても地道なリサーチ、商品開発、広告運用など泥臭い仕事も沢山あります。翻せば、明確な役割が決まっていないから、社内のいろいろな業務にチャレンジできます。Web広告運用からステップアップを狙う人なら、当社でWeb広告運用の業務に携わりながら、スキルアップしたい業務にチャレンジできます」（田村氏）。

また同社では“人に誇れる広告”の在り方にもこだわりを持っている。Web広告運用において、誇大広告であったり、虚偽の情報を使ったりしてまで利益を出そうとする広告代理店も少なからず存在する中、正攻法で結果を出すことにこだわっている。

「10年以上Web広告の世界で働いていますが、最近、業界の治安悪化を感じます。広告の主戦場がWebに移行し、競争が激化したことで、誤認させて無理やり購入に繋げようとしたり、価格よりも粗悪な商品で原価率を抑えて、手っ取り早く利益を得ようとする会社もあります。私達は“正しい情報提供”にこだわっています。一つにはそれがユーザーの感動や体験を良質なものに高め、結果的にLTV改善に繋がり、クライアントにとって最高の結果に繋がると信じているからです。そしてもう一つは、Web広告業界で人材が長く働くためです。正しくない方法で利益を上げることにうんざりして業界を去っていく人材を多く見るからです」（田村氏）。

Web広告業界では、数多くのプレイヤーが活躍している。みんな主義主張が異なり、やり方も千差万別。自分の価値観に合った会社・仲間と働くことで、Web広告業界において長く活躍できる人材になれる。同社の田村氏のように、“人に誇れる広告”にこだわりたい人材がいれば、ぜひ同社の話を聞いてみてほしい。