永野様が現在担当されていらっしゃる仕事について教えてください。
名刺には「営業」と入れていますが、営業としてお客さま対応をするだけではなく営業全体の指導も担当しています。また、採用全般や新人教育などの人事、そして新規事業の立ち上げも任されています。 新規事業は大きく2つあります。1つ目は『@カイゴ』という介護人材紹介サービスです。国内の介護人材とミャンマーなど海外の介護人材をニーズに合わせて紹介するサービスで、2024年3月に介護業界の大型展示会に出展して、4月から本格的にスタートします。 2つ目は新車の商用車(トラックなど)の仕入れ事業です。当社は現在『トラック流通センター』『新古車専科』という販売サイトで商用車の仲介をしていますが、これからは新車をメーカーに注文して在庫として持ち、お客さまに直接販売する事業を展開する予定です。まったく異なる2つの新規事業を立ち上げ、軌道に乗せることが私のこれからのミッションになっています。
永野様が貴社に転職された理由は?
高い給与と自由度という、私が会社に求めている2つの要素が揃っていたからです。その2つがあれば、商材や仕事内容を問わず、一定のモチベーションで頑張れます。以前の会社では2つのうちどちらかが満たされていなかったことが、転職という判断につながりました。 先ほど私の幅広い仕事内容をお伝えしましたね。私自身も任される範囲がやや多い気はしますが、その分の給与をもらっているので問題ありません。 自由度の高さという点では、まず服装、髪型、髪色、ネイル、すべて社員の自由です。休憩をいつとるかは本人の判断に任されていますし、仕事している前提で、もちろん終業時間になったらいつ退社しても大丈夫です。休みに関しても、土・日・祝のほか会社が定める休日休暇は年間125日以上ありますが、平日でも本人の判断で当日休みにしてかまいません。上司に事前申請をする必要はないのです。そもそも当社は管理職というポジションが少ない会社ですから。
フラットな組織ということでしょうか。
自分のミッションを遂行して結果を出していることが前提ですが、上下関係はないフラットな組織です。ですから年齢も社歴も前職の経験も関係ありません。私自身、先輩と対等にコミュニケーションをとります。 ルールを変更したり新しく作ったりする場合も、管理職が決めるのではなくみんなで話し合って決めています。例えば、お客さまは同じ方なのに、当社への連絡手段が携帯電話、会社の電話、メールなど複数あるために、別々の営業が対応していた場合。商談のプロセスでは気づかず、成約時に同じお客さまだと判明することがあります。その場合、どの営業の業績になるのかについて、11人の営業全員で議論しました。必ず全員が発言することにして1時間以上話し合い、ルールを決めたのです。 このように全員が対等な立場で仕事をするのが当社の風土なので、マネージャーなど管理職への昇進をモチベーションにしている人にはフィットしないかもしれません。
永野様はどんな目標を持っていらっしゃいますか?
営業面と人事面それぞれに目標があります。 まず営業面では、売上を現在の40億円から100億円に伸ばしていきたいです。現在営業は11人ですから、一人あたりの売上は平均4億円前後。個人的には6億円が天井ではないかと考えています。とすれば、売上を倍増させるには営業メンバーの増強が欠かせません。そして次のステップとしてお客さまを増やすことになるでしょう。自ずとマーケターやエンジニアの採用も強化し、当社のサービスをさらにブラッシュアップする必要が出てきます。 このように社員が増えてくると、人事面にも手を入れなければなりません。社員がモチベーションを担保できる評価体制を確立する。ある職種で数年頑張ったあと、別の職種にキャリアチェンジするための社内異動の実績を作る…といった具合です。営業を3年頑張ったので事務を経験したい。事務からマーケターにチャレンジしたい。そういうことが可能な人事制度を作りたいと考えています。
最後に、リフレッシュの方法について教えてください。
昔アパレルで働いていたので、おしゃれな洋服が好きです。でも洋服は私にとって、自ら来て楽しむというよりも、どちらかというと絵画や彫刻のようなアートと同じ物体として眺めるのが好きなんですね。物体としての洋服に興味があるので、1冊1万円もするヴィンテージ図鑑を見ながら、もう履けなくなったデニムパンツの縫製をほどいて解体する、ということもよくやっています。解体しながら「ここはこういうふうになっているのか」と理解したり、そのデニムパンツが作られた時代を想像したり…マニアックですよね。 あとは、もともと子どもが好きなので、休日に娘と遊ぶこともリフレッシュの一つです。1年前に生まれた娘を連れて鎌倉に行ったり、アウトレットに行ったりしています。さすがに意味はわからないでしょうけれど、ウィンドウショッピングにも付き合ってくれますよ。休みがしっかりとれる当社ですと、家族との時間も確保できます。